最近の号外Vol.970メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.970メルマガ

2018-07-21 02:53:17

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
診療マル秘裏話   号外Vol.970  平成29年9月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)リンに対して寿命を制御する分子が老化を制御
2)糖尿病合併高血圧患者のACE 阻害薬と葉酸併用

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 リンに対して寿命を制御する分子が老化を制御

 
 
 
 
 
 
 
慶應義塾大学は、同大学医学
部 先進運動器疾患治療学寄附
講座の宮本健史特任准教授らの
研究グループが、リンに対して
寿命を制御する分子Enpp1がKlo
tho の発現に大きな影響を与え
る分子として、老化を制御して
いることを明らかにしたことを
発表しました。この成果は8月
10日、学際的総合ジャーナル「
Scientific Reports」誌に掲載
されました。

老化メカニズムの一端として、
リンを多く摂取することが老化
に関連することは以前から知ら
れていましたがその詳しい体内
メカニズムはこれまで明らかに
なっていませんでした。そこで
研究グループは、リンの摂取量
の増大が老化につながることを
明らかにするため、リンを代謝
する体内の機能に注目し、解析
を行いました。

「通常のマウス」と「骨形成や
糖尿病発症に関わる蛋白質 Enp
p1 を欠損したマウス」(リンを
体内でコントロールできないマ
ウス)に通常食の1.5~2 倍程度
のリンを摂取させた所、リンを
正常にコントロールできないマ
ウスには、骨粗鬆症や大動脈の
石灰化、皮膚の萎縮等さまざま
な老化現象が現れ、数週間程度
で死に至るなど、寿命も極端に
短くなってしまうことを見出し
ました。

この結果は、Enpp1 が食事の際
に摂取されたリンを制御する事
が体の老化や寿命の短縮を防止
するのに必須の役割を担ってい
ることを示しています。また、
Enpp1 を欠損したマウスでは、
特にリンの摂取量が増えた場合
に、腎臓において老化を制御す
るKlothoが有意に低下すること
が明らかになりました。

これらの結果により、食事摂取
によるリンは体内で正常に代謝
できなければ、老化現象につな
がることを導き出し、その制御
のための分子機構の一端を解明
しました。 この成果は、健康
寿命延伸に向けての重要な老化
制御機構の解明であり、加齢に
伴う身体機能の低下を防ぐ更な
る研究につながる成果と考えら
れると説明しています。

リンの過剰摂取による、有害な

事象についての動画です。

 
 


 
 
 
遠心力で記録を延伸した。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
 
 
2】 糖尿病合併高血圧患者のACE 阻害薬と葉酸併用

 
 
 
 
 
 
 
 
糖尿病合併高血圧患者さんに
対するACE 阻害薬と葉酸の併用
は蛋白尿の発現抑制に有効であ
ると、中国のグループがHypert
ension (2017; 70: 300-306)
に発表しました。

この知見は、中国における高
血圧患者さんを対象にした脳卒
中初発予防試験の腎臓サブスタ
ディの事後解析から得られまし
た。

対象は、蛋白尿のない高血圧
患者さん1万3,071例です。エナ
ラプリル10mgと葉酸0.8mg を含
む錠剤を連日服用する葉酸併用
群に6,511 例、エナラプリル10
mgを連日服用するエナラプリル
単独群に6,560 例をランダムに
割り付け、蛋白尿の新規発現率
を比較しました。治療の中央値
は4.4年でした。

解析の結果、蛋白尿の発現率
は葉酸併用群が3.5%、エナラプ
リル単独群が3.9%で有意差は見
られませんでした。しかし登録
時に糖尿病を合併していた患者
さんにおける蛋白尿の発現率は
エナラプリル単独群の7.4%に対
し、葉酸併用群では3.7%と有意
に低かった(オッズ比0.48、95
%CI 0.29~0.81)。また、ACE
阻害薬と葉酸の併用は糖尿病合
併高血圧患者さんの死亡の減少
および腎機能低下の軽減と関係
していました。

一方、登録時に糖尿病の合併
がなかった高血圧患者さんでは、
葉酸併用群とエナラプリル単独
群の転帰に有意差は認められま
せんでした。

高血圧を関節を柔らかく保つ事

で、ある程度、コントロールし

ようとする試みです。

 
 


 
 
 
天機により転帰が決まる。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
リンに対して寿命を制御する
分子Enpp1 が食事の際に摂取さ
れたリンを制御することが体の
老化や寿命の短縮を防止するの
に必須の役割を担っていること
が示されたのは偉大な業績です。
健康な人であってもリンとくに
無機リンの大量摂取は、腎機能
低下に結びつく印象があります。
無機リンは、pH調整剤として、
コンビニの食品や、スーパーの
お惣菜に含まれている事を認識
するべきだと考えています。
糖尿病合併高血圧患者さんに
対するACE 阻害薬と葉酸の併用
は蛋白尿の発現抑制に有効であ
ると発表したのは、素晴らしい
業績です。 中国人も日本人も
東洋人ですから、同じ結果が、
日本人対象でも見られることを
期待したいと思います。蛋白尿
発現が腎機能低下につながり、
ひいては、糖尿病腎症となり、
糖尿病合併高血圧患者さんの、
寿命に関わることが明らかとな
りました。 糖尿病合併高血圧
患者さんではACE 阻害薬と葉酸
の併用を積極的に行うべきでは
ないでしょうか?

葉酸をようさん摂取する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。