最新号より100号前のメルマガ

2017-12-31 00:04:36

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
 
診療マル秘裏話  Vol.635 平成28年2月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)転写因子mRNAを関節内送達で変形性関節症抑制
2)家庭の風呂で高齢者が溺れて死亡する事故急増

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 転写因子mRNAを関節内送達で変形性関節症抑制

 
 
 
 
 
 
東京大学は1月5日、動物モデ
ルにおいて治療用転写因子のmR
NAを関節内へ送達することで、
変形性関節症の進行を抑制する
ことに成功したと発表しました。

同成果は同大学大学院工学系
研究科バイオエンジニアリング
専攻のハイラトアニ 特任研究
員、大庭 伸介 特任准教授、鄭
雄一 教授(医学系兼担)と医学
系研究科附属疾患生命工学セン
ターの位高 啓史 特任准教授、
片岡一則教授らの研究グループ
によるものです。

※位高特任准教授の苗字「位高」
の高ははしご高

変形性関節症は関節軟骨が、
さまざまな原因により変性し「
クッション」と「ちょうつがい
」としての機能を、失うことで
発生します。 患者さんは、膝
関節だけで国内に2530万人以上
いると推測されています。これ
までの治療では、人工関節置換
術などの外科的治療を除いて、
薬物により痛みを取り除いたり、
炎症を抑えたりする対症療法が
主となっています。

一方、変形性関節症の分子病態
が次第に明らかになるにつれ、
関節軟骨細胞の内部でその発症
や進行に働く分子を標的にした
病態修飾薬剤の開発が期待され
ており、治療に有効な、遺伝子
発現を調節する転写因子を細胞
内で発現させることが、直接的
かつ効率的な病態修飾療法の1
つであると考えられています。
ゲノムDNA から始まる内因性
の遺伝子発現においては、蛋白
質の遺伝情報をコードするDNA
領域がメッセンジャーRNA(mRNA)
としてコピーされ、蛋白質合成
の設計図として働くことから、
DNA の段階を経ずに、目的とす
る蛋白質合成を細胞内で迅速に
誘導するための新しい核酸医薬
として、mRNAの応用が期待され
ています。

今回の研究では、治療用転写
因子mRNAを高分子ミセル型mRNA
送達システムを用いて、マウス
に投与しました。 まず、mRNA
内包高分子ミセルをマウス正常
膝関節内に投与した所、投与24
時間後から4日後まで関節軟骨
細胞におけるmRNA由来蛋白質の
発現を確認することができまし
た。

次に、変形性膝関節症を発症
するモデルマウスの膝関節内に、
3日に1回のペースで、1カ月間、
軟骨形成に働く転写因子RUNX1
のmRNAを内包した高分子ミセル
を投与しました。その結果、RU
NX1 mRNA投与群の関節軟骨では、
送達したmRNAに由来する蛋白質
の発現を認め、コントロールmR
NA投与群と比べて変形性関節症
の進行が有意に抑制されました。
更に、主要な軟骨基質蛋白質
の1つであるII型コラーゲン、
軟骨形成に必須の転写因子SOX9、
細胞増殖マーカーである、増殖
細胞核抗原の発現が高い度合い
まで進んでいました。

同研究グループは、これらの
結果について「膝関節内に送達
したmRNAに由来するRUNX1 蛋白
質が関節軟骨内部で治療用転写
因子として働くことで軟骨細胞
としての形質の維持や増殖に関
わる遺伝子群の発現を調節し、
変形性関節症の進行が抑制され
た事を示すものです。」と説明
しています。

変形性膝関節症について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
転社で転写因子を研究する事
となる。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 家庭の風呂で高齢者が溺れて死亡する事故急増

 
 
 
 
 
 
消費者庁は20日、家庭の風呂
で高齢者が溺れて死亡する事故
が増えており、冬場に多発して
いるとして注意を呼び掛けまし
た。温度の急激な変化などによ
って失神したり、意識障害を起
こしたりすることがあり、事故
防止には入浴前に浴室を暖める
といった配慮が大切です。

同庁は厚生労働省の人口動態
統計をもとに、家庭の浴槽での
溺死者数を集計しました。2004
年は、2870件でしたが、12年は
5097件と1・7倍になりました。
14年は4866人で、うち約9割が
65歳以上でした。消費者庁は「
高齢者人口の増加に伴い、入浴
中の事故死も、増えている」と
分析しています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 
周径を測定した結果を集計。


 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
動物モデルにおいて、治療用
転写因子のmRNAを関節内へ送達
することで変形性関節症の進行
を抑制することに成功したのは、
偉大な業績と、言えましょう。
変形性関節症には、根治療法
として、人工関節などの大きな
侵襲をともなう物しか存在して
おりませんので、患者さんにと
っては、大きな福音です。
家庭の風呂で高齢者が溺れて
死亡する事故が増えており、冬
場に多発しているということは、
数年前から言われて来ましたが、
今まで、風呂でトラブルを起こ
したことはないと自負する高齢
者の方でも、風呂は危険なもの
という認識を持って頂きたいと
考えております。油断が即死に
つながるという点では、本当に
残念なことだと思います。

お風呂の事故は、自己注意力
の欠如に拠る所が大きい。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント