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2018-06-27 05:28:38

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診療マル秘裏話   号外Vol.949  平成29年8月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)IL-10を高産生する腸管マクロファージはIBD病態改善
2)植物の有効成分を活用し革新的な医薬品を開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 IL-10を高産生する腸管マクロファージはIBD病態改善

 
 
 
 
 
 
富山大学は、脂質キナーゼPI
3K p85αを欠損した遺伝子改変
マウスを用いて、腸管粘膜に存
在する腸管マクロファージでは
インターロイキン-10(IL-10)の
産生に、PI3K p85αが抑制的に
関与し、その結果、遺伝子改変
マウスの腸管マクロファージで
はIL-10 の産生が亢進し、炎症
性腸疾患モデルマウスの病態が
改善されることを明らかにしま
した。

今回の結果からPI3K p85α特異
的阻害薬のような腸管マクロフ
ァージでのIL-10 産生を亢進さ
せる薬物は、炎症性腸疾患に対
する新規治療薬として有用とな
る可能性が期待されるという事
です。

同成果は、同大学和漢医薬学総
合研究所消化管生理学分野の、
林周作 助教と門脇真 教授らの
研究グループによるものです。
詳細は、英国科学雑誌「Scient
ific Reports」(オンライン版)
に掲載されました。

潰瘍性大腸炎やクローン病など
の炎症性腸疾患(IBD )は病因不
明の慢性炎症疾患で、厚生労働
省の指定難病の1つです。現在、
治療にはステロイドや、炎症性
サイトカインであるTNF-αに対
する抗体医薬などが使用されて
早期寛解導入が図られています
が、十分な病態改善が得られな
いことも多いそうです。また、
IBD の最も重篤な合併症である
炎症関連大腸発ガンを防ぐため
の長期寛解維持に有用な薬剤は
ありません。そのため、炎症性
サイトカインを抑制する、作用
機序以外のIBD 発症・病態形成
機構の解明に基づく新規で有用
な作用機序を有する治療薬の創
出が求められています。

同研究グループは腸管粘膜免疫
系での恒常性維持に、中心的な
役割を担う腸管マクロファージ
に着目して、腸管マクロファー
ジの機能制御を介したIBD に対
する治療戦略の創出を目指して
研究を行っており、これまでに
PI3K p85αがマクロファージの
機能制御に関与することが報告
されていました。

今回、PI3K p85αを欠損した遺
伝子改変マウスを用いた実験に
よりPI3K p85αを欠損した腸管
マクロファージでは抗炎症性サ
イトカインIL-10 の産生能が、
通常の腸管マクロファージに比
べて著しく上昇しており、PI3K
p85α欠損マウスでは野生型マ
ウスと比較しIBD モデルでの発
症が顕著に抑制されることが分
かりました。また、IL-10 を高
産生する(PI3K p85α欠損)マク
ロファージを細胞移入した野生
型マウスを用いたIBD モデルで
は発症が抑制されることを発見
しました。

同研究グループは、「これらの
知見はIL-10 を高産生する腸管
マクロファージはIBD 病態を改
善し、腸管マクロファージでの
IL-10 の産生を亢進させること
はIBD に対する治療戦略として
有用である可能性を示す」とコ
メントしています。

炎症性腸疾患について解説して

いる動画です。原因不明と言っ

ていますが、食事の西欧化に伴

う、グルテン、カゼインの摂取

および、カフェインの過剰摂取

などによる腸の炎症と、過剰な

ストレスによる副腎疲労が背景

にあると思われます。

 
 


 
 
長官の腸管を調査する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 植物の有効成分を活用し革新的な医薬品を開発

 
 
 
 
 
 
熊本大は8月1日、熊本県や
県内企業と連携し、植物の有効
成分を活用し、抗エイズ薬など
革新的な医薬品を開発する計画
を発表しました。県と共同申請
した計画が文部科学省の「地域
イノベーション・エコシステム
形成プログラム事業」に採択さ
れました。今後5年間で最大7
億円の補助を受けます。

同事業は、グローバル展開が
可能で、地域の成長につながる
大学の事業化計画を支援します。
同省が1~4月に公募しました。
応募41件の中から10件が選
ばれました。

同大薬学部(熊本市中央区)
に整備中の「自然共生型産業イ
ノベーションセンター」が開発
拠点となります。

熊本大によると、世界には21
万~50万種の有用植物があり、
同大薬学部はこのうち9万種の
情報データベースを保有してい
ます。計画では、これを活用し、
創薬につながりそうな植物の有
効成分を迅速に抽出・分析する
システムを開発します。また、
有望な植物を量産できる技術の
開発も進めます。

同大はこれまでに、平田機工
(熊本市)と河合興産(同)、
えがお(同)、再春館製薬所(
益城町)の4社とそれぞれ共同
研究講座を開設し、植物由来の
創薬研究などに一部着手しまし
た。今回の補助事業を受けて、
さらに研究を加速させます。

熊本大の原田信志学長は「2
020年をめどに創薬ベンチャ
ーを立ち上げ、革新的な医薬品
の開発につなげたい」と述べま
した。

熊本県の薬草研究グループにつ

いての動画です。

 
 


 
 
革新的な医薬品の開発を確信
する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
PI3K p85α特異的阻害薬のよ
うな腸管マクロファージでのIL
-10 産生を亢進させる薬物は、
炎症性腸疾患に対する新規治療
薬として有用となる可能性が、
期待されるということは偉大な
業績であると思います。 近年、
沢山の炎症性腸疾患の患者さん
がその症状(下痢、腹痛等)に
苦しんでいるにも関わらず根本
的な治療薬がなく、対症療法に
終始していることを考えれば、
腸管マクロファージでのIL-10
産生を亢進させる薬物は、炎症
性腸疾患に対する新規治療薬と
して有用となる可能性があり、
患者さんにとっての一条の希望
の光と言えましょう。
植物の有効成分を活用し、抗
エイズ薬など革新的な医薬品を
開発する計画を発表したのは、
素晴らしい業績です。植物由来
の有効成分であれば、一般的に
毒性=副作用が少なく、使いや
すいと思われます。ただ漢方薬
ですら、副作用が存在して時々
問題になります。それを考える
と決して侮ることは許されませ
んが、革新的医薬品の治療効果
が、凄すぎれば、欠点がかき消
され、だれもがその使用を夢み
ることとなるのは本当に危険な
ことです。場合によっては適応
外の患者さんまで、夢見てしま
うという事態は避けたいもので
す。

高価な硬貨を効果的に使用す
る。笑

 
 
 
 
 
 
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