最新号より100号前のメルマガ

  1. Home
  2. 最新号より100号前のメルマガ

2019-01-24 00:23:44

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
 
診療マル秘裏話    Vol.691 平成29年3月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)鉄キレート剤DFOと5-ALA 併用で、ガン幹細胞検出
2)安全なレベルの受動喫煙はなく例外なしを提言

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 鉄キレート剤DFOと5-ALA 併用で、ガン幹細胞検出

 
 
 
 
 
 
 
東京医科歯科大学は、2月3日、
難治性の悪性腫瘍である、悪性
脳腫瘍などの術中診断薬(腫瘍
細胞検出薬)として用いられて
いる5-アミノレブリン酸(5-AL
A )による検出を、腫瘍再発に
深く関わるガン幹細胞が免れて
いることを明らかにし、ガン幹
細胞の代謝特性の解析から既存
の鉄キレート剤デフェロキサミ
ン(DFO) との併用で、ガン幹
細胞の検出が可能になることを
発見したと発表しました。この
研究は、同大学難治疾患研究所
幹細胞制御分野の田賀哲也教授、
椨康一助教、Wenqian Wang大学
院生らの研究グループと、東京
工業大学生命理工学院 生命理
工学系の小倉俊一郎准教授らの
研究グループが共同で行ったも
のです。研究成果は、国際科学
誌「Scientific Reports」オン
ライン版に2月7日付けで発表
されています。

ガン幹細胞は、ガンを構成す
る多様な細胞を生み出す能力と
自ら複製する能力を持ち、従来
の放射線化学療法に抵抗性を示
すことから、ガンの進展と治療
抵抗性、再発に深く関わる責任
細胞と考えられており、ガンの
診断・治療法の開発にあたり、
考慮すべき重要な細胞とされて
います。

5-ALA は、その代謝産物で、
蛍光を発する性質をもつプロト
ポルフィリンIX(PpIX)が腫瘍
特異的に蓄積する事から、悪性
脳腫瘍などの摘出手術時に光線
力学診断薬として用いられてき
ました。しかし、5-ALA を用い
た術中診断法のガン幹細胞に対
する有効性についてはこれまで
十分に検討されてきませんでし
た。 そこで、研究グループは、
脳腫瘍細胞についてフローサイ
トメーターによる1細胞レベル
でのPpIX蛍光検出系を開発し、
5-ALA によるガン幹細胞の検出
効率を検証しました。

脳腫瘍の中でも、頻度が高く
予後の悪い悪性神経膠腫(グリ
オーマ)のガン幹細胞を用いて、
5-ALA 処理後に蓄積するPpIXの
蛍光強度を比較した所、ガン幹
細胞は通常の大多数のガン細胞
よりもPpIXの蓄積が少なく、検
出が困難であることが明らかと
なりました。さらに免疫不全マ
ウスの脳内移植実験において、
特にPpIX蓄積性の低い(検出の
困難な)細胞群が高い腫瘍形成
能を有することが確認されまし
た。

更に、研究グループは、PpIX
が蛍光を発しないヘムへと変換
される際に、鉄が付与される事
に着目し、PpIXの蓄積に対する
鉄のキレート効果を検証しまし
た。その結果、鉄キレート剤DF
Oと5-ALAを併用することにより、
ガン幹細胞におけるPpIXの蓄積
が通常の大多数の細胞における
蓄積レベルまで劇的に亢進する
ことが明らかとなり、5-ALA を
用いたガン幹細胞の検出効率を
著しく改善することに成功した
としています。

鉄キレート剤DFO は、日本で
承認済みの既存薬であり、ドラ
ッグ・リポジショニングを視野
に入れた脳腫瘍診断薬への適応
拡大も期待できます。また、今
回の研究ではガン幹細胞の特性
に影響を与える代謝関連因子と
して鉄以外にも、ヘムやHO-1の
存在を明らかにしており、今後
それらを標的とした新たな診断
法と根治療法の開発が期待でき
るとしています。

ドラッグ・リポジショニングに

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
特性は徳政令で発揮された。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 安全なレベルの受動喫煙はなく例外なしを提言

 
 
 
 
 
 
 
たばこの健康被害を防ぐ活動
をしている医師らでつくる日本
禁煙推進医師歯科医師連盟は2
月13日、「安全なレベルの受動
喫煙はなく、飲食店等への喫煙
所の設置や禁煙の例外を認める
べきではない」とする提言をホ
ームページで公表しました。

厚生労働省が、受動喫煙防止
のための健康増進法改正案で、
小規模なバーやスナックなどを
禁煙の例外とする案を検討して
いることに反対しました。

提言は、喫煙所の設置で受動
喫煙を完全に防ぐことは不可能
と指摘しています。煙が出ない
加熱式たばこについても、吸い
込む成分からは発ガン性物質が
検出されるとして「安全と言え
るものではない」と規制の対象
にするよう訴えました。

受動喫煙について解説している

動画です。

 
 


 
 
公害を低減する様にとの提言
を出す。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
 
悪性脳腫瘍などの術中診断薬
(腫瘍細胞検出薬)として用い
られている5-アミノレブリン酸
(5-ALA )による検出を、腫瘍
再発に深く関わるガン幹細胞が
免れていることを明らかにし、
ガン幹細胞の代謝特性の解析か
ら既存の鉄キレート剤デフェロ
キサミン(DFO) との併用で、
ガン幹細胞の検出が可能になる
ことを発見したと発表したのは、
偉大な業績です。術中診断薬の
良しあしで、手術の成否が左右
されることもあるので、そこで
ガン幹細胞が検出されないとな
ると切除部位の決定が難しくな
る訳です。しかし既存の鉄キレ
ート剤との併用で、ガン幹細胞
の検出が可能になることも分か
ったので、実際には、併用さえ
行えば、切除部位の決定は十分
可能であると言えるでしょう。
たばこの健康被害を防ぐ活動
をしている医師らでつくる日本
禁煙推進医師歯科医師連盟は2
月13日、「安全なレベルの受動
喫煙はなく、飲食店等への喫煙
所の設置や禁煙の例外を認める
べきではない」とする提言をホ
ームページで公表したのは素晴
らしいことです。例外を認める
と、認めた業者は、非常にやり
やすくなります。場合によって
は、大儲けすることも可能なの
です。その利益で更に、役人に
賄賂を使うことになると本当に
厄介です。文科省の天下りのよ
うに、役人のモラルが地におち
る可能性のある時代です。ぜひ
そうした誘惑を断り、日本国民
あるいは、地方自治体の住民の
ために滅私奉公して頂きたいと
切に祈念する次第です。

ホームページで公表した提言
は、好評でした。笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。