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2019-04-22 00:18:57

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診療マル秘裏話    号外Vol.1205 平成30年6月18日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)胎児エコー 遠隔診断で心臓病男児出生後早速治療
2)炎症性T細胞が関節炎発症と慢性化維持に関与

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 胎児エコー 遠隔診断で心臓病男児出生後早速治療

 
 
 
 
 
 
 
 
母親の胎内にいる赤ちゃんの
超音波検査(エコー)の画像を、
かかりつけ医から専門医に送っ
て診断する、「胎児エコー遠隔
診断」で、生まれる前の男児2
人が重い心臓病とわかり、出生
後、速やかに治療することに成
功したと、近畿大病院(大阪府
大阪狭山市)が発表しました。
遠隔診断は近年、導入が進んで
おり、専門医が少ない地域での
有効な診断法として期待されて
います。同病院では2016年から
府内5病院の産婦人科と連携し
ています。各病院がインターネ
ット回線で画像を送信し、近畿
大病院小児科の専門医が解析す
る遠隔診断を行っています。

昨年12月に、妊婦2人を遠隔
診断した所、赤ちゃんには気管
と食道が心臓近くの血管に取り
囲まれて圧迫される「重複大動
脈弓」という、極めてまれな先
天性の心臓病があることが判明
しました。 同病院に転院して
出産し、男児2人は生後2~3
週間でそれぞれ外科手術を受け、
無事に退院しました。

この病気は、出産後しばらく
は症状がわかりにくいため、診
断が遅れて重症化するケースが
多いとされています。出生前に
発見できれば、手術によって完
治できる可能性が高くなるとい
うことです。

同病院の稲村昇・小児科医長
(59)は「500例以上の遠隔
診断を行ってきたが、この病気
の発見は初めて。連携先の医療
機関をさらに増やし、早期発見
につなげていきたい」と話して
います。

胎児エコーの動画です。

 
 


 
 
 
基幹の医療機関に相談する。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 炎症性T細胞が関節炎発症と慢性化維持に関与

 
 
 
 
 
 
 
大阪大学は5月23日、関節リ
ウマチの臨床検体とそのマウス
モデルを用いて自己免疫性関節
炎を引き起こす炎症性T細胞が、
関節炎の発症および慢性化維持
に関わっているという、新たな
仕組みを明らかにする研究結果
を発表しました。この研究は、
同大免疫学フロンティア研究セ
ンターの廣田圭司招へい准教授
(兼京都大学ウイルス・再生医
科学研究所准教授)が坂口志文
特任教授(常勤)らの研究グル
ープと京都大学医学部附属病院
リウマチセンター、スイス・チ
ューリッヒ工科大学、英国フラ
ンシス・クリック研究所、英国
エジンバラ大学と共同で行った
ものです。研究成果は、米科学
誌「Immunity」のオンライン版
で公開されています。

関節リウマチは、関節の腫脹を
特徴とする全身性の炎症性疾患
で、日本で約70万人の患者さん
がいるとされており、1年に1万
人以上が新たに発症しています。
関節炎が起きた箇所にはさまざ
まな免疫細胞が集まり、正常な
コントロールを失った炎症性の
免疫細胞および滑膜細胞によっ
て関節が破壊されます。最近、
TNF 阻害剤などの新しい抗リウ
マチ薬の登場によって、関節リ
ウマチ患者の治療効果は大きく
改善してきたものの30%の関節
リウマチ患者はこれらの治療に
対する効果が低く、新しい免疫
治療法の開発が待たれています。

研究グループは、関節炎が起き
た箇所の細胞群と炎症性サイト
カインが、新しい免疫治療法の
標的となりうることに着目しま
した。自己免疫性関節炎を引き
起こす炎症性T細胞との細胞間
の、および炎症性サイトカイン
との炎症ネットワークを形成す
る因子を探索しました。

その結果、関節炎発症や増悪に
関わり、炎症滑膜組織に存在す
るGM-CSF(顆粒球単球コロニー
刺激因子)産生自然リンパ球を
新たに発見しました。また、イ
ンターロイキン-17(IL-17)を
産生する炎症性T細胞(Th17)
が関節炎発症期、慢性炎症期に、
他の炎症性細胞と炎症性ネット
ワークを形成することで、関節
炎を増悪させる仕組みを明らか
にしたということです。

現在の抗リウマチ薬は、炎症を
抑制する対症療法で、継続的な
薬剤投与が必要です。しかし、
関節リウマチの病態の中心はコ
ントロールを失った炎症性の免
疫細胞であり、これらの細胞を
正常化するための免疫療法の開
発は、疾患の根治療法となる可
能性があります。今回明らかに
された炎症ネットワークを標的
とした新しい免疫療法開発は、
現在の抗リウマチ薬に反応性が
低い患者群に対する有効な治療
法となり得るものとして、今後
の研究に、期待が寄せられてい
ます。

ヘルパーT細胞が分泌するサイト

カインについて解説している

動画です。

 


 
 
破戒僧が寺を破壊する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
母親の胎内にいる赤ちゃんの
超音波検査(エコー)の画像を、
かかりつけ医から専門医に送っ
て診断する、「胎児エコー遠隔
診断」で、生まれる前の男児2
人が重い心臓病とわかり、出生
後、速やかに治療することに成
功したのは素晴らしい業績と言
えましょう。 500例以上の
遠隔診断を行ってきたという事
ですが、この病気の発見は初め
てだったそうなので、危機一髪、
でした。出産後しばらくは症状
がわかりにくいため、診断が遅
れて重症化するケースにならず
に本当に良かったと言えるでし
ょう。
関節リウマチの臨床検体とそ
のマウスモデルを用いて、自己
免疫性関節炎を引き起こす炎症
性T細胞が、関節炎の発症およ
び慢性化維持に関わっていると
いう、新たな仕組みを明らかに
する研究結果を発表したのは、
偉大な業績です。現在の抗リウ
マチ薬は、炎症を抑制する対症
療法で継続的な薬剤投与が必要
です。しかし、関節リウマチの
病態の中心はコントロールを失
った炎症性の免疫細胞であり、
これらの細胞を正常化するため
の免疫療法の開発は疾患の根治
療法となる可能性があるという
ことですから、ぜひ根治療法を
開発する方向性で今後の研究を
継続して頂きたいものです。

交通遺児の支援を維持する。


 
 
 
 
 
 
 
 
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