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2019-06-29 01:27:19

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診療マル秘裏話  号外Vol.1263 平成30年8月25日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)多剤耐性の細菌アシネトバクターや類似菌検出
2)骨転移を特異的に確実に形成するマウス 新構築法

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 多剤耐性の細菌アシネトバクターや類似菌検出

 
 
 
 
 
 
 
 
鹿児島大病院(鹿児島市)の
入院患者ら15人から、複数の抗
菌薬(抗生物質)が効かない多
剤耐性の細菌アシネトバクター
や類似菌が検出され、うち8人
が死亡していたことが鹿児島県
への取材で分かりました。 同
病院は、8月3日、記者会見して
詳細を発表します。

県によると、同病院の患者さ
んら5人から多剤耐性アシネト
バクターが検出され、別の患者
さんら10人からは、類似の菌が
検出されました。

入院患者ら抵抗力が弱い人が
多剤耐性アシネトバクターに感
染すると肺炎や敗血症など重篤
な感染症を引き起こす恐れがあ
ります。

多剤耐性アシネトバクターに
よる院内感染は、2008年10月~
09年1月に福岡大病院(福岡市)
で発生しました。入院患者26
人が感染し、因果関係は不明で
すが、4人が死亡しました。09
年8月以降、帝京大病院(東京
都)でも60人が感染し、35人が
死亡しました。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
艦船の中で感染症が発生する。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 骨転移を特異的に確実に形成するマウス 新構築法

 
 
 
 
 
 
 
東京工業大学は、7月31日、
創薬研究などで有用な骨転移を
特異的に確実に形成するマウス
の新たな構築法を、開発したと
発表しました。この研究は、同
大生命理工学院生命理工学系の
口丸高弘助教(現自治医科大学・
講師)と近藤科江教授らの研究
グループによるものです。研究
成果は、「Nature Communicati
ons 」オンライン版に掲載され
ています。

骨転移は、ガンが最初に発生し
た場所(原発巣)から、血中に
流出したガン細胞が骨髄組織に
到達し、増殖することで発症し
ます。その過程で重要な役割を
果たす分子機構が明らかになれ
ば、効果的な治療・予防のため
の方法・薬剤の開発が進みます。
そのために、骨転移の実験動物
モデルを用いた解析が求められ
ていました。

今回、研究グループはマウスの
尾動脈に注目しました。尾動脈
は、血流に対して逆行性の移植
になるため細胞の移植経路に適
さないと考えられていました。
しかし、麻酔下のマウスは血圧
が下がるため、尾静脈注射より
もやや勢いよく尾動脈から細胞
を注入することで、下肢に血液
を送る腸骨動脈の分岐点まで血
流に逆行して細胞を送り込む事
ができることを見出したという
ことです。 尾動脈移植により
細胞がどのような経路で下肢の
骨に到達するかは、1,000nm を
超える近赤外光を放つナノ粒子
を細胞にみたて、尾動脈移植直
後からビデオ撮影をして明らか
にしました。

さらに、生体発光イメージング
を用いて、左心室と尾動脈から
移植したガン細胞の体内分布を
可視化したところ、左心室から
移植されたガン細胞は全身組織
に分布し、尾動脈から移植され
たガン細胞は主にマウスの下半
身に分布していることが判明し
ました。両手法について、同数
のガン細胞を移植して2週間後
の大腿骨に形成された骨転移病
巣(赤色)を比較すると、尾動
脈移植による骨転移病巣は有意
に成長が亢進していました。ま
た、従来の左心室法では、マウ
スは、頭部に形成された転移が
原因となり短命でしたが、新規
の尾動脈法では、100%の成功
率で骨転移が形成され、長期の
観察が可能でした。さらに、尾
動脈移植により、乳ガン、前立
腺ガン、肺ガン、腎ガンなど、
これまで左心室法では骨転移の
再現が難しかったガン細胞の骨
転移モデルの構築に成功しまし
た。

これらの結果は、尾動脈からが
ん細胞を移植することで、高効
率かつ特異的にガン細胞をマウ
スの骨髄に送達することが可能
となり、簡便・確実・短時間に
骨転移病巣が形成され、長期に
わたって骨転移を観察できる事
を示しています。この新たな骨
転移モデルにより、骨転移研究
の裾野が広がり、ガンに関する
新規治療法や新薬の開発が進む、
と研究グループは述べています。

骨転移すなわち転移性骨腫瘍に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
簡便法は勘弁して頂きたい。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
鹿児島大病院(鹿児島市)の
入院患者ら15人から、複数の抗
菌薬(抗生物質)が効かない多
剤耐性の細菌アシネトバクター
や類似菌が検出され、うち8人
が死亡していたことが取材で分
かったことは、本当に残念です。
アシネトバクターは、日和見菌
なので、免疫不全の方にとって
は脅威になりますが一般の免疫
がしっかりしている人にとって
は、脅威ではありませんがキャ
リアー(保菌者)には、成り得
ます。保菌者から、免疫不全者
にうつすということも充分考え
られるので、そうしたキャリア
ー経路も感染経路の一つとして
考えることが必要になってきま
す。亡くなられた方、8人のご
冥福をお祈りいたします。
創薬研究などで有用な骨転移
を特異的に確実に形成するマウ
スの新たな構築法を、開発した
と発表したのは素晴らしい業績
です。他にも非アルコール性肝
炎のモデルマウス等も高カロリ
ーの餌を与えるだけでは作れな
いモデルマウスも存在します。
人間とマウスは違うので、人間
で高カロリーの食事をとるだけ
で非アルコール性肝炎(NASH)
になり得るのですが、マウスで
はそうはいかず、遺伝性の肥満
を起こす遺伝子改変をして初め
て、モデルマウスを作ることが
できたそうです。なかなか種の
違いというのは、病気でも差が
あるようです。

確実に隔日で実施する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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