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2019-07-05 01:30:12

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診療マル秘裏話  号外Vol.1268 平成30年8月31日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)「自己免疫性膵炎」の発症の仕組みを詳細解明
2)汗の刺激により、発症・増悪する皮膚トラブル

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 「自己免疫性膵炎」の発症の仕組みを詳細解明

 
 
 
 
 
 
 
自分の体を免疫が誤って攻撃
する自己免疫疾患の一つである
「自己免疫性膵炎」の発症の仕
組みが分かったと、京都大名誉
教授の千葉勉・関西電力病院長
(消化器内科)らのチームが、
発表しました。診断や治療法の
開発につながる可能性があると
いうことです。 論文が8月9日、
米科学誌に掲載されます。

この病気は、国の指定難病の
一種で、本来は、病気から体を
守るために免疫が作る「抗体」
が、自分の膵臓を攻撃して発症
します。国内の患者さんは推定
5000人~1万人で、腹痛や
黄だん、目の腫れなどの症状が
出ます。薬で症状を抑えられま
すが、根本的な治療法はありま
せん。

チームは、患者さんの血液中
にある様々な抗体を、マウスに
注射した所、このうちの一つが
マウスの膵臓に炎症を起こす事
を確認しました。この抗体は、
膵臓の機能を維持する「ラミニ
ン511」という蛋白質を壊し
ていることが分かりました。

チームによると、これまでは
膵臓ガンと症状が似ていて診断
が難しかったのですが、ラミニ
ン511に着目することで正確
な診断がしやすくなるという事
です。

関西医科大の岡崎和一教授(
消化器免疫学)の話「長い間、
分からなかった病気の仕組みを
明らかにした意義は大きい。将
来の創薬にも期待がかかる」

IgG4関連疾患の一つとして自己

免疫性膵炎があるようです。こ

のIgG4関連疾患の症状と治療に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
異議を唱えることの意義は、
大きい。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 汗の刺激により、発症・増悪する皮膚トラブル

 
 
 
 
 
 
 
 
 
数十年前までは、学校の空調
はほぼ皆無で下敷きであおぎな
がら授業を受けたものです。そ
れに比して現代は、多くの学校・
オフィスで空調設備は完備され、
また、アパレルメーカーの技術
開発で衣類の保温・放熱機能が
向上しています。地球温暖化の
影響で年平均気温が徐々に上昇
しているとはいえ、生活環境は
飛躍的に改善したといえるでし
ょう。

皆さまの中にも、汗をかくこ
とを意識せずに生活している方
も多いことと思います。しかし、
われわれ皮膚科医は、患者さん
が意識せずとも、汗の刺激によ
り発症・増悪する皮膚トラブル
に頻繁に遭遇しています。

代表的なのは汗疹(いわゆる
アセモ)です。特に発汗量が多
い小児・汗かきの成人で衣類を
着ていて通気性の悪い体幹等に
かゆみを伴う発赤として出現し
ます。また肘・膝の裏、首回り、
下着の締め付け部位にも同様の
症状がみられることがあります。
一般的にアトピー性皮膚炎また
は乾皮症(乾燥肌)の方に目立
つ傾向があり、発汗や服がこす
れることによる接触皮膚炎(か
ぶれ)が原因と言われています。

単なる汗疹だけなら市販薬で
も対応できますが、皮膚の乾燥
等が基盤にある場合には、たと
え湿度の高い夏場でも、乾皮症
と汗による炎症、両方に対する
医学的なケアや再発予防のため
の生活習慣上の指導が必要にな
ります。

汗による皮膚トラブル全般の
対策としては、自然に乾くのを
待つよりこまめにふき取る、あ
るいはシャワーで流す事が重要
です。 また汗疹と似た疾患で
真菌(カビ)が関連するものに
は抗真菌薬を処方することもあ
ります。

このように汗は夏場、われわ
れを悩ます要因の一つですが、
本来、発汗は体温調節のためな
くてはならない生理機能です。
患者さんにすれば「汗かきのか
ゆみのようなありふれたことで
受診してよいのかしら?」と気
後れしがちですが、遠慮なく皮
膚科を受診し快適に暑い夏を乗
り切りましょう。

汗の働きについて解説している

動画です。

 
 


 
 
発汗についての著作を八巻分
発刊する・笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
自分の体を免疫が誤って攻撃
する自己免疫疾患の一つである
「自己免疫性膵炎」の発症の仕
組みを解明したのは偉大な業績
です。 国の指定難病の一種で、
本来は、病気から体を守るため
に免疫が作る「抗体」が、自分
の膵臓を攻撃して発症し、国内
の患者さんは推定5000人~
1万人で、腹痛や黄だん、目の
腫れなどの症状が出て膵臓ガン
と症状が似ていて診断が難しい
ということですので、見分ける
抗体の抗ラミニン511抗体が
発見されたのは、画期的と言え
ましょう。
汗の刺激により発症・増悪す
る皮膚トラブルは頻繁に起きて
いることは、同じ皮膚科を標榜
する医師として、共感できます。
汗による、皮膚トラブル全般の
対策としては、自然に乾くのを
待つよりこまめにふき取る、あ
るいはシャワーで流す事が重要
ということです。つまり、汗疱
(あせも)は、シャワーで流す
だけで、ほとんど解決するとい
うことになります。  しかし、
汗疱以外の皮膚の真菌症などの
病気は、免疫が関係しているの
で、免疫の中枢である腸の炎症
を改善しないと根本的な解決に
は、なりません。 食生活など
の生活習慣を見直す必要があり
ます。

怪傑ゾロが、事件を解決する。


 
 
 
 
 
 
 
 
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