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2018-08-29 04:46:11

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診療マル秘裏話   号外Vol.1003  平成29年10月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)体外設置型連続流補助人工心臓システムを開発
2)目標に向かい行動を開始するために必要な条件

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 体外設置型連続流補助人工心臓システムを開発

 
 
 
 
 
 
国立循環器病研究センターは
9月29日、体外設置型連続流補
助人工心臓システム「BR16010」
を開発し、重症心不全患者に対
する補助循環(NCVC-BTD_01 )
のfirst in human試験を10月1
日から医師主導治験として実施
すると発表しました。

劇症型心筋炎や急性心筋梗塞等
を原因として全身状態が急激に
悪化する心原性ショックの急性
期治療では、まず薬物療法およ
び大動脈内バルーンポンピング
(IABP)や経皮的心肺補助(PC
PS)などの循環補助を実施しま
す。それでも回復が見られない
場合は、短期使用を目的とした
左室補助人工心臓(LVAD)を装
着し、回復すればLVAD離脱、回
復が見込めない場合は長期使用
可能なLVADへ橋渡しされます。

長期型LVAD装着に当たっては、
心臓移植の登録が必要になり、
登録のための手続きに1~6か月
かかります。その期間、短期型
LVADを用いて患者の循環を補助
する必要があります。 しかし、
現在最も使用されている短期型
LVADは20年以上前に開発された
もので、流量不足や駆動装置が
95kgと大きいこと、流量計がな
いことから使用しにくいことが
指摘されています。また、PCPS
の回路を用いて循環補助を行う
こともありますが、6時間以上
の使用に保険が適用されない事
や1週間以内に血栓を発症して
脳血管障害などの合併症が頻発
するという課題があります。こ
のため、長期型LVAD装着までの
つなぎに耐えうる新しい補助循
環法の確立が求められていまし
た。

そこで国循移植医療部の福嶌教
偉部長と人工臓器部の巽英介部
長らの研究チームは、ニプロ株
式会社と共同開発を実施しまし
た。30日間使用できる遠心型血
液ポンプと血液を取りこんで再
度体内に送り込むための特殊な
チューブ(送血・脱血カニュー
レ)、回路チューブを組み合わ
せたBR16010を開発しました。

BR16010の血液ポンプは、新た
に開発された動圧浮上方式非接
触回転型で、体外設置型の遠心
型血液ポンプとしては世界初か
つ唯一のものです。また、駆動
装置のモーター部分は650g、コ
ンソール部分は8kgと小型化・
軽量化に成功し、装着・移動が
容易になりました。ポンプ内部
は特殊なコーティングがされ、
血栓ができにくい工夫がされて
いるということです。

今回の治験は、従来の治療法で
は救命が困難なほど重篤な心不
全または心原性ショックの患者
を対象に最長30日間、同じ回路
で循環補助を行うことで救命率
の向上につながるかを確認しま
す。対象症例数は、9例、症例
登録期間は2017年10月1日から
2018年8月31日まで。 この治験
によりBR16010 の効果が確認で
きれば、重篤な患者の救命に寄
与する新しい機器となることが
期待されます。

補助人工心臓のコントローラの

交換作業について解説している

動画です。

 
 


 
 
 
新しい機器の危機的欠陥。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 目標に向かい行動を開始するために必要な条件

 
 
 
 
 
 
慶應義塾大学は、9月29日、
目標に向かって行動を開始する
ためには腹側線条体の外側部位
に存在する「やる気ニューロン」
の活動増加に加え、内側部位に
存在する「移り気ニューロン」
の活動低下が必要であると発表
しました。この研究は、同大医
学部精神・神経科学教室の田中
謙二准教授、三村將教授、東京
都医学総合研究所の夏堀 晃世
主席研究員、生理学研究所の小
林憲太准教授らの共同研究グル
ープによるものです。研究成果
は「Current Biology 」に掲載
されています。

研究グループではこれまでに、
マウスを用いた実験で、意欲障
害となる脳内の部位を特定し「
やる気スイッチ」の存在を発見
しています。また、目標に向か
って行動する時には、腹側線条
体と呼ばれる脳領域のうち外側
部位に存在する神経細胞(「や
る気ニューロン」)を活動させ
ることが必要であり、この「や
る気ニューロン」の機能異常に
よって、行動の開始が障害され、
やる気がなくなることが分かっ
てきました。一方、意欲行動の
達成に重要な「目標と無関係な
行動」の抑制(がまん)につい
てはその脳内メカニズムの詳細
は全くわかっていなかったとい
うことです。

今回の実験では、線条体に存在
するドパミン受容体2型陽性中
型有棘ニューロン(D2-MSN)に
カルシウム蛍光プローブを発現
する遺伝子改変マウスを用い、
自由行動下で、その神経細胞の
活動を計測しました。その結果、
「脳領域のうち内側部位に存在
する神経細胞(移り気ニューロ
ン)が活性化すると無駄な行動
が増えること」「この神経細胞
の活動を抑えることで、目標と
は無関係な行動を抑制し、目標
に合致する行動を行うこと」「
この神経細胞は、意欲そのもの
(やる気ニューロン)をコント
ロールしているのではなく目標
が変更された時には活動抑制が
外れ、柔軟な行動選択が可能と
なること」を明らかにしたとい
うことです。

研究グループは、「やる気ニュ
ーロン」と「移り気ニューロン」
とのバランスが、何によって決
められているのかを明らかにす
ることを今後の課題としており、
柔軟性に欠ける適応障害や強迫
性障害などの病態や注意の持続
が困難な注意欠陥多動性障害(
ADHD)の病態を理解するのに今
回の成果が役立つ可能性がある、
と述べています。

やる気ニューロンについて解説

している動画です。

 
 


 
 
中尉が、下士官の怠慢を注意
した。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
体外設置型連続流補助人工心
臓システム「BR16010 」を開発
し重症心不全患者に対する補助
循環(NCVC-BTD_01 )のfirst
in human試験を10月1日から医
師主導治験として、実施すると
発表したのは、素晴らしい業績
です。現在最も使用されている
短期型LVADは20年以上前に開発
されたもので、流量不足や駆動
装置が95kgと大きいこと、流量
計がないことから使用しにくい
ことが指摘されていたり、PCPS
の回路を用いて循環補助を行う
こともありますが、6時間以上
の使用に保険が適用されない事
や1週間以内に血栓を発症して
脳血管障害などの合併症が頻発
するという課題があったりする
ことから今回の体外設置型連続
流補助人工心臓システムは、こ
れらの問題点をほとんど解消す
る優秀な性能を保持していると
言うことができます。
目標に向かって行動を開始す
るためには、腹側線条体の外側
部位に存在する「やる気ニュー
ロン」の活動増加に加え、内側
部位に存在する「移り気ニュー
ロン」の活動低下が必要である
と発表したのは、画期的業績で
あると言えます。移り気ニュー
ロンは、常に活動低下して欲し
いと考えても不思議は、ありま
せんが、目標が変更された時に
は活動抑制が外れ、柔軟な行動
選択が可能となるという、良い
作用も発揮することがあること
を肝に銘じておく必要がある様
です。

偏向報道により、報道内容が
変更された。笑

 
 
 
 
 
 
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