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2019-02-28 00:02:14

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診療マル秘裏話    Vol.696 平成29年4月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)厚生労働省は昨年「たばこ白書」最新版を発表
2)アルツハイマー症状の進行を遅らせる実験にマウスで成功

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 厚生労働省は昨年「たばこ白書」最新版を発表

 
 
 
 
 
 
 
2020年の東京五輪・パラ
リンピックに向けて、受動喫煙
防止対策を強化する必要があり
ます。厚生労働省は昨年「たば
こ白書」(喫煙の健康影響に関
する検討会報告書)の最新版を
発表しました。たばこと健康の
問題に今改めて注目が集まって
います。

「たばこの害」と聞いて多く
の人がまず思い浮かべるのは、
喫煙とガンの関係でしょう。

たばこの煙には5千種類を超
す化学物質が含まれており、そ
の中には、発ガン性の物質も約
70種類あることが知られてい
ます。これらの物質は、細胞が
分裂するときに遺伝子のコピー
ミスを起こさせ、ガン細胞の発
生につながります。

たばこを吸わない人に比べて
喫煙者は、肺ガンで死ぬリスク
が男性で4・8倍、女性で3・
9倍も高くなるとの調査結果が
あります。こうしたデータは、
国立ガン研究センター 「ガン
情報サービス」内のサイト
(http://ganjoho.jp/public/
pre_scr/cause/smoking.html)
で見ることができます。

忘れてはならないのは、喫煙
は、肺ガンだけでなく、様々な
臓器のガン死亡リスクを高める
という点です。今回の白書では、
喫煙者本人への健康影響として、
「胃ガン」や「食道ガン」「肝
臓ガン」「膵臓(すいぞう)が
ん」など複数のガンについて、
因果関係を「確実」と認定して
います。

肺から吸収された発ガン物質
は、血液に乗って体のあちこち
に運ばれます。このため、吸い
込んだ煙の通り道である肺や、
のど(喉頭(こうとう)、咽頭
(いんとう))だけでなく体中
の様々な臓器にガンを引き起こ
すのです。

喫煙はガンだけでなく、心筋
梗塞(こうそく)などの「虚血
性心疾患」や「脳卒中」などの
リスクも高めます。煙に含まれ
る様々な有害物質の影響で動脈
硬化が進み、血管が詰まりやす
くなることが原因の一つです。
さらに、血栓もできやすくなり、
心筋梗塞や脳卒中のリスクが上
がると考えられています。この
ほか、「歯周病」や「2型糖尿
病」も、喫煙によって発症しや
すくなることが分かっています。

まわりの人のたばこの煙を吸
わされる受動喫煙の影響も深刻
です。本人はたばこを吸わなく
ても、受動喫煙のある人は肺が
んになるリスクが1・3倍にな
るとの解析結果が昨年発表され
ました。

たばこが原因で病気になると、
医療費がかかったり働けなくな
ったりします。白書では、喫煙
に伴う社会的な損失が、年間で
総額4.3 兆円にのぼるとの試算
が紹介されています。

平野公康・国立ガン研究セン
ター研究員は「日本はたばこに
寛容な社会だ。 しかし、健康
被害の大きさを考えると、もっ
と厳しく規制していく必要があ
る」と指摘しています。

大人による喫煙は、次の世代
の健康にも悪影響を与えます。

たばこを吸う妊婦から生まれ
た赤ちゃんは、乳幼児突然死症
候群(SIDS)のリスクが高
くなります。また、自宅で親が
たばこを吸う事などによる受動
喫煙でも、SIDSや子どもの
喘息のリスクが高まると指摘さ
れています。

このように、健康への悪影響
が様々に指摘されるたばこです
が、「意志が弱いから禁煙でき
ない」のではなく、ニコチンと
いう依存性の物質が原因で、た
ばこをやめにくくなってしまい
ます。

「日本は先進国の中でもたば
この価格が安く、屋内で喫煙で
きる場所も多い。たばこを吸い
やすく、やめにくい社会だ」と
片野田耕太・国立ガン研究セン
ター室長は述べています。喫煙
による病気のリスクを社会全体
でしっかりと認識し、特に受動
喫煙を防ぐための具体的な取り
組みを強化していくことが必要
です。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 
近縁から禁煙の輪を広げる。


 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 アルツハイマー症状の進行を遅らせる実験にマウスで成功

 
 
 
 
 
 
 
アルツハイマー病患者の脳内
に蓄積するペプチドを分解する
免疫細胞の能力を回復させ症状
の進行を遅らせる実験にマウス
で成功したと、名古屋大大学院
医学系研究科の門松健治教授と
内村健治特任准教授らのグルー
プが3月20日、発表しました。
研究成果は米国科学アカデミー
紀要(電子版)に掲載されまし
た。
アルツハイマー病は、加齢と
共に脳内でペプチドが凝集して
毒性を持ち、「老人斑」という
構造体を作ることで、神経細胞
をつなぐシナプスが、脱落して
発症します。ペプチドは脳内の
免疫細胞が分解処理することで
除去されますが、症状が進行す
ると免疫細胞の表面に、糖鎖が
発生し分解能力を低下させます。
研究グループのマウスを使っ
た実験で、免疫細胞に発生する
糖鎖は「シアル酸修飾ケラタン
硫酸糖鎖」であることが判明し
ました。この糖鎖が、免疫機能
を調整する酵素によって合成さ
れることも確認しました。マウ
スから、この酵素を取り除くと
糖鎖が消失し、免疫細胞のペプ
チド分解能力が回復しました。
アルツハイマー病患者さんの
脳でも免疫細胞表面の糖鎖と、
糖鎖を合成する酵素の増殖が確
認されました。研究グループは
今回の発見で、アルツハイマー
病の治療法の確立や新薬開発が
期待できるとしています。

アルツハイマー病について解説

している動画です。

 
 


 
 
町政の調整を行う。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
2020年の東京五輪・パラ
リンピックに向けて、受動喫煙
防止対策を強化する必要がある
というのは、衆目の一致する所
であると思います。 古代ギリ
シアでは、オリンピックの際は、
戦争をしていても、一時休戦し
て、オリンピックに臨んだと言
われています。何と崇高な理念
の大会であったか、容易に想像
できます。崇高な理念を体現す
る開催国の日本では、健康に気
を配るのは当然と言えましょう。
肺から吸収された発ガン物質は、
血液に乗って、体のあちこちに
運ばれます。このため、吸い込
んだ煙の通り道である肺や、の
ど(喉頭(こうとう)、咽頭
(いんとう))だけでなく体中
の様々な臓器にガンを引き起こ
すという恐ろしい事態をもっと
認識すべきであると私は考えて
います。
アルツハイマー病患者の脳内
に蓄積するペプチドを分解する
免疫細胞の能力を回復させ症状
の進行を遅らせる実験にマウス
で成功したのは、偉大な業績で
す。今回の発見で、アルツハイ
マー病の治療法の確立や、新薬
開発を期待したいと思います。
認知症を治療している現場では、
一刻も早く効果が確立した治療
薬が欲しいと考えているに違い
ありません。アルツハイマー病
の患者さんは、他人の迷惑を顧
みることがありません。ひどい
言い方をすれば、本能に従って
生きており、周囲の人を地獄に
追いやる事も厭いません。この
ような所業をなくし、元の人間
らしい生活を送らせてあげれば、
どんなに幸せでしょうか?

効果が確立した治療薬ができ
る確率。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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