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2018-07-24 00:48:34

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診療マル秘裏話   号外Vol.972  平成29年9月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)西洋ヒノキ 花粉症と、食物アレルギーの共通原因物質
2)ES細胞を用いて、重い肝臓病の赤ちゃんを治療

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 西洋ヒノキ 花粉症と、食物アレルギーの共通原因物質

 
 
 
 
 
 
北海道大学は8月23日、西洋
ヒノキ(イトスギ)花粉症とモ
モや柑橘類に対する食物アレル
ギーの共通原因物質が、防御ペ
プチドファミリーであることを
世界で初めて解明したと発表し
ました。この研究は、同大大学
院 先端生命科学研究院・国際
連携研究教育局の相沢 智康准
教授と、フランスパスツール研
究所のPascal Poncet 博士を中
心とした国際共同グループによ
るものです。研究成果は米国ア
レルギー学会の「Journal of A
llergy and Clinical Immunolo
gy(JACI)」に掲載されました。

花粉症患者さんには、花粉だ
けではなく特定の果物や野菜に
対してもアレルギー症状を示す
場合があり、花粉食物アレルギ
ー症候群と呼ばれています。こ
の原因は花粉アレルゲンと植物
性食物アレルゲンに、共通する
抗原分子による交差反応と考え
られており、口腔内にかゆみを
伴う程度の軽症から、喘息やア
ナフィラキシーなどの重篤なも
のまで多くの症状を伴います。
シラカンバ花粉症患者さんのリ
ンゴやモモに対するアレルギー
等が有名ですが、その発症機構
には明らかになっていない点も
多くあります。

研究グループは、酵母を用い
た遺伝子組換え技術による植物
由来ペプチド抗原の、人工的な
生産に成功しました。ヨーロッ
パの花粉食物アレルギー症候群
患者さんの血清に対する反応の
解析を行いました。 その結果、
世界中で公園樹や造園樹に広く
用いられる西洋ヒノキの花粉に
含まれるペプチドが、モモや柑
橘類に対する花粉食物アレルギ
ーの原因抗原のひとつだと判明
しました。さらに、このペプチ
ド抗原は、植物の防御蛋白質の
ひとつとして植物界全体に広く
存在することから、さまざまな
植物関連アレルギーの原因物質
となっている可能性も示唆され
たということです。

現在、花粉症治療薬の開発で
はペプチド抗原の作用は考慮さ
れておらず、今回の発見が新た
な治療薬の開発につながる可能
性があるということです。また、
今回のペプチドが植物界に広く
存在することから、新たなアレ
ルゲンの発見と治療法の開発に
つながる可能性も期待される、
と研究グループは述べています。

花粉・食物アレルギー症候群に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
左様なペプチド抗原の作用を
考慮する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 ES細胞を用いて、重い肝臓病の赤ちゃんを治療

 
 
 
 
 
 
体のさまざまな細胞になれる
胚性幹細胞(ES細胞)を用いて
重い肝臓病の赤ちゃんを治療す
る臨床試験(治験)の実施を、
国立成育医療研究センター(東
京)が本年度、国に申請する方
針であることが8月27日分かり
ました。実現すれば、ES細胞で
は国内初となります。

治験は、医師主導で、有毒な
アンモニアを肝臓で分解できな
い「高アンモニア血症」の赤ち
ゃんが対象となります。国内の
患者さんは年10人程度とみられ
ています。重症患者は肝臓移植
が必要ですが体重が6キロ程度
にならないと手術が難しいそう
です。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 
 


 
 
 
神聖な目的の臨床試験を申請
する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
西洋ヒノキ(イトスギ)花粉
症とモモや柑橘類に対する食物
アレルギーの共通原因物質が、
防御ペプチドファミリーである
ことを世界で初めて解明したと
発表したのは、素晴らしい業績
です。暗黒大陸と呼ばれている
交差抗原による、アレルギーの
一端が明らかになったことは喜
ぶべきことでしょう。 さらに
今回の発見で、新たな花粉症の
治療薬の開発につながる可能性
があるということですから実際
に新たな花粉症の治療薬が出現
すれば、今までなすすべがなか
ったシラカバの花粉症からリン
ゴやモモに対するアレルギーと
なってしまった患者さんも救う
ことができるかも知れません。
体のさまざまな細胞になれる
胚性幹細胞(ES細胞)を用いて
重い肝臓病の赤ちゃんを治療す
る臨床試験(治験)の実施を国
に本年度申請する方針となった
ことは喜ばしいことです。重度
の肝臓病は、全身の黄疸を引き
起こして、赤ちゃんを命の危機
に追いやります。そんな事態に
なった場合、ES細胞で治療がで
きれば、いうことはありません。
ES細胞の供給元は、不妊治療で
不要になった受精卵を使うので
ES細胞摂取後の受精卵は廃棄さ
れて、子宮に戻すことがない事
が前提となります。 あらゆる
手段を使って赤ちゃんを助ける
べく、申請を許可して頂くこと
を期待したいと祈念しておりま
す。

芙蓉の花が枯れて不要になる。


 
 
 
 
 
 
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