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2018-11-19 23:55:05

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診療マル秘裏話   号外Vol.1074 平成30年1月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)脊髄損傷の治療で新開発の薬の臨床試験を開始
2)米国で、薬物中毒死が急増していることが判明

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 脊髄損傷の治療で新開発の薬の臨床試験を開始

 
 
 
 
 
 
脊髄損傷の治療を目指し、大
阪大などは2019年から、新たに
開発した薬を、患者に投与する
臨床試験(治験)を始めます。
まずは、背骨の中を走る脊髄の
中枢神経が、ガン転移による圧
迫で損傷し、手や脚が動かなく
なった患者さんで安全性や効果
を確認します。 米国でも製薬
会社による臨床試験が計画され
ており外傷性の脊髄損傷の治療
も含め、5年後の実用化を目指
しています。

脊髄損傷は、事故などで脊髄
の中枢神経が傷つき、手や脚が
まひします。国内外で治療法の
開発が進められていますが有効
な治療法は、まだ確立していま
せん。

大阪大の山下俊英教授(神経
科学)は、傷ついた神経の修復
を妨げるRGMという蛋白質に
着目しました。この蛋白質の働
きを抑える、「RGM抗体」を
田辺三菱製薬(本社・大阪市)
と共同開発しました。

京都大霊長類研究所で、重度
の脊髄損傷を負った直後のニホ
ンザルにヒト用の抗体を投与し
たところ、4週間後にまひした
手が動くようになりました。約
3か月後には小さな隙間に入っ
た餌を指で取り出す細かい作業
もこなす等、損傷前に近い状態
まで運動機能が回復したという
ことです。

日本での臨床試験は大阪国際
ガンセンター(大阪市)で行い
ます。 ガン転移でまひが出た
患者さん5~10人の血管に、
抗体を注射し、約1年かけて安
全性や効果を検証します。

日本脊髄障害医学会の199
0~92年の調査では、国内の
脊髄損傷の患者さんは、10万人
以上で、新たな患者数は毎年約
5000人と推計しています。

山下教授は「ペンを握ったり、
コップを持って水を飲んだり、
つえで歩いたりできる程度まで、
まひが回復するのでは、と期待
している」と話しています。

京都大の伊佐正教授(神経生
理学)は「サルなどの動物実験
で慎重に効果が確認されており、
人においても有望だと考えられ
る」と話しています。

慢性期の脊髄損傷でも細胞移植

とリハビリで改善するという

ニュース動画です。

 
 


 
 
 
高価なiPS 細胞による、脊髄
損傷の治療より効果的な薬剤。


 
 
 
 
 
 
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2】 米国で、薬物中毒死が急増していることが判明

 
 
 
 
 
 
米国で薬物中毒死が急増して
いることが米疾病対策センター
(CDC)の調査で明らかにな
りました。とりわけ医療用麻薬
オピオイドによる被害が深刻で、
米国人の平均寿命を縮める一因
になったとみられています。
CDCが、12月21日公表した
統計によると、2016年は約6万
3600人が薬物中毒で命を落
としました。人口10万人当た
りの死者数は、前年の16.3人か
ら19.8人に増加しました。1999
年の3倍超に上りました。
このうち鎮痛剤として使われ
る「フェンタニル」など合成オ
ピオイドによる中毒死は、人口
10万人当たりで前年の3.1 人か
ら16年は6.2 人に倍増しました。
専門家は米紙ワシントン・ポス
ト(電子版)に、統計に反映さ
れないケースを含めれば「オピ
オイドによる死はピーク時のエ
イズより多い」との見方を示し
ました。
米紙ニューヨーク・タイムズ
(電子版)などによると、米国
では1990年代から、製薬会社の
働き掛けもあって医療用麻薬が
急速に普及し医師の過剰な処方
で依存症に陥る患者さんが増加
しました。一方で近年、ヘロイ
ンなど違法麻薬の価格下落に加
え、入手が比較的容易な非合法
フェンタニルのメキシコや中国
からの流入が中毒死急増の背景
にあるとみられています。
一方、12月21日公表された16
年の米国人の平均寿命は、男女
平均で78.6歳と2年連続で短く
なりました。ポスト紙によれば、
2年連続で縮まったのはインフ
ルエンザが流行した1962~63年
以来です。
死因別では、トップ2の心臓
病とガンの死亡率がいずれも下
がったのに対し、薬物中毒死の
多くが含まれる「不慮の死」は
上昇しました。薬物中毒による
死亡率は男性が女性の約2倍、
年代別では25~54歳の層が高く、
平均寿命を縮めた形です。

フェンタニルの危険性について

指摘している動画です。

 
 


 
 
公表された資料は好評でした。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
脊髄損傷の治療を目指し、大
阪大などは2019年から、新たに
開発した薬を、患者に投与する
臨床試験(治験)を始めるとい
うのは本当に喜ばしいことです。
しかしながら、iPS 細胞を用い
た再生医療が大きな期待をされ
ていたので、コスト面でどちら
の治療が良いがということにつ
きると思います。現在iPS 細胞
を用いた再生医療は他人の遺伝
的によく似たiPS 細胞を用いる
ことが知られていて、大きな副
作用はないだろうとされていま
すが、私は、副作用即ち、拒絶
反応の問題が出てくるのは時間
の問題だと考えています。それ
は骨髄移植をする際に、HLA が
完全に一致していなければ免疫
抑制剤を使わなければならなか
ったという経験に拠ります。薬
であれば、その点、拒絶反応と
いうものは、考えなくても良い
気がします。ただし、その他の
重大副作用が存在する場合は、
再生医療より不利になります。
米国で薬物中毒死が急増して
いることが米疾病対策センター
(CDC)の調査で明らかにな
ったのは、由々しき問題です。
日本でも慢性疼痛に対し、麻薬
に準じた薬が使われることが増
えてきているからです。数年前
に米国出身の女性取締役が麻薬
の鎮痛剤を輸入しようとして、
逮捕されました。米国では当た
り前のように使われていると本
人が話していたのを雑誌の文章
で読みました。その時、米国で
はさぞかし麻薬中毒の患者さん
が多いのではないかと私は危惧
しておりました。案の定、トラ
ンプ大統領が緊急声明を出さざ
るを得ない状況になってしまい
ました。日本も米国の轍を踏ま
ない事を期待したいと思います。

生命を脅かす緊急声明を出す。


 
 
 
 
 
 
 
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