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2018-07-15 00:41:19

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診療マル秘裏話   Vol.663 平成28年8月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)慢性腎臓病治療薬のRTA402の開発を加速
2)肝臓の線維化を特定遺伝子の投入で抑制に成功

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 慢性腎臓病治療薬のRTA402の開発を加速

 
 
 
 
 
 
協和発酵キリンは、腎領域の
次期主力品と位置付ける、慢性
腎臓病治療薬「RTA402」
(一般名・バルドキソロンメチ
ル)の開発を加速します。国内
第2相臨床試験(P2)の中間
解析で良好な結果が得られた事
からプロトコル(治験実施計画)
を変更し、重度の患者の組み入
れを今年内にも開始するそうで
す。国内P3の主要評価項目と
して透析治療が必要となる末期
腎不全までの移行期間と、相関
関係があるサロゲートマーカー
(代用マーカー)を用いること
も検討しており、早期上市に向
けた取り組みを進めています。

同剤は米リアタ ファーマシ
ューティカルズの創製品です。
2009年に協和発酵キリンが
日本などアジアでの権利を導入
しました。

2型糖尿病を合併する、慢性
腎臓病を対象とした国内P2の
中間解析結果では、腎機能を示
す、糸球体濾過量(GFR)の
数値がプラセボ群より、有意に
改善したことが示されました。
安全性の懸念も認められなかっ
たそうです。

同社は中間解析結果を受け、
国内P2のプロトコルを変更し、
より重度の患者36例を追加し
て同剤を評価します。国内P2
は、17年12月の試験終了を
計画しているそうです。

一般的に、慢性腎臓病治療薬
の最終治験・主要評価項目とし
ては透析治療が必要となる末期
腎不全までの移行期間を用いる
ことが理想的とされています。
ただ、同主要評価項目を用いる
と試験の大型化や長期化が見込
まれます。 同社としては、腎
機能を示す血中尿素窒素(BU
N)の濃度が倍増するのにかか
る倍加時間をサロゲートマーカ
ーとして使用できないか検討し
ているようです。

6月に日本腎臓病学会で発表
された国内疫学調査では、腎臓
の寿命とBUN倍加時間との間
に強い相関関係をあることが示
されているそうです。

協和発酵キリンの16年6月
中間決算は、売上高が前年同期
比2・7%減の1740億円、
営業利益が同31・8%減の1
53億円、純利益が同13%増
の107億円となりました。円
高の進行や研究開発費の増加で
減収・営業減益となりましたが、
固定資産売却益など特別利益を
計上し最終増益を確保しました。

通期予想は売上高3340億
円、営業利益320億円、純利
益180億円と、前回発表から
売上高を除いて上方修正しまし
た。

慢性腎臓病の最新治療について

の動画です。

 
 


 
 
 
八甲田山で、発光体を見たと
いう人が、発酵を研究していた。


 
 
 
 
 
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2】 肝臓の線維化を特定遺伝子の投入で抑制に成功

 
 
 
 
 
 
肝臓に、不要な組織ができて
硬くなり肝硬変やガンを引き起
こすこともある「線維化」を、
特定の遺伝子を投入して抑える
ことにマウスで成功したと大阪
市立大の村上善基准教授(肝胆
膵内科)らのチームが2日付米
医学誌電子版に発表しました。

チームによると、これまでは
線維化の原因となるウイルス性
やアルコール性の肝炎を治療し
て間接的に線維化を改善させて
おり、直接治療、予防する方法
はないということです。

村上准教授は「肝硬変を予防
して発ガンリスクを避けるほか、
既存の薬が使えない、重度の肝
硬変患者の肝機能改善も期待で
きる」と話しています。

肝臓の構造について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
肝臓の線維化で、内科医が、
戦意を失っていた。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
慢性腎臓病を透析に移行しな
い方法を考えないと医療経済が
破たんの方向に向かう気がしま
す。患者さんのわがままで日常
生活習慣を改めない人がいて、
ある医療従事者の人が「あんな
人、自業自得だから透析になっ
てもしょうがないのでは」と仰
ったことがありました。確かに
自業自得でしょうが、透析には、
莫大なお金がかかります。透析
を受けている人は、透析を受け
ないと生命が維持できないので、
障害者です。彼らには、障害者
の年金も与えられます。国民の
方々が汗水たらして収めた税金
が使われているという自覚を持
って、慢性腎臓病を透析に移行
しない方法を考えなければなり
ません。その一つの方法がこの
薬剤の投与です。
肝臓に不要な組織ができて
硬くなり肝硬変やガンを引き起
こすこともある「線維化」を、
特定の遺伝子を投入して抑える
ことに、動物実験で成功したの
は、偉大な業績です。今現在で
も、肝硬変の根本的治療は予防
は、なされておらず、対症療法
しかありません。肝硬変が完全
に予防されれば、それに越した
事はないと考えています。以前
のメルマガでRNA 干渉の方法で
繊維化を抑制する方法をご紹介
しましたが、今回の方法はどの
ようにして繊維化を抑えるのか
興味深い所です。

繊維化の予防を未来から呼ぼ
う。笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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