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2018-01-04 00:10:49

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診療マル秘裏話    号外Vol.800 平成29年3月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)中分子や高分子を封入可であるナノカプセル を開発
2)iPS 細胞を大量培養する布をナノファイバー等で開発

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 中分子や高分子を封入可であるナノカプセル を開発

 
 
 
 
 
 
産業技術総合研究所は2月7日、
ペプチドや蛋白質といった中分
子や、高分子を封入できる十数
種類のナノカプセル(内径5~40nm)
を開発したと発表しました。こ
の研究は、産総研機能化学研究
部界面材料グループの亀田直弘
主任研究員、増田光俊研究グル
ープ長によるものです。同技術
の詳細は、2月10日に、つくば
国際会議場で開催される産総研
材料・化学シンポジウム「21世
紀の化学反応とプロセス-快適
な生活を支える機能性材料の新
展開-」で発表される予定です。

近年、ペプチドや蛋白質といっ
た中分子(分子量:数千~数万)
から高分子(分子量:数万~数
十万)が注目され、それらをカ
プセルに封入するなどして安定
に保護したり、貯蔵・送達した
りする技術が求められています。
しかし、現在実用化されている
ナノカプセルであるリポソーム
は低分子には優れた貯蔵・送達
機能を示しますが、中分子から
高分子に対しては、その相当量
がナノカプセルの外表面へ吸着
してしまうため、効率的な封入
は困難でした。

産総研はこれまでに、分子量3
万の、緑色蛍光蛋白質の凝集を
抑制し、安定化できるナノカプ
セル(内径10nm)を開発しまし
た。しかし、このナノカプセル
は分子量1万や10万の蛋白質に
対しては安定化機能を示しませ
んでした。また、合成には高価
な原料を必要とし、製造工程も
多く煩雑で量産化は困難でした。

そこで、産総研は今回、安価な
天然由来物質であるアミノ酸、
糖、脂肪酸をカプセルの原料と
して選定しました。合成条件を
最適化した結果、数工程から成
る一度の合成で、数十グラムの
ナノカプセルを調製できるよう
になりました。

開発したナノカプセルは、室温
では溶液中、乾燥状態のどちら
でも、長期間安定しています。
化合物の大きさに適した内径サ
イズのナノカプセルに封入する
と、その化合物が孤立して凝集
や会合が抑制され化合物の構造
や機能を安定化できるという事
です。

また、今回開発したナノカプセ
ルは、アミノ酸、糖、脂肪酸だ
けから容易に合成でき、従来の
ナノカプセルに比べて格段に少
ない工程で量産が可能です。水
溶液のpHを変えて化合物の封入
や放出を制御できるということ
です。分子量の大きい化合物に
対して安定化機能を持つ包装剤
として、機能性化粧品、産業用
酵素、バイオ医薬品等への応用
が期待できます。

今後は、分子量のより大きい蛋
白質を用いて安定化効果の検証
を進めるとともに、ナノカプセ
ルの内径サイズや荷電状態のよ
り精密な制御をめざすそうです。
また、企業と連携して、産業用
酵素や抗体医薬品のカプセル化・
安定化の検証も進める予定だと
しています。

ナノカプセルについて解説して

いる動画です。

 
 
 


 
 
家電の荷電状態を調べる。笑

 
 
 
 
 
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2】 iPS 細胞を大量培養する布をナノファイバー等で開発

 
 
 
 
 
京都大の亀井 謙一郎特定准
教授(幹細胞工学)らは2月8
日、人工多能性幹細胞 (iPS
細胞)を大量培養するための
“足場”となる布を、ナノファ
イバーなどを使って開発したと
発表しました。肌着大手グンゼ
との共同開発で、コスト軽減に
つながるということです。

亀井特定准教授によると、布
はゼラチンや合成繊維でできて
おり厚さは1ミリ弱です。細胞
を表面に付着させてから、培養
のための液を入れた袋の中に、
複数枚、折り畳んで入れるなど
します。

人のiPS 細胞で心臓や肝臓等
の組織を臨床応用に向けて作っ
た場合、培養皿を使った方法で
は患者さん1人につき皿が千枚
以上必要ということです。開発
した布だと実施スペースが小さ
くて済むそうです。

多能性幹細胞の大量培養の方法

について解説している動画です。

 
 


 
 
合成繊維をつかった製品で、
競合国が、戦意を喪失する。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

ペプチドや蛋白質といった中
分子や、高分子を封入できる十
数種類のナノカプセル(内径5~40nm)
を開発したと発表したのは偉大
な業績です。医療分野では医薬
品のDDS ドラッグ・デリバリー
システムに多大な貢献をすると
考えられます。ナノカプセル を用い
た抗ガン剤のDDS で大きな業績
を挙げている人達もたくさんお
られる訳です。そうした研究を
しておられる方々にとっては、
朗報と言えそうです。
人工多能性幹細胞(iPS 細胞)
を大量培養するための“足場”
となる布を、ナノファイバー等
を使って開発したと発表したの
は、素晴らしい業績です。再生
医療を実用化するためには効率
を上げることが至上命題となり
ます。人工多能性幹細胞(iPS
細胞)等が大量培養できるよう
になれば、いままで培養効率が
悪くて、再生医療を利用できな
かった患者さんが救われること
になるからです。特に脊髄損傷
などの病状の進行が早く、一刻
も早く、再生医療が必要という
場合には、もってこいの技術と
言えます。

公立の研究所の培養効率。笑

 
 
 
 
 
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