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2018-11-22 00:00:04

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診療マル秘裏話   Vol.682 平成29年1月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)ミトコンドリアDNA の安定保持で神経突起伸長が促進
2)次世代のガン治療装置を開発目的で協定を結ぶ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ミトコンドリアDNA の安定保持で神経突起伸長が促進

 
 
 
 
 
 
 
九州大学(九大)は11月30日、
ミトコンドリアDNA を安定に保
つことで、アルツハイマー病の
原因となるアミロイドβの蓄積
が抑制され、神経細胞間で刺激
を伝達する神経突起の伸長が、
促進される事を発見したと発表
しました。

同成果は、九州大学生体防御
医学研究所 岡素雅子博士、中
別府雄作教授、同大学医学研究
院 康東天教授、井手友美講師
らの研究グループによるもので、
11月29日付けの英国科学誌「Sc
ientific Reports」に掲載され
ました。

アルツハイマー病患者さんの脳
では、アミロイドβの蓄積によ
りミトコンドリア機能が低下す
るために活性酸素の生成が亢進
しています。活性酸素は、ミト
コンドリア機能を維持するうえ
で重要な核酸や蛋白質、脂質等
といった分子を酸化するため、
ミトコンドリア障害の悪循環が
神経変性の原因と考えられてい
ますが、ミトコンドリア機能を
維持することでアルツハイマー
病の症状や神経変性が改善され
るかどうかは不明でした。

ミトコンドリアは、酸素呼吸に
よりブドウ糖から細胞が必要と
するエネルギーを作り出します
が、そのためにはミトコンドリ
アのDNA を安定に保つことが不
可欠となります。ミトコンドリ
アDNA を安定に保つ蛋白質とし
て、ミトコンドリアDNA に結合
してミトコンドリアヌクレオイ
ドを形成するヒトTFAM (hTFAM)
が知られています。

そこで今回、同研究グループは、
ヒトiPS 細胞から樹立したアル
ツハイマー病モデル神経細胞に
hTFAM を投与しました。 この
結果アミロイドβの蓄積が抑制
されて神経突起の伸長が促進さ
れ、活性酸素の生成が低下し、
ミトコンドリアDNA の酸化損傷
も減少してミトコンドリア障害
の悪循環がなくなることを明ら
かにしました。また、ミトコン
ドリアの機能が改善されること
でアミロイドβの蓄積を抑制す
るトランスサイレチンの発現が
上昇することも分かりました。

さらに、半年以上の高齢で認知
機能障害を示すアルツハイマー
病モデルマウスにhTFAM を発現
させると1年以上経っても認知
機能障害が認められなかったと
いうことです。同モデルマウス
においても、hTFAM はミトコン
ドリアDNA の酸化を抑えること
でミトコンドリア機能を改善し、
さらにアミロイドβの蓄積を抑
えるトランスサイレチンの発現
を誘導することでアミロイドβ
の脳内蓄積を減少させることが
確認されています。

同研究グループはhTFAM の発現
を誘導できる、化合物やhTFAM
製剤が、アルツハイマー病の新
たな治療薬となることが期待さ
れると説明しています。

ミトコンドリアサプリについて

解説している動画です。

 
 


 
 
蛋白質の発現について発言す
る。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 次世代のガン治療装置を開発目的で協定を結ぶ

 
 
 
 
 
次世代のガン治療装置を開発
するため日立製作所と三菱電機、
東芝、住友重機械工業のメーカ
ー4社と量子科学技術研究開発
機構(千葉市)が13日、協定を
結びました。 重粒子線治療の
装置を、レーザー技術によって
改良し、超小型で低コストなも
のにします。約10年での実用化
を目指しており、治療費の軽減
にもつながりそうです。

重粒子線治療は、炭素イオン
をガン細胞に照射して破壊する
治療法です。 ピンポイントで
病巣をたたくため体への負担が
少ないとされています。現在は
大型の加速器が必要ですが強力
なレーザーを、導入することで
小型化した「量子メス」と呼ぶ
装置に発展させます。

レーザーメスの実験の動画です。

 
 


 
 
瀟洒な家に、レーザー光線を
照射する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ミトコンドリアDNAを安定に保
つことで、アルツハイマー病の
原因となるアミロイドβの蓄積
が抑制され、神経細胞間で刺激
を伝達する神経突起の伸長が、
促進される事を発見したのは、
偉大な業績です。 半年以上の
高齢で認知機能障害を示すアル
ツハイマー病モデルマウスにhT
FAM を発現させると1年以上経
っても認知機能障害が認められ
なかったということで、あとは、
人間での臨床試験の実施が待た
れる所です。
次世代のガン治療装置を開発
するため日立製作所と三菱電機、
東芝、住友重機械工業のメーカ
ー4社と量子科学技術研究開発
機構(千葉市)が、協定を結ん
だのは喜ぶべきことです。重粒
子線治療の装置をレーザー技術
によって改良し、超小型で低コ
ストなものにできたら患者さん
の体の負担も少なく、治療費の
軽減にもつながるということで
すので、患者さんにとっては、
願ったり叶ったりの治療法にな
る可能性が高いと思われます。

機構に寄稿について聞こう。


 
 
 
 
 
 
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