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2018-01-16 00:07:26

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診療マル秘裏話    号外Vol.810 平成29年3月14日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)脳保護的ミクログリア が作られ脳梗塞後遺症が改善
2)納豆をよく食べる人は、脳卒中のリスクが低下

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 脳保護的ミクログリア が作られ脳梗塞後遺症が改善

 
 
 
 
 
 
新潟大学は2月9日、薬剤を用
いない簡単な刺激で脳保護的な
ミクログリアに変化できること
を初めて見出し、この細胞を脳
梗塞ラットに投与したところ、
その後遺症が大幅に改善したと
発表しました。この研究は、同
大学脳研究所 神経内科の下畑
享良准教授らの研究グループが、
新潟病院と共同で行ったもので
す。研究成果は「Scientific R
eports 」に2月14日付けで掲載
されています。

脳卒中は、日本人の死因の第
4位、寝たきりの原因の1位であ
り、高齢社会を迎えた今、2人
に1人が脳卒中を発症する時代
です。なかでも、脳梗塞は近年
増加の一途を辿っていますが、
慢性期の治療は再発予防が主体
で、機能回復療法はリハビリに
限られており、後遺症をもつ、
患者さんが多くいることが社会
的な問題となっています。

脳梗塞後における脳の障害の
メカニズムは非常に複雑で、さ
まざまな物質が関わっているた
め、単一の物質を、標的とする
薬物治療で十分な効果を期待す
ることは困難です。さらに、脳
には血液脳関門があるために、
薬剤が到達しにくいという問題
も持ち合わせています。

そこで研究グループは、ミク
ログリアに着目しました。ミク
ログリアは、状況によって強力
で、多彩な脳保護作用を持つM2
ミクログリアに変化するうえ、
血液脳関門を通過して脳梗塞病
変に集まる性質を持っています。
このミクログリアを、酸素とブ
ドウ糖の濃度が低下した脳梗塞
に類似した環境に短時間曝露さ
せるという簡単な刺激を与える
ことで、脳保護的なM2ミクログ
リアに変化する事を初めて発見
しました。 脳梗塞を発症後、
すでに1週間経過したラットに
その細胞を投与すると、血管の
バリアを越えて脳内に入り込み、
成長因子や、いくつかの脳保護
蛋白を脳梗塞の病変周囲で増加
させることがわかったという事
です。さらに、脳梗塞病変にお
ける、新しい血管の再生や神経
細胞の再生が促進された結果、
脳梗塞後遺症である、運動感覚
障害の回復が促進されることも
世界で初めて明らかにしました。

脳梗塞に対する細胞療法では、
iPS 細胞や幹細胞などについて
研究されていますが、これらと
比較して細胞の操作が簡便であ
り、発症早期からの治療が可能
である点やガン化のリスクがな
い点で、より有効で安全な臨床
応用が可能になるという。実用
化されれば、比較的簡単な操作
でミクログリアのM2化が可能で
あるため、専門的な細胞調整セ
ンターをもたない一般病院にお
ける治療の普及につながります。
更に、ミクログリアは、現在の
技術で脳から採取できるほか、
血液中にもミクログリアに似た
細胞が存在するため、更に簡便
な治療法を開発できる可能性が
あると、研究グループは述べて
います。

ミクログリア細胞の免疫作用に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
簡便な治療法は、勘弁できな
い。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 納豆をよく食べる人は、脳卒中のリスクが低下

 
 
 
 
 
 
納豆をふだんよく食べる人は
そうでない人に比べ、脳卒中で
亡くなるリスクが約3割低いと
する調査結果を岐阜大のチーム
がまとめ、米国の臨床栄養学の
雑誌で報告しました。納豆に含
まれ血管が詰まるのを防ぐ作用
がある酵素などがかかわってい
る可能性があります。

岐阜県高山市に住む男女約2
万9千人について、1992年
に健康状態や食習慣などを尋ね、
16年後の生死や死因を確認し
ました。納豆をふだん食べる量
に応じて四つのグループに分け、
死亡リスクとの関係を調べまし
た。

調査期間中に、677人が脳
卒中で、亡くなっていました。
年齢の他、喫煙状況や運動習慣
などが影響しないように考慮し
て計算すると、納豆を最も多く
食べていたグループ(1日あた
り7グラムほど)の脳卒中によ
る死亡リスクは、納豆をほとん
ど食べないグループより32%
低医と言う結果がでました。心
筋梗塞(こうそく)などで亡く
なるリスクも下がる傾向がみら
れました。

最も多く食べたグループの摂
取量は、35グラム入りパック
なら週1~2回食べるペースで
す。納豆に含まれる「ナットウ
キナーゼ」という酵素には血栓
を防ぐ作用があることで知られ
ています。ただ、豆腐やみそ等
納豆以外の大豆食品からとった
蛋白質でみても、多くとると心
筋梗塞による死亡リスクが下が
る傾向がありました。

研究チームの永田知里(ちさ
と)教授(疫学・予防医学)は
「脳卒中や心筋梗塞を防ぐ効果
は納豆以外の大豆食品でも期待
できる。ふだんの食事に幅広く
取り入れてほしい」と話してい
ます。

納豆の健康効果について解説し

ている動画です。大豆製品につ

いて、食べ過ぎはよくないこと

を申し述べておきます。

 
 


 
 
 
納豆には、血栓を防ぐ左様な
作用が存在する。

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
薬剤を用いない簡単な刺激で
脳保護的なミクログリアに変化
できることを初めて見出しこの
細胞を脳梗塞ラットに投与した
所、その後遺症が大幅に改善し
たと発表したのは、画期的業績
と言えるでしょう。 ミクログ
リアの働きで私が知っているの
は、神経障害性疼痛に関わって
いるということだけです。ミク
ログリアの働きを抑えるミノマ
イシンという薬剤の投与で神経
障害性疼痛の治療ができること
が分かっています。ミクログリ
アの医療への応用は、神経障害
性疼痛のみならず、脳梗塞後遺
症もということが、宣言できる
日がくることも近いと考えてい
ます。
納豆をふだんよく食べる人は
そうでない人に比べ、脳卒中で
亡くなるリスクが約3割低いと
する調査結果を発表したのは、
素晴らしいことだと思います。
ただし、納豆は発酵食品であり、
豆腐(非発酵食品)と同列に扱
うことは。適切ではないと考え
ます。更にこうした記事を読む
ことで、大豆食品には欠点がな
いと勘違いして、大量摂取する
ことは、やめて頂きたいと考え
ています。 過去、大豆の大量
摂取で胸痛や頭痛を起こした人
をたくさん診てきたので老婆心
と考えて頂ければ幸いです。

共通の症状が胸痛でした。笑

 
 
 
 
 
 
 
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