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診療マル秘裏話  Vol.642 平成28年3月31日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ヘテロクロマチン構造形成関与の蛋白質結合機構を解明
2)妊婦に、ジカ 熱流行地域への渡航の自粛を勧告

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ヘテロクロマチン構造形成関与の蛋白質結合機構を解明

 
 
 
 
 
 
 
横浜市立大学は3月3日、遺伝
子の発現が抑えられるヘテロク
ロマチン構造形成に、関与する
蛋白質の結合機構を解明したと
発表しました。この研究は、同
大大学院 生命医科学研究科の
下條秀朗元特任助教、木寺詔紀
教授、佐藤衛教授、西村善文学
長補佐と名古屋市立大学の中山
潤一教授らとの共同研究による
ものです。研究成果は、
「Scientific Reports」オンラ
イン版に同日付けで掲載されて
います。
DNA は細胞の核中で折り畳ま
れ、クロマチン構造となってい
ます。このクロマチン構造には、
DNA が剥き出しになって遺伝子
が活発に発現しているユークロ
マチンと、DNA がきつく折り畳
まれたヘテロクロマチンという
2種類が存在します。ヒトには
さまざまな機能を持った細胞が
ありますが細胞毎に特定の遺伝
子が発現し、クロマチン構造が
異なっていると言われています。
ヘテロクロマチンでは、ヘテ
ロクロマチン蛋白質(HP1 )に
よって数珠状構造が凝縮し、遺
伝子の発現が抑えられるとされ
ていました。
今回、研究グループは、この
蛋白質の紐様構造を、横浜市大
鶴見キャンパスに設置したNMR
分光器、スーパーコンピュータ、
実験室内小型X線小角散乱装置
を用いて解析しました。 その
結果、蛋白質から伸びた紐様
構造の蛋白質同士が互いに結合
して、その蛋白質の結合を強く
していることを世界で初めて明
らかにしたということです。
特にクロマチン構造に関連す
る蛋白質においては、紐様構造
の蛋白質同士の相互作用が重要
であることが分かり、蛋白質は
球状構造を取らない紐様構造で
も機能することが分かりました。
今回の成果は教科書等で確立
されている「蛋白質が機能する
ときは球状構造を取り紐状構造
では機能しない」というパラダ
イムを大きく変化させる可能性
があるということです。また、
ガン細胞やiPS 細胞等ではヘテ
ロクロマチン構造が異なってい
ることが示唆されているため、
ガンの発生の理解や、iPS 細胞
産生の理解に繋がるとして期待
が寄せられています。

ヌクレオソームとクロマチン

構造について解説している動画

です。

 
 


 
 
 
昨日の機能が帰納した。笑

 
 
 
 
 
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2】 妊婦に、ジカ 熱流行地域への渡航の自粛を勧告

 
 
 
 
 
世界保健機関(WHO)は8日、
ブラジルなど中南米を中心に広
がるジカ熱について専門家によ
る2回目の緊急委員会をジュネ
ーブで開催、妊婦に流行地域へ
の渡航を自粛するよう勧告しま
した。またチャン事務局長は、
終了後の記者会見で「性交渉に
よる感染がこれまで考えられて
いたより一般的」との見解を示
しました。

ジカ熱が流行するブラジルで
は小頭症の新生児が急増、妊婦
の感染と小頭症との関連が疑わ
れています。

またWHOは8日の声明で、ジカ
ウイルスと小頭症や手足の麻痺
などを伴う難病ギラン・バレー
症候群との関連性を示す「証拠
は増えている」と指摘しました。

ギラン・バレー症候群につき
簡単な解説を加えます。筋肉を
動かす運動神経が、傷害されて、
両手両足に、力が入らなくなる
病気です。約3分の2の患者さん
が、発病の1-2週前に風邪をひ
いたり下痢をしたりしています。
手足のマヒの程度は発病してか
ら1-2週以内にもっともひどく
なり、重症の場合には呼吸もで
きなくなります。ジカ熱発症後
も、この症候群が出る可能性が
あります。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
私的で詩的な指摘。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
遺伝子の発現が抑えられるヘ
テロクロマチン構造形成に関与
する蛋白質の結合機構を解明し
たのは、偉大な業績です。今迄
の蛋白質が機能するときは球状
構造を取り紐状構造では機能し
ないというパラダイムを大きく
変化させる程という事ですから、
まさにコロンブスの卵と言えま
しょう。
妊婦に、流行地域への渡航を
自粛するよう勧告し、性交渉に
よる感染がこれまで考えられて
いたより一般的という見解を示
したのは、優れた対策と言えま
しょう。何とか流行を食い止め
感染した患者さんを、救済する
方法を編み出して頂きたいと思
います。

大作に対する優れた対策。笑

 
 
 
 
 
 
 
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