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2018-08-17 02:23:00

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診療マル秘裏話   号外Vol.992  平成29年10月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)ガン細胞との戦いで疲弊免疫細胞の若返り技術
2)「OCT4」の欠損は胚細胞の成長不良を惹起

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン細胞との戦いで疲弊免疫細胞の若返り技術

 
 
 
 
 
 
 
ガン細胞との戦いで疲弊した
免疫細胞を、若返らせる技術を
開発したと慶応大学教授の吉村
昭彦さん(微生物・免疫学)の
研究グループが英科学誌に発表
しました。

ガン患者の免疫細胞を体外で
増やして戻す治療は既に一部で
行われていますが疲弊した免疫
細胞では十分な治療効果は得ら
れません。免疫細胞が若返る事
で、治療効果がより高まること
が期待されます。

免疫細胞(キラーT細胞)は、
ガンやウイルスなどの外敵が現
れると増殖して攻撃し敵の情報
を記憶した一部のキラーT細胞
を残して死滅します。残ったキ
ラーT細胞はまた同じ敵が現れ
ると、すぐに増えて攻撃します。

しかし、ガンとの戦いが長く
続くと、キラーT細胞は疲弊し
て攻撃力や増殖力が弱まります。
培養しても虚弱な細胞しかでき
ません。

研究チームは、疲弊したヒト
のキラーT細胞を、免疫細胞の
発生を助ける作用のある細胞と
一緒に培養しました。疲弊した
キラーT細胞は敵の情報を記憶
したばかりの増殖前の状態に戻
りました。寿命が延び、外敵が
現れた際の増殖能力も高いこと
が分かりました。

若返ったキラーT細胞をヒト
のリンパ腫を移植したマウスに
注入すると、リンパ腫の成長が
抑えられ生存期間が延びました。

北海道大学教授の清野研一郎
さん(免疫生物学)の話「キラ
ーT細胞の質を高める簡易な方
法として意義がある。 ガンを
認識したキラーT細胞を確実に
採取して培養することが課題に
なる」

腸は、最大の免疫臓器であると

知らせてくれる動画です。

 
 


 
 
 
官位を簡易な方法で与えるべ
きではない。笑

 
 
 
 
 
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2】 「OCT4」の欠損は胚細胞の成長不良を惹起

 
 
 
 
 
 
人の体外受精卵(胚)につい
て、様々な細胞に変わる能力を
担う重要な遺伝子「OCT4」
を働かないようにしたところ、
胚の細胞が増殖して、球形の胚
盤胞ができる際に内部の細胞群
が成長不良となり、つぶれてし
まうことが分かりました。
英フランシス・クリック研究
所などの研究チームが、「ゲノ
ム編集」と呼ばれる最新の遺伝
子操作技術を使って実験しまし
た。 他の重要な遺伝子も機能
解析を進めれば不妊治療の成功
率向上に役立つということです。
論文は9月20日付の英科学誌ネ
イチャー電子版に発表されまし
た。
OCT4は、山中伸弥京都大
教授らが皮膚細胞に導入して、
人工多能性幹細胞(iPS細胞)
を生み出すのに使った4遺伝子
の一つとして知られています。
研究チームは、英政府当局の
指針に従い、不妊治療に成功し
て体外受精卵が余ったカップル
などから提供の同意を得ました。
実験に用いた体外受精卵は41個
で、ゲノム編集技術を使えば、
正確に効率良く操作できるため、
比較的少ない数で成果を得られ
ました。
マウスの体外受精卵でも同じ
実験を行ったところ、胚盤胞の
異常や他の遺伝子群への影響が
人と異なる事が確認されました。

受精卵の発育の様子を示した

動画です。胚盤胞ができるまで

の様子です。

 
 


 
 
公立の病院で効率を高める事
に同意を得る。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
ガン細胞との戦いで疲弊した
免疫細胞を、若返らせる技術を
開発したというのは、画期的な
業績です。本文にもあるように、
ガン患者の免疫細胞を、体外で
増やして戻す治療は既に一部で
行われていますが疲弊した免疫
細胞では十分な治療効果は得ら
れません。そのため現在の免疫
療法では、値段が高い自費診療
の割に、効果が薄いと言えるで
しょう。しかし、免疫細胞が若
返る事ができれば、治療効果を
より高めることが期待されます。
それ程、コストをかけずに若返
りすることができますから既存
の免疫療法を行う医療機関には
大きな福音となることでしょう。
人の体外受精卵(胚)につい
て、様々な細胞に変わる能力を
担う重要な遺伝子「OCT4」
を働かないようにしたところ、
胚の細胞が増殖して、球形の胚
盤胞ができる際に内部の細胞群
が成長不良となり、つぶれてし
まうことが分かったのは、この
遺伝子が胚細胞の成長に大きな
影響を与えているということを
示唆しています。 更に今後の
研究で他の重要な遺伝子も機能
解析を進めれば不妊治療の成功
率向上に役立つそうですから、
ぜひその方向性で研究を行って
頂きたいものです。不妊治療の
成功率向上から、少子化の解消
へと向かえば、なおよいと都合
良く考えている次第です。

快勝で、ストレスが解消した。


 
 
 
 
 
 
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