最近の号外Vol.825メルマガ

2018-02-02 00:01:39

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話    号外Vol.825 平成29年4月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)ビールの苦味成分イソα酸を投与で認知機能が改善
2)目の形を保つ硝子体として使用可のゲルを開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ビールの苦味成分イソα酸を投与で認知機能が改善

 
 
 
 
 
 
東京大学(東大)は3月1日、ア
ルツハイマー病の症状と病変を
再現する遺伝子改変マウスに、
ホップ由来のビール苦味成分イ
ソα酸を投与すると、脳におけ
るアミロイドβ(Aβ )の沈着と
炎症が抑制され認知機能も改善
されることを確認したと発表し
ました。

同成果はキリンR&D 本部健康
技術研究所 阿野泰久氏、学習
院大学大学院 自然科学研究科
生命科学専攻 高島明彦教授、
東京大学大学院 農学生命科学
研究科 獣医学専攻 中山裕之
教授らの研究グループによるも
ので、1月13日付けの米国科学
誌「Journal of Biological Ch
emistry 」オンライン版に掲載
されました。

イソα酸は、ホップに含有され
るα酸が、ビールの醸造工程で
異性化し生じる成分です。ビー
ルの苦味成分の本体として知ら
れ、インディアンペールエール
(IPA )タイプなどのクラフトビ
ールや苦味の強いビールに多く
含まれています。

同研究グループは今回、イソα
酸が脳内で老廃物や異物の排除
を担うミクログリアを抗炎症型
へと誘導する作用と、老廃物の
除去を亢進する作用を併せ持っ
ていることを見出しました。更
にアルツハイマー病の原因物質
であるAβ が加齢とともに脳内
に沈着する遺伝子改変マウスに
3カ月間イソα酸を含有する被
験食を与え認知機能、脳内Aβ
量、炎症状態などを調べました。

この結果、イソα酸群では対照
群と比べて、脳内の可溶性およ
び不溶性Aβ1-42 の量が有意に
低下しました。また、活性化ミ
クログリアの浸潤が抑制され、
炎症性サイトカインおよびケモ
カインの産生量も有意に減少し
た一方で、シナプス量及び神経
栄養因子の発現量は有意に増加
していました。加えてAβ 沈着
に伴い低下するミクログリアの
老廃物の貪食機能と、新奇物体
認識試験によるエピソード記憶
もイソα酸群で有意に改善して
いたということです。

同研究グループは今回の成果
について、イソα酸がアルツハ
イマー病の予防に有効である事
が示されたものであると説明し
ています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 
昨日の認知機能を評価する。


 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 目の形を保つ硝子体として使用可のゲルを開発

 
 
 
 
 
 
眼球の内部を満たし、目の形
を保っている硝子体として使え
るゲルを開発したと、東京大と
筑波大のチームが3月10日付の
英科学誌に発表しました。将来、
網膜剥離など、目の病気の手術
に活用することで、患者さんの
負担を減らせる可能性があると
いうことです。

硝子体は目に入った光の情報
を脳へ伝える網膜と接していま
す。網膜剥離の治療では、硝子
体をガスなどで満たし、剥がれ
た網膜を接着させる手術が行わ
れますが、手術後に入院してう
つぶせの姿勢を続けたり、場合
によって再手術を受けたりする
必要があります。新たなゲルを
使えばこうした課題を解消でき
るとしています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
課題を解消して快勝する。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
アルツハイマー病の症状と病
変を再現する遺伝子改変マウス
にホップ由来のビール苦味成分
イソα酸を投与すると、脳にお
けるアミロイドβ(Aβ )の沈着
と炎症が抑制され、認知機能も
改善されることを確認したのは
偉大な業績です。以前からホッ
プ由来の物質が、認知症機能を
改善することは知られていまし
たが、イソα酸とまでは同定さ
れていなかったと記憶していま
す。だからと言って、たくさん
ビールを飲むと認知症が改善す
ると思わないで下さいね。その
量のイソα酸を摂取するには、
必ずアルコールの害の方が有害
になるからです。認知症予防を
するには、イソα酸のサプリを
内服することが有用だと推測さ
れます。
眼球の内部を満たし、目の形
を保っている硝子体として使え
るゲルを開発したのは画期的な
業績です。将来、網膜剥離など、
目の病気の手術に活用すること
で、患者さんの負担を減らせる
可能性を追求して頂きたいもの
です。網膜剥離の治療では硝子
体をガスなどで満たし、剥がれ
た網膜を接着させる手術が行わ
れますが、手術後に入院してう
つぶせの姿勢を続けたり、場合
によって再手術を受けたりする
必要があると言うことですが、
このゲルを入れると、ガスなど
で満たす必要が、なくなるので
こうした課題を解消できると言
うことでしょう。本当に便利な
ものが発明されたと感心する他
ありません。

花台の評価を過大にすること
を課題とする。笑

 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント