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診療マル秘裏話　 　　号外Vol.842　平成29年4月21日作成
作者　医療法人社団　永徳会　藤田　亨

 
 
 
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目次

1)茶カテキンがＬＤＬの血中濃度を下げる仕組み
2)PM2.5が惹起する健康被害で年に345万人が死亡

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 茶カテキンがＬＤＬの血中濃度を下げる仕組み

 
 
 
 
 
緑茶に含まれる茶カテキンが、
動脈硬化のリスクを高める悪玉
コレステロール（ＬＤＬ）を、
肝臓に取り込んで分解や排せつ
する働きを助け、ＬＤＬの血中
濃度を下げる仕組みを、岐阜大
応用生物科学部の長岡利教授（
５８）らの研究グループが突き
止めました。ドイツの食品科学
の専門誌電子版に、掲載されま
した。

ＬＤＬの大半は肝臓で作られ、
血液を通じて細胞膜などのもと
になる脂質を運びます。　ただ
血中濃度が高くなると動脈硬化
などの心疾患にかかるリスクが
高まることが知られています。
肝臓は血中濃度が高くならない
よう、ＬＤＬの分解と排せつも
しています。

茶カテキンの一つ「エピガロ
カテキンガレート（ＥＧＣＧ）」
を継続的に摂取すると、肝臓で
ＬＤＬが、より取り込まれる事
は分かっていましたが、仕組み
は知られていませんでした。

長岡教授らはヒトの肝臓細胞
を培養しＥＧＣＧを加えて実験
しました。

すると、ＬＤＬと結び付いて
肝臓に取り込む受け皿となる蛋
白質「ＬＤＬ受容体」が増え、
一方で受容体を分解する酵素「
ＰＣＳＫ９」が減ることを発見
しました。さらに受容体を作る
橋渡し役となる遺伝子因子を増
やす作用があることも見つけま
した。

食品科学の専門誌として有名
な「モレキュラー・ニュートリ
ション＆フードリサーチ」電子
版二月九日号に掲載されました。

医療現場では、血中のＬＤＬ
値を低下させるため、受容体の
活性化薬「スタチン」が、広く
処方されています。長岡教授は
「茶カテキンと一緒に摂取すれ
ば、ＬＤＬの血中濃度を下げる
効果がさらに高まる。　身近な
緑茶の効用を見直してほしい」
と期待しています。

善玉コレステロールを増やす、

メニューについて解説している

動画です。

 
 


 
 
緑茶の効用で、精神が高揚す
る。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 PM2.5が惹起する健康被害で年に345万人が死亡

 
 
 
 
 
ごく小さな粒子状の大気汚染
物質が引き起こす健康被害によ
って世界で年に345 万人が死亡
しているとの推計結果を、中国
や英国の研究チームが３月29日
付の英科学誌ネイチャー電子版
に発表しました。

この汚染物質は自動車や工場、
発電所等から発生する微小粒子
状物質「PM2.5 」。吸い込むと
肺ガンや心筋梗塞のリスクが増
します。

死者のうち41万人は汚染物質
が風に乗って他の地域に運ばれ
て起きる越境汚染が原因とみら
れています。特に中国の汚染に
よる影響が大きく、日本や韓国
含む東アジアを中心に6万5千人
が死亡する原因となっていまし
た。遠く離れた米国や欧州にも
影響が及んでいました。

これだけの健康被害がでている

にも拘わらず、中国では測定す

ら行われないという、ニュース

動画です。

 
 


 
 
 
汚染を見過ごす議員は、議長
に推せん。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
緑茶に含まれる茶カテキンが、
動脈硬化のリスクを高める悪玉
コレステロール（ＬＤＬ）を、
肝臓に取り込んで分解や排せつ
する働きを助け、ＬＤＬの血中
濃度を下げる仕組みを解明した
のは、偉大が業績です。ただし、
悪玉コレステロールという名前
のようにLDL-コレステロールを
悪者と考えることはナンセンス
であると思います。LDL-コレス
テロールは、肝臓から末梢に、
コレステロールを運搬する働き
があるだけです。しかし、活性
酸素により、酸化作用を受けて
酸化LDL-コレステロールになる
と話は変わります。酸化LDL-コ
レステロールは動脈硬化を促進
します。LDL-コレステロールを
下げることを考える前に、LDL-
コレステロールを酸化させない
ようにすることが大事です。
ごく小さな粒子状の大気汚染
物質が引き起こす健康被害によ
って世界で年に345 万人が死亡
しているとの推計結果を、中国
や英国の研究チームが３月29日
付の英科学誌ネイチャー電子版
に発表したのは、驚天動地と言
わざるを得ません。中国の大気
汚染の原因は、諸説あって、北
朝鮮の質の悪い石炭を暖房で使
うからとか、ドイツ車をはじめ
として、大気汚染に寄与しやす
い自動車を沢山保有しているか
らなどと言う説が唱えられてい
ます。原因を追究するのは大事
ですが、共産党一党独裁国家で
は、原因の追究が難しく、対策
をとることも、更に難しいと言
わざるを得ません。また権力争
いも激しく役人は腐敗して賄賂
が当たり前になっている社会で
は、自分のことしか考えられず。
偏西風に乗って、被害を受けて
いる国のことまで考えが、及ば
ないのではないかと推測してい
ます。

偏西風に乗ってやってくるPM
2.5 の対策部隊を編制する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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