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2019-04-09 23:51:18

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診療マル秘裏話    号外Vol.1195 平成30年6月7日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)C型肝炎が進行して起きる重度の肝硬変治療薬
2)ガン細胞を免疫細胞の力でやっつける免疫療法

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 C型肝炎が進行して起きる重度の肝硬変治療薬

 
 
 
 
 
 
 
 
C型肝炎が進行して起きる、
重度の肝硬変「非代償性肝硬変」
を治療する薬について、米国の
製薬会社「ギリアド・サイエン
シズ社」が、5月15日、日本の
審査機関・医薬品医療機器総合
機構(PMDA)に承認申請し
ました。

この病気の患者さんは現在、
肝移植以外に回復の道がなく、
承認されれば国内初の治療薬と
なります。

錠剤タイプで、肝炎ウイルス
を除去します。炎症が治まると、
肝機能の回復も期待できます。
服用期間は12週間です。欧米で
は「Epclusa」の商品名
で約2年前から使われています。

同社は2016年12月~今年2
月、大阪大病院などで患者10
2人(40~80歳代)を対象
に臨床試験(治験)を実施しま
した。その結果、94人でウイ
ルスが除去され、治療終了から
3か月の時点で、24人が以前
より肝臓の状態が改善しました。
悪化した患者さんは3人でした。

副作用は比較的軽いという事
です。服用後に3人が死亡しま
したが、元々の肝硬変の悪化に
よるものと判断されました。

治験は、この薬だけのグルー
プと、肝臓の別の薬も併用する
グループに分けて実施しました
が、成績は変わらなかったため、
新しい薬を単独で申請しました。
早ければ年内にも承認されます。

主任研究者の竹原徹郎・大阪
大教授は「肝機能は1~2年か
けて緩やかに回復する。効果は
個人差があるが、新薬で生活の
質が大きく改善する患者が現れ
るはずだ」と話しています。

非代償性肝硬変に対して使える

薬はないという前提に立っての

講演動画です。

 
 


 
 
 
神聖なる法律を申請する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 ガン細胞を免疫細胞の力でやっつける免疫療法

 
 
 
 
 
 
 
 
ガンの治療といえばこれまで
は、手術、抗ガン剤治療、放射
線治療の三つでした。最近、こ
れに免疫療法が加わりつつあり
ます。

免疫細胞は、ウイルスや細菌
など外敵から身を守ります。体
の中の異物であるガン細胞を免
疫細胞の力でやっつけようとす
るのが、ガン免疫療法です。

人間の体は、過去に侵入したウ
イルスなどの異物を覚えていま
す。再び侵入したときに、免疫
細胞の「Bリンパ球」と「Tリ
ンパ球」が、相手が持つ特定の
目印「抗原」をめがけて攻撃し
ます。1960年代に米国のマ
ックス・クーパー、豪州のジャ
ック・ミラーの両博士が、その
役割を明らかにしました。

以前もこうした免疫細胞を使
った治療が試みられてきました
が、うまくいきませんでした。
最近、問題を解決する、新たな
手法が次々と開発されました。
日本人による研究が大きく貢献
しています。

免疫を抑制する制御性T細胞
があることを大阪大の坂口志文
氏が、T細胞表面に活動を抑え
るブレーキ役となる分子を京都
大の本庶佑氏がそれぞれ見つけ
ました。そうした研究をもとに
治療薬も開発され、ノーベル賞
級の業績といわれています。

免疫チェックポイント阻害剤に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
主砲の存在感を生かす手法を
考える。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
C型肝炎が進行して起きる、
重度の肝硬変「非代償性肝硬変」
を治療する薬について、米国の
製薬会社「ギリアド・サイエン
シズ社」が日本の審査機関・医
薬品医療機器総合機構(PMD
A)に承認申請したことは、喜
ばしいことです。今回は、C型
肝炎の肝硬変という制限が付き
ますが、RNA干渉を利用した
制限がない肝硬変の治療薬が、
その内、承認申請されることと
なるでしょう。今まで、肝硬変
は不治の病とされてきましたが
少しずつ治療薬が世にでる形で
治療薬の進歩が認められます。
免疫細胞は、ウイルスや細菌
など外敵から身を守ります。体
の中の異物であるガン細胞を免
疫細胞の力でやっつけようとす
るのがガン免疫療法です。ただ
本庶佑氏が開発した抗PD-1抗体
オブジーボにしても大変高価な
薬です。そのうえ、免疫のブレ
ーキをはずすので、副作用が強
く出る場合があり、死者もでて
います。免疫療法が非常に効果
を発揮するか、否かを見分ける
遺伝子検査が開発されている様
です。こうした遺伝子検査を行
ったのちに、安全で効果的に、
免疫療法を実施して頂きたいと
思います。

高価な効果的治療法。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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