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2019-07-03 01:43:10

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診療マル秘裏話  号外Vol.1267 平成30年8月30日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)たばこの害総損失額は医療費を含め2兆500億円
2)悪性胸膜中皮腫ウイルス療法臨床試験を開始と発表

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 たばこの害総損失額は医療費を含め2兆500億円

 
 
 
 
 
 
 
 
たばこの害による2015年度の
総損失額は医療費を含めて2兆
500億円に上ることが8月8日、
厚生労働省研究班の推計で分か
りました。たばこが原因で病気
になり、そのために生じた介護
費用は2600億円で、火災による
損失は980 億円だった事も判明
しました。

14年度も直接喫煙や受動喫煙
による医療費を算出していまし
たが、15年度は介護や火災に関
する費用を加えました。研究班
の五十嵐中・東京大特任准教授
は「たばこの損失は医療費だけ
でなく、介護等多くの面に影響
が及ぶことが改めて分かった」
とし、さらなる対策が必要だと
しています。

タバコの害について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
出品された大作の競売対策が
必要となる。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 悪性胸膜中皮腫ウイルス療法臨床試験を開始と発表

 
 
 
 
 
 
 
 
東京大学は8月2日、同大医科
学研究所附属病院にて、悪性胸
膜中皮腫に対するウイルス療法
の臨床試験を開始した事を発表
しました。この試験は、同病院
脳腫瘍外科の藤堂具紀教授を総
括責任者とし東京医科大学呼吸
器甲状腺外科の池田徳彦教授と
共同で行われます。

悪性胸膜中皮腫は主として胸腔
に発生する悪性腫瘍で、アスベ
スト(石綿)が主な原因と考え
られています。 アスベストは
吸入被曝後30~40年経過してか
ら悪性胸膜中皮腫が発生するた
め、今後も、日本にて患者数が
増加し続けると危惧されていま
す。また、初期は自覚症状に乏
しく、進行すると胸水が貯留す
るため、胸痛、息切れ、咳嗽、
体重減少などの症状が現れます。
治療は手術、放射線治療、化学
療法が行われますが、特に再発
した腫瘍に対しては、現時点で
有効な治療法がありません。手
術適応のない症例を対象とした
化学療法(CisplatinとPemetre
xed の併用療法)の平均的な生
存期間は、12か月程度とされて
います。

ウイルス療法とは、ガン細胞の
みで増殖するように人工的に改
変したウイルスを使う新しいが
ん治療法です。今回の試験では、
藤堂教授らが開発した第三世代
のガン治療用単純ヘルペスウイ
ルス1型の「G47Δ(ジーよんじ
ゅうななデルタ)」を用います。
G47Δ は、悪性脳腫瘍を対象に
して、製品化に向けた医師主導
治験が実施されており、前立腺
ガンや、嗅神経芽細胞腫の臨床
試験にも使われています。

G47Δ は、これまで主に腫瘍内
に直接投与する方法で使われて
きました。 悪性胸膜中皮腫は、
胸腔内に広く散らばって増える
腫瘍であるため、今回初めて、
胸腔内投与という方法で実施し
ます。また、G47Δ は何回繰り
返して投与しても1回毎の治療
効果が落ちないという特徴を有
するため、膠芽腫(悪性脳腫瘍)
の医師主導治験と同様に、今回
も、4週間毎に最大6回まで繰り
返し投与するということです。

G47Δ は2016年には厚生労働省
の先駆け審査指定制度の対象品
目に選定され、2017年には悪性
神経膠腫に対する、希少疾病用
再生医療等製品に指定されまし
た。日本初のウイルス療法薬と
しての製造販売承認が期待され
ています。 今回の臨床試験で、
胸腔内への繰り返し投与の安全
性と治療効果が確認されれば、
悪性胸膜中皮腫のみならず現在
有効な治療法がないガンの胸腔
内播種や腹腔内播種の治療にG4
7Δ を応用する可能性につなが
るとして、今後の研究に期待が
寄せられています。

ウイルス療法について解説して

いる動画です。

 
 


 
 

私邸で師弟が指定された薬剤
を使う。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
たばこの害による2015年度の
総損失額は医療費を含めて2兆
500 億円に上ることが厚生労働
省研究班の推計で分かったとい
うのは由々しきことです。14年
度も直接喫煙や受動喫煙による
医療費を算出していましたが、
15年度は、介護や火災に関する
費用を加えたことが前年度から
変わった所と言えるでしょう。
介護や火災に関する費用をどの
ように算出したのかは、分かり
ませんが、これらの分野にも、
喫煙が影響しているのは、確実
と言えましょう。一見、あまり
関係なさそうなことにまで喫煙
が影響を与えるということは、
社会全体を蝕む要因と言っても
過言ではないと思います。
東京大学は8月2日、同大医科
学研究所附属病院にて、悪性胸
膜中皮腫に対するウイルス療法
の臨床試験を開始した事を発表
したのは偉大な業績です。悪性
胸膜中皮腫は治療が難しく三大
療法は、特に再発した腫瘍に対
しては、現時点で全く無効と言
っても過言ではないでしょう。
手術適応のない症例を対象とし
た化学療法(CisplatinとPemet
rexed の併用療法)の平均的な
生存期間は、12か月程度である
ことからもそれは証明されてい
ると思います。G47Δ は何回繰
り返して投与しても、1回毎の
治療効果が落ちないという特徴
を有するというのも信じられな
い程、効果があるということの
裏返しであると思います。現在
進行中の膠芽腫(悪性脳腫瘍)
の医師主導治験で安全性はある
程度、担保されていると考えら
れるので、現在有効な治療法が
ないガンの胸腔内播種や腹腔内
播種の治療に使えるようにして
頂きたいものです。

手動の機械の試験を主導する。


 
 
 
 
 
 
 
 
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