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2019-02-16 00:55:39

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診療マル秘裏話    号外Vol.1149 平成30年4月14日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)妊娠初期野菜摂取で出産児喘息症状発症率低下
2)BNP値が高いと脳梗塞の発症リスクが高まると発表

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 妊娠初期野菜摂取で出産児喘息症状発症率低下

 
 
 
 
 
 
 
 
 
国立成育医療研究センターの
医師研究グループは、妊娠初期
に妊婦が野菜を多く摂取すると
出産した子が2歳になった時に
喘息症状の発症率が低くなる事
をコホート調査(特定の集団に
対する疫学研究)のデータを使
って見いだしました。葉野菜(
レタス、ほうれんそうなど)や
アブラナ科野菜(ブロッコリー、
カリフラワーなど)に喘息症状
に対する予防効果が高いことが
示唆されました。幼児にとって
重要な疾患である気管支喘息の
主要症状の発症率と妊婦の野菜
摂取量に相関関係があることが
分かりました。

国立成育医療研究センターで
実施された出生コホート研究デ
ータベースを使用しました。20
10~13年の妊娠女性(母親)を
登録し、母と生まれた子を継続
的に追跡調査しました。出産し
た子が2歳児に達した時を対象
に、喘息の有無を質問票を用い
て評価しました。

対象となった511人を野菜
の摂取量に合わせ5群に分け、
それぞれの2歳児の喘息症状の
発症率を比較しました。さらに
摂取した野菜を葉野菜、アブラ
ナ科、緑黄色野菜ごとに対象者
を5群に分類し追加検討しまし
た。その結果、葉野菜、アブラ
ナ科野菜を多く摂取した群では
喘息症状発症率が低いという有
意差がみられました。

研究グループは小児喘息のリ
スク因子として受動喫煙、大気
汚染、気道ウィルス感染などの
因子による報告を踏まえ、将来
の疾病予防につなげることを目
指しました。一般の小児や成人
による野菜摂取はその後の喘息
リスクの軽減に寄与するという
報告が複数あり、妊娠中の野菜
摂取も同様に出生後の子の喘息
リスク軽減につながる可能性が
あるとして調査しました。

緑黄色野菜の摂取では、喘息
症状発症率との間に統計的に有
意差がみられませんでした。妊
娠初期の栄養指導内容の改良に
向け研究を進める一方、喘息症
状を持つ2歳児すべてが、小児
喘息に発展するわけではない事
の検証が必要としています。こ
の成果は臨床栄養学で権威ある
英科学雑誌誌「Europea
n Journal of C
linical Nutrit
ion(ヨーロピアン・ジャー
ナル・オブ・クリニカル・ニュ
ートリション)」に掲載されま
した。

妊娠初期に注意して摂取あるい

は、摂取しない方が良い食べ物

について解説している動画です。

 
 


 
 
 
妊娠初期の暑気払い。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 BNP値が高いと脳梗塞の発症リスクが高まると発表

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
金沢大学は3月15日、北陸の
心房細動患者を対象とした調査
研究を通して、血中の脳性ナト
リウム利尿ペプチド(BNP)値
が高いと脳梗塞の発症リスクが
高まると発表しました。 この
研究は、同大医薬保健研究域医
学系 循環器病態内科学の山岸
正和教授、川尻剛照准教授、附
属病院循環器内科の津田豊暢助
教、附属病院検査部の林研至助
教らの研究グループによるもの
です。研究成果は「Circulatio
n Journal 」に掲載されていま
す。

心房細動は脳梗塞や心不全、
認知症などを引き起こす可能性
があり、高齢者に多くみられま
す。現在国内には140万~150万
人の患者がいるとされ、70歳代
の6%が、心房細動であるという
報告もあります。心房細動によ
って脳梗塞を発症すると、半分
以上の患者さんが死亡、寝たき
り、要介護となるため発症予防
が極めて重要と考えられていま
す。

研究グループは、2013年から
北陸の心房細動患者の年齢、生
活習慣、持病、治療状況を登録
し、1年ごとに脳梗塞や出血等
のイベント発症状況や、治療の
変化などを追跡しています。

今回、追跡開始2年目のデー
タにより、登録時のBNP値が170
pg/ml 以上の患者さんでは脳梗
塞を含む血栓塞栓症の発症率が
高いことを突き止めたという事
です。BNP値170pg/ml を基準と
すると、1年間に、基準値以上
の患者の3.2%が、血栓塞栓症を
発症した一方、基準値未満の患
者さんの0.7%が血栓塞栓症を発
症しました。基準値以上の患者
さんの血栓塞栓症の累積発症率
は、基準値未満の患者さんに比
べて、有意に大きかったという
ことです。

BNP は、心機能が低下して心
臓への負担が大きいほど数値が
高くなります。18.4pg/ml 以下
が正常値とされ、血液検査で簡
単に測定することができます。
今回の研究成果について、研究
グループは、「心房細動の重症
度を評価する際の新しい目安と
なり、心房細動における脳梗塞
の発症を予測し、予防するため
の指標となるなど、国内におけ
る心房細動診断・治療のガイド
ラインにも加わる可能性がある」
と述べています。

脳梗塞・心筋梗塞のリスクチェ

ックを血液検査で行うという

動画です。

 
 


 
 
血栓塞栓症と決戦のカテーテ
ルを行う。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
妊娠初期に妊婦が野菜を多く
摂取すると出産した子が2歳に
なった時に喘息症状の発症率が
低くなることをコホート調査(
特定の集団に対する疫学研究)
のデータを使って見いだしたの
は偉大な業績です。如何に妊婦
さんが妊娠初期に食べる食べ物
が重要であるかを示唆している
と考えられます。しかしながら
妊娠初期には、妊娠の自覚が少
ない場合が多く、悪阻の吐き気
を食あたりと勘違いしている、
女性もいたりします。 つまり、
妊娠の自覚が少ない時に、アブ
ラナ科の野菜や、葉野菜を多く
摂取するのは難しいかも知れま
せん。
北陸の心房細動患者を対象と
した調査研究を通して、血中の
脳性ナトリウム利尿ペプチド(
BNP) 値が高いと脳梗塞の発症
リスクが高まると発表したのは
素晴らしい業績です。脳性ナト
リウム利尿ペプチド値が高いか
どうかは、採血で容易に分かる
からです。脳梗塞の発症リスク
が高いことが分かれば、抗血小
板剤の予防的投与が可能になり
ます。脳梗塞の発症で半身不随
となり、一生不自由な生活を送
るよりは、抗血小板剤の予防的
投与で、脳梗塞を予防した方が
賢明であると言えるでしょう。

県名を答えたのは賢明でした。


 
 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
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