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2018-07-29 01:15:26

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診療マル秘裏話   号外Vol.977  平成29年9月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)人の最高寿命の上限を発見したとする研究結果
2)高い自己治癒力でできるだけ歯を削らない治療

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 人の最高寿命の上限を発見したとする研究結果

 
 
 
 
 
 
 
栄養、生活、医療などの向上
で人の平均寿命は延び続けてい
るにも関わらず、人の最高寿命
の「上限」を発見したとする、
研究結果が8月31日、オランダ
の研究チームから発表されまし
た。
オランダのティルブルフ大学
(Tilburg University)とエラ
スムス大学ロッテルダム(Eras
mus University Rotterdam)の
研究チームは、死亡時の正確な
年齢の記録が残っているオラン
ダ人、約7万5000 人のデータを
分析し、女性の寿命の最高上限
が115.7 歳であると断定しまし
た。

過去30年間に及ぶデータから
抽出したサンプルを調べた結果、
「男性の寿命の上限は女性より
やや短く、114.1 歳だった」と
今回の研究を行った3人の科学
者のうちの一人、ジョン・アイ
ンマール(John Einmahl)教授
は述べています。

アインマール教授は、「平均
すると人はより長生きになって
いるが、最年長のグループにつ
いては、この30年間でその年齢
がさらに延びているわけではな
い」とAFP に語りました。

また、オランダで95歳に達す
る人の数がほぼ3倍になってい
ることに触れつつ、「平均寿命
は延びているが、ここにはある
種の壁が確かに存在する」「そ
れでも最高上限そのものは変化
していない」と指摘しました。

「寿命」は個体が生存する期間
がどのくらいかを表すのに用い
られる用語です。異なる年齢層
の平均余命は、社会福祉の尺度
となります。

米国の研究チームも2016年に、
人の寿命の上限に関する、研
究結果を発表しています。ここ
では、特に群を抜いて長寿命の
人々の年齢が以前ほどの高齢に
は達していないと主張されまし
た。

アインマール教授の研究チー
ムは、この主張に異を唱えてい
ます。統計学の一分野「統計的
極値理論(Extreme Value Theo
ry)」を用いて導き出した今回
の結論では、最高寿命は変動が
ほとんどなく一定であることが
示されたと研究チームは説明し
ています。

ただ、アインマール教授は、
中には例外もあると述べ、122
歳と164 日生きた、フランス人
女性ジャンヌ・カルマン(Jean
ne Calment)さんの名前を挙げ
ました。1997年に死去したカル
マンさんは、これまでで最も長
生きした人物です。

統計的極値理論は統計学の一
手法で、データを測定し、寿命
や災害などの事象の極限状態に
おけるさまざまな問題に答えを
出します。

アインマール教授によると、
今回の研究成果を「今後1か月く
らいの内に」査読学術誌に投稿
する予定ということです。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
足底の面積を測定する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 高い自己治癒力でできるだけ歯を削らない治療

 
 
 
 
 
 
 
新潟大学は歯の中にある歯髄
と呼ばれる神経組織の傷の治癒
期における、炎症や痛みに関与
する生体内物質プロスタグラン
ジンE2の輸送経路と新たな役割
について明らかにしたと発表し
ました。

同研究は、新潟大学医歯学総合
病院の大倉直人助教らの研究グ
ループによるもので同研究成果
は、7月31日にネイチャー・パ
ブリッシング・グループの英国
科学誌「Scientific Reports」
で公表されました。 むし歯は
進行すると歯の内部組織である
歯髄に波及し、炎症や痛みを生
じます。歯科医師は、むし歯に
よる感染が歯髄にまで達してし
まうと歯髄を除去し、いわゆる
“神経を抜く”治療をしますが、
この除去は歯をやむを得ず削っ
てしまうため物理的に歯を脆弱
化させ、将来的に喪失リスクが
高まってしまいます。 そこで、
歯髄自身が持つ高い自己治癒力
を利用した「できるだけ歯を削
らない」治療法を考えたという
ことです。

プロスタグランジンE2は、炎症
などの治癒過程に関与する生体
内物質として知られており、プ
ロスタグランジントランスポー
ター(PGT )と呼ばれる輸送蛋白
によって細胞の中から外へ運ば
れ、その後特異的な受容体(EP)
と結合することで機能を発揮し
ます。その中で、EP2やEP4が傷
の治癒過程に重要であると考え
られていますが、これらの輸送
経路に関わる各蛋白に対する歯
髄組織での発現部位とその役割
については報告が存在していま
せんでした。

同研究グループは、ラットの歯
に穴を開けた後、その部位に、
特殊な薬剤を置く事で歯髄組織
を治癒に導かせるモデルラット
を作製し、治癒過程におけるプ
ロスタグランジンE2経路の基盤
となるトランスポーター(PGT)
およびそのレセプター(EP2 )に
関する発現部位とその役割につ
いて解析しました。その結果PG
TやEP2は、正常時の歯髄組織で
は象牙芽細胞・神経線維・血管
に発現していました。さらに、
治癒部に認められる象牙芽細胞
では、特徴である突起部にのみ
発現している事を確認し、細菌
が損傷部に侵入するのを早急に
防ぐための象牙質形成に関与し
ている可能性を明らかにしまし
た。また、損傷を受けた3日後
には、末梢神経部においてPGT
が発現するとともに遺伝子発現
についても活性化する所見を得
たことから、プロスタグランジ
ンE2が歯髄内での神経保護作用
にも関連している可能性が判明
しました。

「今後は、プロスタグランジン
E2を制御し、より早く治療に導
き、できるだけ歯を削らない治
療法を確立していきたい」と話
しています。

できるだけ歯を削らない治療の

動画です。

 
 


 
 
 
毛色を際立たせる経路を探す。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
死亡時の正確な年齢の記録が
残っているオランダ人、約7万5
000 人のデータを分析し、女性
の寿命の最高上限が115.7 歳で
あると断定したのは、画期的な
業績です。男性の寿命の上限は
女性よりやや短く、114.1 歳と
されているのですが現在の平均
寿命を見てみると女性87.14歳、
男性80.98 歳となっていて6歳
もの違いがあります。この違い
について、女性の方がミトコン
ドリアが多いからという説があ
りますが、それなら最高上限も
6歳ぐらいの違いがあってもよ
いのではないかと考えています。
最高上限に関して、日本では、
泉重千代翁の120 歳は有名です
が、ギネス記録では取り消され
105 歳になっているようです。
現在では、116 歳まで生きた、
木村次郎右衛門が最年長男性と
記録されているそうです。この
方もフランスのジャンヌカルマンさ
んと同様に例外なのでしょうか?
歯の中にある歯髄と呼ばれる
神経組織の傷の治癒期における、
炎症や痛みに、関与する生体内
物質プロスタグランジンE2の輸
送経路と新たな役割について明
らかにしたと発表したのは偉大
な業績です。何よりもできるだ
け歯を削らない歯科治療を目指
して頂くのは、ありがたいと言
う他ありません。読者の皆さん
も歯を削る機械の唸る音がいや
で歯科を受診するのをやめたと
いう記憶があるのではないでし
ょうか?削らなければ物理的に
歯を脆弱化させ、将来的に喪失
リスクが高まるという心配は、
いらなくなります。歯が残って
いない人の認知症リスクは高く
なることが分かっています。年
をとっても歯だけは丈夫で何で
も食べられるようにしておく方
がよろしいと思われます。

医大は偉大な業績を打ち立て
た。笑

 
 
 
 
 
 
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