最近の号外Vol.872メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.872メルマガ

2018-03-29 00:18:03

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
診療マル秘裏話    号外Vol.872 平成29年5月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)時差ボケの原因を解明、薬なしで時差ボケを軽減
2)哺乳類心筋細胞が炎症から回復する過程で増殖

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 時差ボケの原因を解明、薬なしで時差ボケを軽減

 
 
 
 
 
 
お茶の水女子大学は4月28日、
数学とコンピュータによるシミ
ュレーションによって時差ボケ
の原因を解明、薬などを使わず
に、時差ボケを軽減する方法を
提案し、ネズミを使った実験で
その有用性を確認したと発表し
ました。この研究は、同大基幹
研究院の郡宏准教授、京都大学
薬学研究科の山口賀章助教、岡
村均教授ら研究グループによる
ものです。研究成果は、英科学
誌「Scientific Reports」に4
月26日付けで掲載されています。

時差ボケの原因は、体の中に持
つ体内時計にあります。 体内
時計は、体中の細胞一つひとつ
が持っていますが、それらを束
ねるのが時計細胞とよばれる脳
の中の神経細胞の集まりです。
時計細胞は各々が約24時間周期
で遺伝子発現を繰り返しており、
このリズムのタイミングを集団
で合わせることによって全体で
強いリズムを作ります。この強
いリズムが体中の細胞に影響を
与えることで、体内時計は機能
しています。

過去の研究から、時差を与える
と脳内の時計細胞のリズムが大
きく乱れることが知られていま
したが、それは、複雑で詳しい
観察が難しいものでした。そこ
で研究グループは、リズム集団
の振る舞いを数式で表し、その
数式を解いたりコンピュータ・
シミュレーションを行ったりす
ることで、時計細胞集団のリズ
ムを予測したということです。

その結果、現地時間が遅れる(
1日が長くなる)ような時差で
は、時計細胞のリズムは現地の
昼夜のリズムよりも、先行した
状態になりますが、集団のリズ
ムがよくそろったままで、数日
で現地のリズムに合わせること
ができることが分かりました。

ところが、現地時間が早まる(
1日が短くなる)ような時差で
は、時計細胞のリズムが昼夜の
リズムより遅れるだけではなく、
集団のリズムがバラバラになっ
てしまい、全体としてのリズム
がほぼ失われた状態に陥ること
が判明しました。そして、この
状態に一旦陥ると時計細胞同士
のリズムを再び合わせることが
難しくなり、さらに、乱れた周
りの時計細胞の影響で昼夜のリ
ズムにもなかなかタイミングを
合わせることができず、時差ボ
ケからの回復が長引くことが分
かったということです。

これらの結果から研究グループ
あは、時計細胞のリズムがバラ
バラになるのを防げれば、時差
ボケから早く回復できると予想
しました。そこで8時間の時差
を2日間にわたって4時間ずつ与
えることをまずシミュレーショ
ンで試した結果、リズムはバラ
バラにならず、そして時差から
の回復が数日早まることが確認
できました。この結果を受け、
ネズミを使って同様の実験を行
ったところ、シミュレーション
の予測の通り、時差ボケからの
回復が数日早まることが確認さ
れたということです。

この手法は、時差ボケの症状の
軽減だけでなく、シフト労働者
の体の負担を軽減するようなス
ケジュール作りにも応用できる
可能性がある、と研究グループ
は述べています。

時差ボケの解消方法について

解説している動画です。

 
 


 
 
 
異常な状態が常態化する。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 哺乳類心筋細胞が炎症から回復する過程で増殖

 
 
 
 
 
 
出生した後はほとんど増えな
くなるとされる、哺乳類の心筋
細胞が、炎症から回復する過程
では増殖する事をマウスの実験
で解明したと、大阪大のチーム
が5月3日付の英科学誌電子版に
発表しました。

心不全は心筋細胞が減少して
起きるため、増殖の詳しい仕組
みを解明し、人為的に心筋細胞
を増やせれば、新たな治療法の
開発につながる可能性があると
しています。

チームは、ウイルス性心筋炎
を発症した患者さんの多くに、
心機能の自発的回復が見られる
ことに注目しました。実験で、
大人のマウスに心筋炎と同じよ
うな炎症を起こすと、いったん
心筋細胞が萎縮し減少するもの
の回復する過程では一部が増殖
することが分かりました。

心筋細胞の構造について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
心筋細胞が、減少する現象を
探究する。

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
時差ボケの原因を解明、薬等
を使わずに、時差ボケを軽減す
る方法を提案し、ネズミを使っ
た実験でその有用性を確認した
と発表したのは素晴らしい業績
です。 後は、臨床試験を行い、
その方法を人間にもあてはまる
ことを証明することが急務であ
りましょう。時計遺伝子の中枢
は、視交叉上核にあります。西
回りと東回りで同じ時差ぼけと
言っても全く違う様相を呈した
ことで、奥が深いと感じました。
出生した後はほとんど増えな
くなるとされる、哺乳類の心筋
細胞が、炎症から回復する過程
では増殖する事をマウスの実験
で解明したのは、偉大な業績で
す。心不全の治療が、根本的に
変わる可能性が出てきました。
ウイルス性心筋炎を、発症した
患者さんの多くに心機能の自発
的回復が見られることに注目し
たのは、慧眼だったと思います。

信金で心筋細胞の培養の資金
を借りる。笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。