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2018-04-26 00:26:18

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診療マル秘裏話    号外Vol.896 平成29年6月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)うつ病に特殊な蛋白質「HSP105」が関与
2)認知症患者の脳内で、特定の蛋白質の量が増加

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 うつ病に特殊な蛋白質「HSP105」が関与

 
 
 
 
 
岡山理科大理学部の橋川直也
講師(分子生物学)、橋川成美
准教授(薬理学)らのグループ
は、うつ病に特殊な蛋白質「H
SP105」が関与している事
をマウスを使った実験で明らか
にしました。既存の胃薬を投与
すると症状が抑えられることも
分かり、新たなうつ病の予防や
治療法の開発につながる成果と
期待されます。論文が5月31
日付の米科学誌電子版に掲載さ
れました。

グループは、体内の至る所に
存在し、傷付いた蛋白質を修復
したり、細胞を保護したりする
蛋白質群が、うつ病に関わって
いるとみて研究しました。熱等
のストレスによって増える「熱
ショック蛋白質(HSP)」と
呼ばれる蛋白質群で、他のマウ
スから攻撃を受け、ストレスで
うつ状態になったマウスを使っ
て関連性を調べました。

その結果、うつ状態のマウス
では多くの種類があるHSPの
うち「105」というタイプが
脳内の一部で減少していました。
HSPを増やす働きを持つ胃薬
を経口投与すると、うつ症状の
特徴である攻撃マウスに対する
行動力の低下を抑えることがで
きました。

さらに、HSP105は、う
つ病など脳の神経疾患に関与す
ることが知られている「脳由来
神経栄養因子(BDNF)」と
いう蛋白質の量を増やすことで、
うつ症状を抑えている仕組みも
突き止めました。

橋川直也講師は「既存薬であ
れば新薬の開発に比べて実用化
へのハードルは低い。類似薬に
同様の効果があるかや、どのよ
うな原因によるストレスに対し
て有効かなど、検討を重ねたい」
と話しています。上記のHSP
を増やす働きを持つ胃薬とは、
テプレノンです。テプレノンは
商品名:セルベックスです。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
胃薬でうつ病の予防ができる
なんて、お笑い種と言わないで
漫才師を呼ぼう。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 認知症患者の脳内で、特定の蛋白質の量が増加

 
 
 
 
 
 
脳の血流が、悪化して起こる
認知症の患者さんの脳内で特定
の蛋白質の量が増えていること
を京都大の上村麻衣子特定研究
員らのチームが発見し、5月31
日付の国際神経病理学会誌電子
版に発表しました。

認知機能に悪影響を及ぼして
いる可能性があり、「これまで
は生活改善など予防的な対策し
かなかったが、この蛋白質の働
きを抑えることが新しい治療法
の開発につながるかもしれない」
と説明しています。

研究では、小さな血管が詰ま
って起こる小血管性認知症で亡
くなった7人の脳を分析しまし
た。 すると、BMP4という骨の
形成などに関わる蛋白質が、小
血管性認知症ではない人より5
~10倍多く見つかりました。

認知症の人に対する会話につい
て解説している動画です。

 
 


 
 
コンクールで大作に勝つ対策
を立てる。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
うつ病に特殊な蛋白質「HS
P105」が関与していること
をマウスを使った実験で明らか
になり、既存の胃薬を投与する
と症状が抑えられることも分か
ったのは、喜ばしいことです。
新たなうつ病の予防や治療法の
開発に繋げて頂きたいものです。
ヒートショックプロテイン自体
がテプレノンで活性化すること
は、以前から分かっていました
が、うつ症状を改善するほど、
臨床的に効果があるとは、思い
もよりませんでした。 まさに
コロンブスの卵と言えましょう。
脳の血流が、悪化して起こる
認知症の患者さんの脳内で特定
の蛋白質の量が増えていること
を発見したのは、偉大な業績で
す。この蛋白質は、認知機能に
悪影響を及ぼしている可能性が
あり、これまでは生活改善など
予防的な対策しかなかったので
すが、この蛋白質の働きを抑え
ることが新しい治療法の開発に
つながるとすれば、しめたもの
だと私は考えています。

昨日の認知機能より、大幅に
劣る結果がでた。笑

 
 
 
 
 
 
 
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