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2019-02-20 23:56:44

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診療マル秘裏話    Vol.695 平成29年4月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)甲状腺ホルモンが腎障害進行抑制に重要な役割担う
2)イッキ飲み防止連絡協議会が一気飲み防止キャンペーン

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 甲状腺ホルモンが腎障害進行抑制に重要な役割担う

 
 
 
 
 
 
 
 
山梨大学は3月7日、慢性腎臓
病モデルマウスを用いて、甲状
腺ホルモンが腎障害進行の抑制
に重要な役割を担っていること
を明らかにしたと発表しました。
この研究は、同大学大学院総合
研究部 内科学講座第3教室の
古屋文彦講師、北村健一郎教授
らの研究グループによるもの。
研究成果は、「Scientific Rep
orts」に、3月8日付けでオンラ
イン掲載されています。

甲状腺で作られる甲状腺ホル
モンは血液に放出され体内を循
環します。甲状腺ホルモン受容
体は全身の細胞に発現していて、
甲状腺ホルモンの作用を伝えて
いますが、甲状腺ホルモンが、
低下した患者さんではその作用
が弱くなり動脈硬化やメタボリ
ックシンドロームのリスクが高
いことが指摘されています。

マクロファージは体内に侵入
してきた細菌などの異物を貪食
して排除する細胞と考えられて
きましたが近年、生体内の代謝
産物にも応答して炎症反応を起
こす多様な可塑性を有する細胞
であることがわかってきました。
メタボリックシンドロームの患
者さんに多く見られる動脈硬化
病変においてもマクロファージ
が関与しており、炎症性サイト
カインを産生して慢性的な炎症
を進めて、組織の破壊をおこす
組織障害性マクロファージと、
線維化を進めて炎症を収束させ
る組織修復性マクロファージが
存在することが知られています
が、こうしたマクロファージの
炎症細胞としての多様な分化の
メカニズムは分かっていません。

慢性腎臓病(CKD )患者さん
の腎臓や、メタボリックシンド
ロームの患者さんの血管では、
炎症細胞としてのマクロファー
ジによる慢性的な炎症が、尿細
管間質の線維化や、動脈硬化の
原因となっています。CKD 患者
さんの腎臓においてこの炎症を
軽減、収束させることができれ
ば、腎機能の悪化を阻止できる
可能性があります。また、マク
ロファージに発現している甲状
腺ホルモン受容体が、炎症細胞
が持つ悪い働きを抑制すること
ができれば、CKD やメタボリッ
クシンドロームの合併症の新し
い治療法の開発につながること
が期待できます。

そこで研究グループは、甲状
腺ホルモン受容体が欠損したマ
ウスの骨髄を正常マウスに移植
し、造血細胞で特異的に内因性
甲状腺ホルモン受容体が欠損し
たマウスを作成しました。この
骨髄の甲状腺ホルモン受容体欠
損マウスを用いて、片側尿管を
結紮したCKD モデルを作成する
と、通常のマウスと比較して、
尿細管間質が線維化し、ひどい
腎障害をおこすことが分かりま
した。このマウスの腎臓では、
組織障害性マクロファージが、
集簇し、尿細管間質の線維化や
腎障害を引き起こしていたとい
うことです。

通常の状態では、甲状腺ホル
モン受容体はマクロファージの
転写因子の働きを調節して、炎
症性サイトカインの産生を抑制
し、炎症を収束させていました
が、甲状腺ホルモンの働きがな
くなるとマクロファージで転写
因子の働きが活性化し続けてし
まい、炎症性サイトカインの産
生が遷延する慢性炎症の状態が
続き、腎障害が進行することが
分かったということです。

今回の結果は、CKD の病態に
おいて、甲状腺ホルモンとその
受容体による作用が重要な役割
を果たすことを示す画期的なも
のです。CKD はこれまで、生活
習慣の改善や高血圧、糖尿病に
対する治療が中心でありました
が、透析療法を回避するための
新しい治療法開発につながる可
能性が期待されると、研究グル
ープは述べています。

慢性腎臓病について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
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2】 イッキ飲み防止連絡協議会が一気飲み防止キャンペーン

 
 
 
 
 
 
 
一気飲みを強要されて大学生
の子どもを失った親らが中心と
なり結成した「イッキ飲み防止
連絡協議会」は、卒業や入学で
コンパが増える春を前に、急性
アルコール中毒死につながる一
気飲みや、飲酒の無理強いなど
を防ごうと呼び掛けるキャンペ
ーンを始めました。

25回目となる今年は「#こ
わい飲み会」をキャッチコピー
に、ポスター1万枚、チラシ8
0万枚を全国725大学に送付
しました。学生がよく使う会員
制交流サイト(SNS)を活用
し、啓発とともに、罰ゲームで
酒を飲ませるなど学生が見聞き
した危険な飲み会の投稿を募り
ます。

キャンペーンの問い合わせは
協議会事務局のASK(アスク)
へ。電話03(3249)25
51。

一気飲み連絡防止連絡協議会が

テレビ番組に抗議したという、

動画です。

 
 


 
 
危険な飲み会の投稿で犯人が
投降を決意する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
慢性腎臓病モデルマウスを用
いて、甲状腺ホルモンが腎障害
進行の抑制に重要な役割を担っ
ていることが分かったのは偉大
な業績です。マクロファージに
発現している、甲状腺ホルモン
受容体が、炎症細胞が持つ悪い
働きを抑制することができれば、
CKD やメタボリックシンドロー
ムの合併症の、新しい治療法の
開発につながることを切に期待
したいと思います。
一気飲みを強要されて大学生
の子どもを失った親らが中心と
なり結成した「イッキ飲み防止
連絡協議会」が、卒業や入学で
コンパが増える春を前に、急性
アルコール中毒死につながる一
気飲みや、飲酒の無理強いなど
を防ごうと呼び掛けるキャンペ
ーンを始めたことは、喜ばしい
ことです。飲酒は自分のペース
で、楽しく行うことが基本です。
日本の社会に染みついた、飲酒
強要の悪習を根絶して頂きたい
ものです。

教養は、強要されるものでは
ない。笑

 
 
 
 
 
 
 
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