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2018-09-01 00:00:15

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診療マル秘裏話   号外Vol.1005  平成29年10月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)iPS 細胞から品質が均一な大量の心筋細胞作製
2)大麻草幻覚成分や合成大麻成分が痙攣発作惹起

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 iPS 細胞から品質が均一な大量の心筋細胞作製

 
 
 
 
 
 
人のiPS細胞(人工多能性
幹細胞)から、品質が均一な大
量の心筋細胞を作ることに成功
したと慶応大学の福田恵一教授
(循環器内科)らの研究グルー
プが発表しました。

収縮機能が、低下した心筋に
移植し、回復を図ることが期待
され、来年度にも人への応用を
目指します。論文が10月6日、
米科学誌電子版に掲載されまし
た。

グループは酸素や二酸化炭素
を通す特殊なプレートでiPS
細胞を培養し、一度に約10億
個の心筋細胞を作製しました。
細胞の代謝が促進されたためと
みられています。 心筋細胞に
変化しきれなかった細胞のエネ
ルギー源であるブドウ糖とアミ
ノ酸を培養液から除去し、乳酸
を加えることで均質な心筋細胞
を作ることもできました。

従来の方法ではiPS細胞か
ら心筋細胞に変化しきれなかっ
た細胞を、取り除きながら大量
培養することは難しかったそう
です。心筋細胞に変化しきれな
かった細胞はガン化の恐れもあ
ります。

一方、iPS細胞から作製し
た重症心臓病患者治療用の心筋
シートの事業化を目指すと大阪
大学などが発表しました。5年
後の製品化を目標にしています。

心筋シートは、同大の澤芳樹
教授(心臓血管外科)らのチー
ムが、患者に移植する臨床研究
を来年度にも始める計画です。
ベンチャー企業「クオリプス」
(横浜市)と共同研究を行い、
製品化後は第一三共が販売にあ
たるそうです。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
清貧な環境で製品を作る。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 大麻草幻覚成分や合成大麻成分が痙攣発作惹起

 
 
 
 
 
 
 
筑波大学は、大麻草( マリフ
ァナ )の主要な幻覚成分や合成
大麻「スパイス」に含まれる成
分が重篤な痙攣発作を引き起こ
す原因であることを、マウスを
使った実験で実証したと発表し
ました。

同成果は筑波大学国際統合睡眠
医学研究機構(WPI-IIIS)のオリ
ガ・マリシエフサカヤ 研究員
と裏出良博 教授、国立医薬品
食品研究所生薬部および九州大
学薬学部の研究グループによる
ものです。詳細は英国の学術誌
「Scientific Reports」オンラ
イン版に掲載されました。大麻
草(マリファナ)は危険性が他の
ドラッグよりも低いと考えられ、
比較的手に入りやすいことから、
世界で、幅広く濫用されている
違法薬物です。また、大麻草の
幻覚成分であるカンナビノイド
の構造を出発点として次々と新
しい合成カンナビノイドが作ら
れ、日本でも危険ドラッグとし
て、中高生が入手できるほどに
横行し、不正乱用されて大きな
社会問題となっています。

今回の研究では、大麻草の主成
分で、一部の国では嗜好品や医
薬品としても用いられているΔ
9-テトラヒドロカンナビノール
と「スパイス」と呼ばれる違法
ドラッグに含まれる合成カンナ
ビノイド「JWH-018 」をマウス
に用いて実験を行ないました。

マウスの脳波や、行動を詳しく
解析したところ、これらの化合
物を投与すると、ただちに痙攣
発作が誘発されることが判明し
ました。一方、カンナビノイド
1型受容体に特異的な拮抗薬で
ある「AM-251」を投与すると、
この発作が完全に抑制される事
から、どちらの化合物も「CB1R」
を介して痙攣発作を誘導してい
ることが明らかとなりました。

なお、この結果は、これまで大
麻草や、合成カンナビノイドの
乱用は、健康被害や副作用が比
較的少ないという間違った理解
に警鐘を鳴らすものであり、た
った1度の使用でさえも、有害
影響をもたらし重篤な健康被害
につながりうることを示唆して
いるものだと研究グループでは
説明しています。

マリファナの法律面について、

解説している動画です。

 
 


 
 
患者さんが軽傷の内に警鐘を
鳴らす。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
人のiPS細胞(人工多能性
幹細胞)から、品質が均一な大
量の心筋細胞を作ることに成功
したと発表したのは偉大な業績
です。心筋梗塞では、冠状動脈
が詰まることで、その先の心筋
細胞が死んでしまいます。死ん
だ細胞は、二度と生き返ること
はなく、心筋の壁の運動が悪く
なって、心拍出量が低下して、
心不全が永遠に解消されないと
考えられてきました。 しかし、
iPS細胞(人工多能性幹細胞)
から、品質が均一な大量の心筋
細胞を作ることができればそれ
をシート状にして張り付ければ
心不全がかなりの程度、回復す
ることが見込まれる訳です。
カナビダイオール(CBD )は大
麻草に含まれるおよそ85種類の
カナビノイドのうち、その薬理
作用が最も高い成分です。CBD
は、Δ9 テトラヒドロカナビノ
ール(THC)やカナビノール(CBN)
などの成分と違い、精神賦活性
( phycoactive )がありません。
今回、痙攣作用が認められたの
は、Δ9 テトラヒドロカナビノ
ール(THC )と「スパイス」と呼
ばれる違法ドラッグに含まれる
合成カンナビノイド「JWH-018」
であって、カナビダイオール(C
BD )ではないことを明記してお
きたいと思います。医療大麻と
して用いられるのは、大麻草の
茎および種から得られるカナビ
ダイオール(CBD )であり毒性が
ほぼないのでインターネットで
入手可能です。

成分を成文化する。笑

 
 
 
 
 
 
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