最新号より100号前のメルマガ

  1. Home
  2. 最新号より100号前のメルマガ

2018-10-25 00:41:49

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
 
診療マル秘裏話   Vol.678 平成28年12月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)潰瘍性大腸炎の体外モデル作成に成功したと発表
2)エクオール産生能とPMS/(PMDD)の関係を確認

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 潰瘍性大腸炎の体外モデル作成に成功したと発表

 
 
 
 
 
 
東京医科歯科大学は11月10日、
潰瘍性大腸炎の体外モデル作成
に成功したと発表しました。こ
の研究は同大大学院医歯学総合
研究科消化器病態学分野の渡邉
守教授と同医学部附属病院消化
器内科の土屋輝一郎准教授・日
比谷秀爾医師の研究グループが、
金沢大学ガン進展制御研究所と
共同で行ったものです。同研究
成果は、国際科学誌「Journal
of Crohn’s and Colitis 」オ
ンライン版に発表されています。

炎症性腸疾患、特に潰瘍性大
腸炎は国内で患者さんが増加し
ている難治性疾患(指定難病)
です。数十年にわたる罹患期間
により、病状悪化や大腸ガンを
発症するため、病状を一時的に
改善させる治療薬だけでなく、
病態を完全にリセットする治療
法の開発が望まれています。

研究グループはこれまでに、
腸上皮細胞の形質転換が大腸の
機能低下や発ガンの原因になる
ことを明らかにしてきました。
しかし、長期間炎症に暴露され
る大腸上皮細胞への影響はこれ
まで不明であり慢性腸炎を模倣
したモデルはありませんでした。

今回、同研究グループは独自
に開発したマウス大腸上皮細胞
初代培養を発展させ、1年以上
にわたる炎症刺激を、大腸上皮
細胞に行うことに成功しました。
長期炎症により大腸上皮細胞で
誘導される遺伝子を初めて明ら
かにし潰瘍性大腸炎患者で増加
する遺伝子と一致する事を確認
しました。また、長期炎症後に
炎症刺激を除去しても大腸上皮
細胞の炎症応答がリセットせず、
強い酸化ストレス状態である事
を発見しました。この長期炎症
モデルは潰瘍性大腸炎患者さん
の臨床経過を再現したモデルで
あり、病状再発・発ガンの原因
となる大腸上皮細胞の形質転換
過程を初めて明らかにしたとい
うことです。

このモデルを用いることは、
潰瘍性大腸炎の病態をリセット
する創薬のスクリーニングに、
有用であり、革新的な治療法の
開発が期待されます。 さらに
現在、ヒト大腸上皮細胞でも潰
瘍性大腸炎モデルの作成に取り
組んでおり、将来的には各患者
さんの体外モデル構築による、
治療効果予測や再発予測・発が
んリスク予測を可能にすること
が期待できる、と同研究グルー
プは述べています。

潰瘍性大腸炎を疑う症状につい

ての動画です。

 
 


 
 
革新的な治療法の核心。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 エクオール産生能とPMS/(PMDD)の関係を確認

 
 
 
 
 
 
近畿大学は11月10日、大豆イ
ソフラボン活性代謝物エクオー
ル産生能と月経前症候群(PMS)
/月経前不快気分障害(PMDD )
の関係を確認する研究結果を、
発表しました。この研究は、同
大学 東洋医学研究所と、大塚
製薬株式会社・佐賀 栄養製品
研究所との共同で行われたもの
です。研究成果は11月5日の第
31回日本女性医学学会学術集会
で発表され、「The Journal of
Obstetrics and Gynaecology
Research」の11月号に掲載され
ました。

PMS やPMDDは、月経前の不快
な精神・身体症状を特徴とし、
女性のQOL を著しく損ないます。
エクオールは、大豆イソフラボ
ンのひとつであるダイゼインか
ら腸内細菌の働きによって産生
される代謝物です。大豆を摂取
することにより腸内で産生され、
エストロゲン受容体に結合する
ことから、弱いエストロゲン様
作用を有するといわれています。
エクオール産生者は更年期障害
や乳ガン等のエストロゲン依存
性疾患において優位性を認めら
れています。エクオール産生能
とPMS/PMDDとの関連性に関する
検討は世界的にも例がなく、今
回は両者の関連性検討を目的と
したということです。

研究グループはPMS/PMDD治療
中患者さん46名(P 群)と非治
療者98名(C 群)を対象に、エ
クオール非産生者と、産生者の
割合を比較しました。C 群は一
般公募し、正常な月経周期(25
日から38日周期)を有し、PMS/
PMDD未治療、経口避妊薬非内服
のすべてを満たすものとしまし
た。エクオール産生能は、大豆
負荷試験により判定し、尿中エ
クオール濃度を高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC)により
測定、評価しました。その結果、
P 群では、エクオール産生者の
割合が23.9%とC群の41.8%と比
べ有意に低いという結果がでま
した(p=0.042)。さらに、PM
S/PMDDのリスク解析では、エク
オール非産生者は産生者に比べ、
リスクが約2.4 倍高まるという
結果が得られました。

エクオールを産生できる人の
割合は、日本や中国など大豆を
よく食べる国では約50%、欧米
人では約30%にとどまるといわ
れています。ただ、これは、50
代女性の話で、食事が西洋化し
た20代の女性では、約20%と言
われています。大豆を食べても、
その恩恵を受けられない人がい
るといい、これらの人には、エ
クオールを含む食品の利用も、
選択肢のひとつとされます。今
後、閉経後の女性への健康効果
だけでなく、それより前の女性
の健康問題であるPMS/PMDDへの
対処方法の選択肢が増えること
が期待されると、研究グループ
は述べています。

エクオールについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
酵母の遺伝子治療を公募する。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
潰瘍性大腸炎の体外モデル作成
に成功したと発表したのは偉大
な業績と言えましょう。近年、
たくさんの潰瘍性大腸炎を含む
炎症性腸疾患で苦しむ人々が、
増加しています。 私も潰瘍性
大腸炎を患っておりましたが、
食事と活性酸素除去の具体的な
方法を実践することにより完治
しました。モデル動物が完成した
ということは、それを使って新
治療法の有効性を確かめること
ができるということです。私が
やった活性酸素除去法も、この
モデル動物を使って有効性を確認
できたらいいなと思いました。
エクオール産生能と、月経前
症候群(PMS)/月経前不快気分
障害(PMDD)の関係は、以前か
ら言われておりましたが、はっ
きり結果を出すことができたの
は、画期的成果と言えましょう。
ただ月経前症候群(PMS)/月経
前不快気分障害(PMDD)には、
西洋ハーブの治療薬、プレフェ
ミンが存在します。しかも安価
でありますので、高価なエクオ
ールを購入するより費用対効果
に優れていると私は、考えてい
ます。 やはり、更年期障害を
認めている女性や閉経後の女性
の方が、エクオールは似つかわ
しいと言えます。

画期的成果で活気が戻る。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。