最近の号外Vol.978メルマガ

2018-07-31 01:21:23

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
 
診療マル秘裏話   号外Vol.978  平成29年9月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)黄砂飛来の翌日に急性心筋梗塞の発症者が増加
2)胎生期栄養ストレスの仔動物は肝臓絶食応答が減弱

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 黄砂飛来の翌日に急性心筋梗塞の発症者が増加

 
 
 
 
 
 
 
熊本県で黄砂が飛来した翌日
に急性心筋梗塞の発症者が増え
ていたとする分析結果を、熊本
大や国立環境研究所などのチー
ムが9月4日発表しました。黄砂
が心筋梗塞の原因となっている
かは不明ですが、発症の引き金
になっている可能性があるとし
て、今後、黄砂に付着した大気
汚染物質による影響などを詳し
く調べます。

チームは、2010年4月から15
年3月の間に急性心筋梗塞を起
こした熊本県内の住民3713人の
発症日と熊本地方気象台で黄砂
を観測した計41日の関係を調べ
ました。

その結果、黄砂が観測された
翌日は、通常に比べ、発症者が
1.46倍に増加しました。さらに
糖尿病や慢性腎臓病がある人で
も差が出ました。

黄砂やPM2.5の健康への影響に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
黄砂の悪影響について考査す
る。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 胎生期栄養ストレスの仔動物は肝臓絶食応答が減弱

 
 
 
 
 
 
 
東京医科歯科大学は8月31日、
母動物低蛋白質給餌による胎生
前期栄養ストレスを受けた仔動
物は、生活習慣病に類する症状
を発症する前の若齢仔動物であ
っても、肝臓の絶食応答の一部
が正常対照に比べて減弱する事
を明らかにしたと発表しました。
この研究は、同大難治疾患研究
所分子疫学分野の佐藤 憲子准
教授らの研究グループによるも
のです。研究成果は「Scientif
ic Reports」に掲載されていま
す。

生活習慣病などの非感染性疾患
の発症には、出生前の栄養など
の環境要因も関係することが知
られており、このメカニズムの
解明は疾患の理解と予防におい
て重要なテーマです。しかし、
疾患を発症するのは、出生前の
環境要因に曝露されてから長い
時間を経過した後の老齢期であ
ることが多いため、因果関係の
解明には、その時間的なギャッ
プの大きさが障害となっていま
す。また、疫学的には、妊娠中
のどの時期に栄養悪化を経験し
たかにより、将来の疾患形質へ
の影響の仕方が異なることも知
られています。

研究グループは、絶食/再摂食
といった栄養エネルギー変化に
対する応答を調べることにより、
母動物低蛋白質給餌を原因とす
る仔動物肝臓の異常を捉えまし
た。母動物低蛋白質給餌群と対
照群との比較は9週齢の雄の仔
動物を用いて行い、肝臓のトラ
ンスクリプトーム、メタボロー
ムプロファイルを網羅的に解析
したということです。

その結果、自由摂食の定常状態
では、母動物低蛋白質給餌群で
あっても仔動物に特段の変化は
現れませんでした。しかし、仔
動物を絶食させると、母動物低
蛋白質給餌群では、絶食に応答
して通常誘導される長鎖脂肪酸
代謝関連遺伝子やストレス応答
遺伝子の発現が低く応答が減弱
していることが明らかになった
ということです。さらに、絶食
後再摂食時の中性脂肪プロファ
イルの差異として、中性脂肪を
構成する長鎖脂肪酸の炭素鎖が
長く不飽和度が高くなることが
判明しました。

絶食等の栄養エネルギー状態の
変化を察知し恒常性を保つため
に働く肝臓の一連の応答反応は
栄養代謝調節に重要ですが、そ
の一部の反応が胎生期栄養状態
によって影響を受ける可能性が
あることが今回の研究によって
初めて示されました。研究グル
ープは、肝臓絶食応答の減弱は、
老齢期の疾患発症につながる前
段階の代謝調節の乱れとして出
現したものと考えられる、とし
ています。

妊娠中の貧食について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
大赦により嬉しさで代謝調節
の乱れが生じた。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
熊本県で黄砂が飛来した翌日
に急性心筋梗塞の発症者が増え
ていたとする分析結果を発表し
たのは由々しきことです。黄砂
付着した、大気汚染物質による
影響などを詳しく調べて頂きた
いと切に希望いたします。また
そのメカニズムの解明が急務で
あると考えます。黄砂自体は、
中国から飛来するため、避ける
ことはできません。しかしなが
ら、黄砂に、付着する大気汚染
物質に暴露しない工夫を狭心症
等、心筋梗塞に移行する可能性
がある人について行ってほしい
と思います。
母動物低蛋白質給餌による胎
生前期栄養ストレスを受けた仔
動物は生活習慣病に類する症状
を発症する前の若齢仔動物であ
っても、肝臓の絶食応答の一部
が正常対照に比べて減弱する事
を明らかにしたと発表したのは、
画期的な業績です。如何に妊娠
中の母親の栄養摂取が重要であ
るかを指し示していると感じま
した。自由摂食の定常状態では、
母動物低蛋白質給餌群であって
も仔動物に特段の変化は現れず、
しかし、仔動物を絶食させると、
母動物低蛋白質給餌群では絶食
に応答して通常誘導される長鎖
脂肪酸代謝関連遺伝子や、スト
レス応答遺伝子の発現が、低く
応答が減弱していることが明ら
かになったということですから、
仔動物が、絶食などのストレス
に晒された時に悪影響がでると
いうのは時限爆弾であると考え
られます。

桜桃贈答に対する応答。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント