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2019-02-23 00:38:05

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診療マル秘裏話    号外Vol.1155 平成30年4月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)新規ガン温熱療法のオープンイノベーション 研究を開始
2)オレキシン2型受容体作動薬がモルヒネ副作用の眠気改善

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
1】 新規ガン温熱療法のオープンイノベーション 研究を開始

 
 
 
 
 
 
 
 
 
名古屋市立大学、中部大学、
第一三共株式会社、三菱UFJ キ
ャピタル株式会社は3月27日、
新規ガン温熱療法に関するオー
プンイノベーション研究を開始
したと発表しました。

同研究は、第一三共が実施し
ている創薬共同研究公募プログ
ラム「TaNeDS(タネデス)」の
成果を基に、腫瘍送達能の高い
磁性ナノ粒子の探索と最適化お
よび目的粒子を効率よく加温で
きる交番磁場発生装置の研究を
通して、ガン治療での新規ガン
温熱療法の実用化の検討を進め
るものです。

ガン温熱療法は、ガン細胞が
正常細胞と比べて熱に弱いとい
う特性を活用し、細胞の加温を
通じてガン細胞を選択的に殺傷
する治療法です。放射線治療、
化学療法、ガン免疫療法との併
用可能性も期待されています。
今回研究を開始する新規ガン温
熱療法では、ガン細胞特異的に
一定の温度で加温することで、
安全性と有効性の向上を目指す
ということです。

今回の研究を行うにあたり、
新会社「OiDE RYO-UN 株式会社
(オイデ リョーウン )」を設
立。三菱UFJ キャピタルが運営
するOiDEファンド投資事業有限
責任組合から共同研究等に必要
な資金を全額出資します。

3年間の共同研究であらかじ
め合意した目標を達成した場合、
第一三共はRYO-UNの株式を全て
買い取り、第一三共が自らのプ
ロジェクトとして研究開発を進
めます。第一三共は、名古屋市
立大学と中部大学に対して目標
達成時に、販売後のロイヤリテ
ィを対価として支払うとしてい
ます。

ガン温熱療法について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 
大火の後の避難生活の対価を
払う。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 オレキシン2型受容体作動薬がモルヒネ副作用の眠気改善

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
慈恵医大は3月27日、ラット
を用いた実験により、オレキシ
ン2型受容体作動薬がモルヒネ
の副作用である眠気を改善する
ことを発見したと発表しました。
この研究は、東京慈恵会医科大
学の下山恵美氏らのグループ、
筑波大学国際統合睡眠研究機構
ほかの共同研究チームによるも
のです。研究成果は「Anesthes
iology」に掲載されています。
モルヒネなどの麻薬性鎮痛薬
は、中枢神経系に作用すること
で、ガンなどの強い痛みを伴う
症状を和らげます。しかし、そ
の鎮痛作用にはきわめて大きな
メリットがある一方で、しばし
ば眠気や注意力の低下などの副
作用を引き起こすため、患者さ
んが日常生活をおくる上で支障
をきたすことがあります。

眠気を抑えるために鎮痛薬の
服用量を制限することになりま
すが、それでは十分な鎮痛効果
が得られない場合もあるため、
副作用を緩和させるための新た
な戦略の開発が求められていま
す。

研究チームは睡眠覚醒を制御
する上で重要なオレキシン2型
受容体に選択的に働く作動薬(
YNT-185 )を用いて、モルヒネ
による眠気の副作用を緩和する
新たな可能性を検討しました。
モルヒネのみをラットに投与し
た場合と、モルヒネとYNT-185
の両方を投与した場合に、脳波
や行動にどのような変化があら
われるかを評価しました。

その結果、モルヒネのみを投
与したラットからは、脳波では
眠気をきたしていることを示唆
する振幅の大きな周波数の低い
波が見られると同時に、行動量
の減少や音に対する反応が遅く
なる現象を観察しました。一方、
モルヒネとYNT-185 の両方が投
与されたマウスでは、モルヒネ
によるこれらの副作用が緩和さ
れていることが確認されたとい
うことです。その際、鎮痛作用
まで消失している可能性も疑わ
れましたが、行動実験により、
鎮痛作用は維持されたままの状
態であることが確認されたとし
ています。

これらの結果から、オレキシ
ン2型受容体の活性化が麻薬性
鎮痛薬による眠気の改善に有効
であることが示唆されました。
研究チームは「オレキシン2型
受容体作動薬には麻薬性鎮痛薬
による眠気の副作用を抑制する
効果があることが確認されたこ
とから、治療薬として将来的に
有望であると考えられる」と述
べています。

ナルコレプシーとオレキシンに

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
小室内で、貴重品が消失した。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
新規ガン温熱療法に関するオ
ープンイノベーション研究を開
始したと発表したのは喜ばしい
ことです。ガン細胞は温熱に弱
いことが知られていて、ガンの
患者さんがインフルエンザにか
かった後にガン細胞が死滅して
いたなどの例が症例としては数
が少ないものの、確実に存在す
ることからも、ガン細胞が熱に
弱い事が証明されています。ま
た同時に温熱療法が有効に機能
することが示唆されました。こ
れらの臨床研究にはお金が必要
です。その点、三菱UFJ キャピ
タルが運営するOiDEファンド投
資事業有限責任組合から、共同
研究等に必要な資金を全額出資
してもらえるということは大き
な強みだと思います。
ラットを用いた実験により、
オレキシン2型受容体作動薬が
モルヒネの副作用である眠気を
改善することを発見したと発表
したのは偉大な業績です。疼痛
緩和治療では、どうしてもモル
ヒネを大量に投与せざるを得な
い状況がやってきます。その際
に眠けなどの副作用はつきもの
と私も考えていましたが、オレ
キシン2型受容体作動薬が動物
実験とはいえ、眠けなどの副作
用を緩和したことは驚天動地の
事柄と言っても差し支えないで
しょう。早く臨床試験が済んで
実際の患者さんの利益になる様
にして頂きたいものです。ベル
ソムラの様な睡眠薬を開発した
と思えば、逆に眠けを抑える薬
としてのオレキシン2型受容体
作動薬を開発する訳ですから、
余程、柳沢先生をはじめとする
柔軟な思考をする研究者がいる
のだと感心しました。

嗜好について思考する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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