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2018-05-25 00:01:06

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診療マル秘裏話    号外Vol.921  平成29年7月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)多剤耐性アシネトバクター は究極の日和見感染を惹起
2)原薬メーカー等の立ち入り検査は、原則的に無通告

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 多剤耐性アシネトバクター は究極の日和見感染を惹起

 
 
 
 
 
 
これまでいろいろな耐性菌を
紹介してきましたが、実は私達
ICT(感染制御チーム)が今
本当に恐れている耐性菌がまだ
他にあります。その筆頭株が「
多剤耐性アシネトバクター(M
ultiple Drug-R
esistant Acine
tobacter=通称・MD
RA)」です。

この菌による感染が病院内で
頻発したら、どんなに最先端の
病院のICTであっても、終息
させるまでにかなり難儀する筈
です。MDRAは、1980~
90年代にボスキャラ的な耐性
菌として世界中を席巻したMR
SA(メチシリン耐性黄色ブド
ウ球菌)になぞらえて、「現代
のMRSA」と呼ばれています。

幸い、青森県ではまだ数例し
か報告されておらず、病院内で
の広がり(アウトブレーク)は
起きていません。しかし、実は
ここ数年、海外は勿論、日本の
あちこちの大学病院がMDRA
で大変な苦労をしています。

多くの場合、入院患者に一例
でもMDRA感染が発生すると、
次々と他の患者に菌が移り、よ
ほど管理を厳しくしないとMD
RAが発生した病棟や集中治療
室は閉鎖に追い込まれるのです。

そのようなアウトブレークが
生じた場合には、外部の機関に
病院の感染対策を評価してもら
い、原因を解明した後、「MD
RAの終息宣言」をすることに
なります。病棟閉鎖が解除され
るまでには何カ月もかかること
になります。

当然、近隣の病院にも迷惑を
かけるので、自分の病院の評判
を落とすことになります。IC
Tや病院長にとっては泣きたく
なるような事態です。

ちなみに、アシネトバクター
は、土壌や河川など、どこにで
も生息し、健康な人が、感染(
保菌)してもまず害を及ぼす事
のない菌です。 「保菌」なら、
多剤耐性菌であっても、治療の
必要はありません。

しかし、院内感染では、気管
切開して人工呼吸器をつけてい
るような生命の危険がある患者
さんに定着しやすく、そういう
患者さんでは全ての臓器で感染
症を、引き起こす可能性があり
ます。究極の日和見感染です。

弘前大学出身で、日本の感染
症の大家である青木真医師は「
多くの一般病院では、アシネト
バクターに感染していたとして
も発見すらされていない可能性
が高く、検査態勢の充実した大
病院だからこそ発見される感染
症と言える。こうした特質から、
アシネトバクターは『殺し屋と
いうよりは葬儀屋に近い』」と
コメントしています。

このコメントは担当医にとっ
ては救いですが、現在は、どん
なに救命が難しい症例であって
も耐性菌感染を伴って死亡者が
出た場合、その因果関係が問わ
れる時代と言えるでしょう。

多剤耐性アシネトバクターの

アウトブレークについての動画

です。

 
 


 
 
官吏を管理する。笑

 
 
 
 
 
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2】 原薬メーカー等の立ち入り検査は、原則的に無通告

 
 
 
 
 
 
国内大手の原薬メーカー「山
本化学工業」(和歌山市)が、
解熱鎮痛剤に中国製を無届けで
混入させていた問題を受け、厚
生労働省は6月30日迄に、原薬
メーカーなどに立ち入り検査を
する際には、原則的に無通告で
実施するよう各都道府県に通知
を出しました。

この問題では、山本化学工業
が国の審査を経ないまま、2009
年2月からアセトアミノフェン
に安価な中国製を混入するなど
していました。 和歌山県等は
会社側に通告した上で立ち入り
検査をしていましたが不正は見
つからず、今年5月下旬、無通
告での立ち入り検査を実施した
ことで判明しました。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
安価な行火を購入する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
多剤耐性アシネトバクターが
病院内で頻発したら、どんなに
最先端の病院のICTであって
も終息させるまでにかなり難儀
することが分かっているなんて
本当に厄介な多剤耐性菌と言え
るでしょう。それだけ日和見菌
がつけ入る余地のある最先端の
病院ということでしょう。そも
そも免疫不全の状態を最小限に
する努力が足りないのではない
かと思います。 日和見感染は、
免疫機構が正常である健康な人
には起こりません。免疫不全に
なるような病気治療をする即ち
気管切開して人工呼吸器をつけ
ているような生命の危険がある
患者さんについて低下した免疫
力を上昇させる事が先決と言え
るでしょう。
国内大手の原薬メーカー「山
本化学工業」(和歌山市)が、
解熱鎮痛剤に中国製を無届けで
混入させていた問題を受けて、
無通告での立ち入り検査をする
ことになったと言うことですが、
中国製原薬の混入は一般の消費
者に被害のしわ寄せがいく由々
しき問題です。安心して薬が飲
めるようこのような詐欺の様な
行為を厳しく罰して頂きたいと
思います。中国、韓国の原薬を
使うこと自体を一切禁止にする
べきだと考えています。

丞相が免疫力を上昇させる。


 
 
 
 
 
 
 
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