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2018-07-27 00:03:11

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診療マル秘裏話   号外Vol.975  平成29年9月23日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)慢性蕁麻疹に血液凝固反応が関与の機序を解明
2)子宮頸ガン検診により精度の高い検査法を採用

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 慢性蕁麻疹に血液凝固反応が関与の機序を解明

 
 
 
 
 
 
 
広島大学は、8月30日、慢性
蕁麻疹の病態に血液凝固反応が
関与する機序を解明したと発表
しました。この研究は、同大大
学院医歯薬保健学研究科の柳瀬
雄輝助教と秀道広教授らの研究
グループによるものです。研究
成果は「The Journal of Aller
gy and Clinical Immunology」
オンライン版に掲載されました。

慢性蕁麻疹は明らかな誘因が無
く、毎日膨疹が出没する疾患で
す。 発症機序としては、皮膚
組織内のマスト細胞からヒスタ
ミンが遊離され、皮膚の微小血
管内皮細胞に作用して、膨疹が
形成されると考えられています。
しかし、その詳細は、未解明な
部分が多いとされています。ま
た、一般的な蕁麻疹の治療には、
主に抗ヒスタミン薬が用いられ
ますが、慢性蕁麻疹では抗ヒス
タミン薬が無効の患者さんが少
なくありません。

研究グループは組織因子を発現
させる因子として、末梢血好塩
基球から放出されるヒスタミン
と、慢性蕁麻疹の増悪因子とし
て知られるリポポリサッカライ
ド(LPS )等の微生物由来物質
の働きに着目し、これらが血管
内皮細胞の組織因子発現と、そ
れに続く血液凝固反応への影響
について検討しました。

その結果、LPS 等の微生物由来
物質とヒスタミンが同時に血管
内皮細胞に作用すると、別々に
作用するよりも多くの組織因子
が発現することが判明しました。
また高発現した組織因子は局所
的な血液凝固反応を引き起こし、
その過程で、生じた活性化血液
凝固因子により血管透過性が高
まったということです。

血管外に漏出した血漿成分は小
さな膨疹を形成し、さらに血管
外に存在するマスト細胞を刺激
して、大量のヒスタミンを放出
させ、蕁麻疹を形成するものと
予想されます。また、ヒスタミ
ンとLPS の同時刺激によって引
き起こされる組織因子発現は、
生理活性物質のアデノシンによ
って制御されることも分かった
ということです。

今回の研究成果より、血液凝固
反応を制御する薬物やアデノシ
ン類似物が慢性蕁麻疹の新しい
治療薬として応用されることが
期待される、と研究グループは
述べています。

蕁麻疹の基礎知識について解説

している動画です。

 
 


 
 
燈火にいそしみ血管透過性の
研究を行う。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 子宮頸ガン検診により精度の高い検査法を採用

 
 
 
 
 
 
 
神戸市は本年度、子宮頸ガン
検診に、より精度の高い検査法
「液状処理細胞診(LBC)」
を採用しました。細胞の採取と
病理標本の作製がより確実にで
きるため、受診者に負担のかか
る再検査の発生を減らせるとい
うことです。 検査を請け負う
兵庫県予防医学協会によると、
LBCの導入は県内の市町で初
ということです。

子宮頸ガン検診は、国が20歳
以上の女性を対象に2年に1回、
受診を勧めており、胃や大腸、
肺、乳ガンと共に各市町が検診
を実施しています。神戸市では、
市内の産婦人科など87の医療
機関で受けられます。

昨年度までの検査は、「直接
塗抹法」と呼ばれ、医師が綿棒
で子宮口付近の細胞を採取し、
スライドガラスに塗布して標本
を作製していました。しかし、
医師の技量によって細胞量やス
ライドガラスへの固定具合など
に差が出るため、日本産婦人科
医会が「精度管理の点から万全
とはいえない」と指摘していま
す。同協会によると、昨年度、
標本が「不適正」となったケー
スは、全受診者2万6759人
のうち、2・5%の669人に
上りました。

4月から導入したLBCは、
細胞を採りやすい専用のブラシ
を使用し、ブラシごと保存液の
入った容器に入れます。標本は
同協会の専門技師が作製するた
め、精度のばらつきを抑えられ
ます。今年4~6月に受診した
5240人中、検査に適さない
標本は0・69%の36人分に
まで減少しました。医療機関に
偏りはなく受診者が高齢で細胞
数が少ないなど別の理由が考え
られるということです。

同市産婦人科医会長の、益子
和久医師(68)は「不適正にな
って再検査となると費用がかか
り、精神的な負担もある。4月
からは再検査となるケースが減
り、より正確に結果を出せるよ
うになった」と評価しています。

受診者の負担額は、従来と同
じ1回1700円。本年度は1
996年4月2日~97年4月
1日生まれは無料クーポンを使
えます。益子医師は、「早期に
発見できれば手術を含めた治療
も軽くなる。ガンになる可能性
も把握できるので、必ず受けて
ほしい」と呼び掛けています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 
 


 
 
制度の精度を上げる努力。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
慢性蕁麻疹の病態に血液凝固
反応が関与する機序を解明した
と発表したのは偉大な業績です。
ヒスタミンの他に、LPS 等の微
生物由来物質が合わせて血管内
皮細胞に作用するために抗ヒス
タミン剤が無効の場合があるの
ではないかと考えました。ヒス
タミンとLPS の同時刺激によっ
て引き起こされる組織因子発現
は、生理活性物質のアデノシン
によって制御されることも分か
ったことで血液凝固反応を制御
する薬物やアデノシン類似物が
慢性蕁麻疹の新しい治療薬とし
て応用されることを期待したい
と考えています。
神戸市が本年度、子宮頸ガン
検診に、より精度の高い検査法
「液状処理細胞診(LBC)」
を採用したのは素晴らしい決断
と言えましょう。子宮頚ガンの
検診は女性のデリケートな部分
を扱うため、余り何度もやりな
おししたいと思う検査ではあり
ません。その上、実施する医師
の技量で左右されるとなれば、
なおのこと敬遠される可能性が
高くなります。より精度の高い
検査法である「液状処理細胞診
(LBC)」は、専門の技師が
処理するため、技量のばらつき
が少ない理想的な検査であると
思います。全国の自治体も神戸
市を見習って、右にならえをす
るべきではないでしょうか?

実子に検査を実施する覚悟で
新検査の開発に着手する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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