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2019-06-30 02:07:23

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診療マル秘裏話  号外Vol.1264 平成30年8月26日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)赤芽球性プロトポルフィリン症治療薬の第2相治験開始
2)ヨウ素にウイルスを殺菌する機能があることを発見

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 赤芽球性プロトポルフィリン症治療薬の第2相治験開始

 
 
 
 
 
 
 
田辺三菱製薬は、遺伝性希少
疾患の一つである赤芽球性プロ
トポルフィリン症の治療薬「M
T-7117」の米国での第2
相臨床試験(P2)を開始した
と発表しました。米国食品医薬
品局(FDA)と開発の課題等
を頻繁に相談でき優先審査にも
つながる、ファーストトラック
指定も受けました。

赤芽球性プロトポルフィリン
症患者さんにおける光過敏症の
予防の適応を目指します。同症
は血液、赤血球や組織へのプロ
トポルフィリン蓄積と太陽光を
浴びることで皮膚症状などが起
きます。幼児期から発症します。
第2相臨床試験は約100人の
患者さんを対象に実施します。

ポルフィリン症の症状と治療に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
実子に教育を実施します。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 ヨウ素にウイルスを殺菌する機能があることを発見

 
 
 
 
 
 
 
 
小林製薬は、消毒剤の成分と
して使用される、ヨウ素にウイ
ルスを駆除する機能があること
を見いだしました。 のどから
感染するウイルスに幅広く効果
があり、ヨウ素を含むのど用剤
の利用は、初期段階での対処や
予防に有用と考えられるという
ことです。 今回の研究成果を
のど用外用医薬品の販売などに
活用し新しいウイルス感染対策
を提案していきます。

ヨウ素は強い殺菌力を持つ事
から消毒薬として古くから使わ
れています。ワカメや海藻類等
に含まれ、人体に使用できると
いった特徴があります。のど用
薬剤としてもヨウ素そのものや
ポピドンヨードなどとして口腔
内の消毒等に利用されています。

のどはウイルスが感染するル
ートの一つです。のど風邪の8
割以上がウイルスに起因すると
考えられており感染するとのど
に痛みや腫れが起こり、悪化す
ると発熱などの全身症状を引き
起こします。そのためさまざま
なウイルスに効果のある消毒剤
が求められています。

小林製薬ではNPO法人バイ
オメディカルサイエンス研究所
と協力して、これまでほとんど
研究されていなかったヨウ素の
ウイルスに対する効果を調べ、
さらにのど用薬剤に効果がある
のかを評価しました。研究で用
いたのはのどから感染する代表
的なウイルスであるインフルエ
ンザウイルス、コロナウイルス
(SARSやMERS)、RS
ウイルス、アデノウイルス(プ
ール熱の原因)、ライノウイル
ス(かぜの主な原因の一つ)で
す。15秒間作用させて駆除効果
を評価しました。

ヨウ素製剤については製品に
配合可能な濃度に加え、のどへ
の塗布を考慮して5分の1に薄
めた濃度でも効果を測定しまし
た。ヨウ素は0.1%濃度でも各種
ウイルスを、検出限界以下まで
駆除できました。ヨウ素は消毒
剤への薬剤耐性が高いといわれ
るアデノウイルスに対しても効
果が認められました。

ヨウ素は殺菌力が強く人体へ
の刺激が強いため、同社では添
加物の工夫などにより刺激性を
抑えたのど用薬剤を開発してい
ます。ポピドンヨードはヨウ素
の不安定性や苦み、刺激を抑え
た成分として開発され各種製品
が販売されています。ヨウ素は
細菌やウイルスを包む膜(蛋白
質)を破壊し性質を変えること
で駆除すると考えられ、ポピド
ンヨードは含まれるヨウ素量が
少ないため効果に差が生じたと
思われます。

かぜの治療などで抗生物質が
多用され薬剤耐性菌などの出現
が問題になっています。 抗生
物質は細菌には効きますがウイ
ルスには効果がありません。そ
のため厚生労働省ではかぜには
抗生物質を使用しない事を推奨
しています。ヨウ素は抗生物質
とは異なるメカニズムで作用す
ることから薬剤耐性菌を作らな
いメリットもあります。かぜに
は重症化する前の治療や予防が
求められます。同社は30年以上
にわたり殺菌力、ウイルス駆除
力に優れるヨウ素の研究を続け
ています。今回の研究成果も踏
まえ、使用感や使いやすさなど
にもこだわった製品開発につな
げていく予定です。

ヨウ素殺菌プロテインスキマー

について解説している動画です。

 
 


 
 
高価な硬貨を降下する効果を
考える。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
遺伝性希少疾患の一つである
赤芽球性プロトポルフィリン症
の治療薬「MT-7117」の
米国での第2相臨床試験(P2)
を開始したと発表したのは喜ば
しい限りです。プロトポルフィ
リン症では根本的な治療がなく、
日光に当たらない、雨の日にし
か外出しない、等の対症療法し
かありません。まだ第2相臨床
試験が始まったばかりで、効果
については何とも言えませんが、
患者さんにとっては大きな福音
となる可能性があります。ポル
フィリン症は、ヘム代謝系に関
わる、8つの酵素のいずれかの
活性低下により、ポルフィリン
体あるいはその前駆体が蓄積す
ることによって発症する、まれ
な遺伝性疾患です。現在、9つ
の病型に分けられます。病態の
大部分が不明であり、根治療法
がありません。各病型間で症状
にオーバーラップがあり、診断
が非常に難しく、確定診断には
遺伝子診断が必要と言う事です。
消毒剤の成分として使用され
る、ヨウ素にウイルスを駆除す
る機能があることを見いだした
のは素晴らしい業績です。現在、
抗ウイルス薬は、非常に数が少
なく、ウイルスに直接作用する
薬剤となるともっと少ないと言
えます。たとえば、インフルエ
ンザの場合、ノイラミニダーゼ
阻害剤というものが、治療薬の
主流になっていますが、これは、
インフルエンザウイルスに直接
作用するものではなく、感染し
た細胞から感染していない細胞
への拡散を阻止する力しかあり
ません。拡散を阻止することで
免疫の力を利用して、ウイルス
を駆除しています。しかしなが
ら、インフルエンザウイルスの
治療薬で、商品名アビガンと言
われるものや、今年の春発売に
なったゾフルーザなどは、イン
フルエンザウイルスに直接作用
するものです。ただノイラミニ
ダーゼ阻害剤は、タミフル、リ
レンザ、イナビル等があるのに
対し、市場で販売されている、
直接作用を持つものは、ゾフル
ーザだけです。アビガンは国家
備蓄に回されて、市場には出回
っていません。その点、ヨード
は、のどから感染する代表的な
ウイルス全てに効果があったと
のことですから驚天動地の効果
と言えましょう。

核酸製剤が、世界中に拡散し
てゆく。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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