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2018-02-07 00:11:01

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診療マル秘裏話    号外Vol.829 平成29年4月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)ガン細胞栄養源を断ち兵糧攻めにする新化合物
2)他人の細胞から作ったiPS細胞でGVHDを治療

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン細胞栄養源を断ち兵糧攻めにする新化合物

 
 
 
 
 
 
ガン細胞の栄養源を断ち、「
兵糧攻め」にする新たな化合物
を開発し、増殖を抑えることに
成功したとする研究成果を大阪
大学の金井好克教授(薬理学)
らのチームがまとめました。

マウスで効果を確認しており、
2018年度から薬剤として、
患者さんに使用する臨床試験(
治験)を阪大病院で開始し、新
治療薬の開発を目指します。3
月15日から長崎市で始まった、
日本薬理学会で発表します。

ガン細胞は表面の蛋白質の「
入り口」から、栄養源のアミノ
酸を取り込んで増殖するとされ
ています。

チームはこれまでに、様々な
ガン細胞に共通して存在する「
LAT1」と呼ばれる入り口を
特定しました。この入り口を塞
ぎガン細胞へのアミノ酸の補給
を阻む化合物を開発しました。

膵臓ガンや胃ガンなどの細胞
に、試験管内で加えた所、ガン
細胞の種類にかかわらず増殖を
抑える効果を確認しました。膵
臓ガンのマウスを使った実験で
も、化合物を飲ませたほうが、
何もしなかったマウスより長く
生存しました。

患者さんへの負担が少ない飲
み薬として開発する方針で金井
教授は「既存の抗ガン剤と併用
することでより高い効果も期待
できる。治療が難しい患者に対
する新たな薬になれば」と話し
ています。

糖質制限によりガンを兵糧攻め

にするという動画です。

 
 


 
 
高価な薬が効果的とは、限ら
ない。笑

 
 
 
 
 
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2】 他人の細胞から作ったiPS細胞でGVHDを治療

 
 
 
 
 
富士フイルムが出資する豪州
の再生医療ベンチャーは、移植
片対宿主病(GVHD)の患者に対
し、他人の細胞から作ったiP
S細胞(人工多能性幹細胞)を
使って治療する臨床試験を英国
で始めると発表しました。3月
1日から患者募集を始めました。

移植片対宿主病は、白血病の
治療などで患者に移植した骨髄
に含まれる免疫細胞が、患者さ
んの皮膚や臓器を攻撃する病気
です。

臨床試験を始めるのは、豪州
の「サイナータ・セラピューテ
ィクス社」。富士フイルムの子
会社から提供されるiPS細胞
を、免疫の過剰な働きを抑える
とされる「間葉系幹細胞」に変
え患者さんに点滴で投与します。

英国に加え、豪州でも、臨床
試験の承認を得ており、両国で
計16人の患者さんを治療し、
100日後に安全性を評価する
計画です。 治療の開始時期は
未定ですが、他人のiPS細胞
を使う世界初の治療となる可能
性があります。

他人のiPS細胞を使えば、
費用削減や時間短縮が期待でき
ます。理化学研究所(神戸市)
なども、目の難病患者を対象に
臨床研究を、今年前半に始める
予定です。

一般的な骨髄移植でのGVHDの

予防と治療についての動画です。

 
 


 
 
間葉系幹細胞は、免疫細胞に
寛容だった。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

ガン細胞の栄養源を断ち、「
兵糧攻め」にする新たな化合物
を開発し、増殖を抑えることに
成功したとする研究成果が発表
されたのは、喜ばしいことです。
同じく、ガンを兵糧攻めにする
CPL というサプリは、ガン細胞
の肥大した解糖系の酵素を阻害
することで、エネルギー産生を
できなくして、ガンを死滅させ
ます。ただ残念なことは、金井
教授が「既存の抗ガン剤と併用
することでより高い効果も期待
できる。」とおっしゃっている
ことです。 ガンの兵糧攻めは、
ガン細胞特異的に働き、正常の
細胞は、傷つけません。既存の
抗ガン剤は正常細胞の内、増殖
の盛んな細胞に副作用がでる事
をご存じな筈なのに、なぜ併用
をしようとされるのか理解に苦
しむとしか言いようがありませ
ん。
富士フイルムが出資する豪州
の再生医療ベンチャーは、移植
片対宿主病(GVHD)の患者に対
し、他人の細胞から作ったiP
S細胞(人工多能性幹細胞)を
使って治療する臨床試験を英国
で始めると発表したのは画期的
な業績と言えましょう。移植片
対宿主病は、白血病の治療など
で患者さんに移植した骨髄に含
まれる免疫細胞が、患者さんの
皮膚や臓器を攻撃する病気で、
大学病院時代、これに悩まされ
ることが多々ありました。それ
が、他人の間葉系幹細胞を移植
するだけで、免疫の過剰な働き
を抑えることができるなど正に
驚天動地と言っても過言ではな
いと考えています。

免疫の過剰な働きを箇条書き
にする。笑

 
 
 
 
 
 
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