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2017-12-23 00:04:44

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診療マル秘裏話    号外Vol.790 平成29年2月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)メタボリックシンドロームで、胆石が増えるメカニズムを解明
2)体の一部がヒトの細胞でできたブタ胎児が成長

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 メタボリックシンドロームで、胆石が増えるメカニズムを解明

 
 
 
 
 
 
東北大学は1月25日、メタボ
リックシンドロームで胆石が増
えるメカニズムを、遺伝子改変
マウスを用いて解明したと発表
しました。この研究は、同大学
大学院 医学系研究科の糖尿病
代謝内科学分野の山田 哲也准
教授、浅井 洋一郎医員、片桐
秀樹教授らが消化器病態学分野
の下瀬川 徹教授、病理診断学
分野の笹野 公伸教授、東北大
学病院薬剤部の眞野 成康教授、
山形大学医学部 内科学第二(
消化器内科学)講座の上野義之
教授、東北大学加齢医学研究所
分子腫瘍学研究分野の田中耕三
教授らとの共同で行ったもので
す。研究成果は「Gastroentero
logy」オンライン版に1月13日
付けで掲載されています。

胆石は、欧米では成人の10~20
%、日本を含む東アジアでは5~
10%と非常に有病率の高い疾患
です。また、予後が不良なガン
のひとつである、胆のうガンの
危険因子であることが報告され
ています。 一方、近年増加の
一途をたどっているメタボリッ
クシンドローム患者さんでは、
脂肪肝に伴って胆石症が発症し
やすいことが知られていますが、
その理由は明らかとなっていま
せんでした。

研究グループは、メタボリック
シンドロームに伴う、脂肪肝の
状態では、肝臓内の血流が低下
し肝細胞が酸素不足に陥ること
に着目しました。ノックアウト
マウスを用いて研究を進めた所、
肝臓内脂肪蓄積により、肝細胞
では酸素不足が生じ低酸素誘導
因子(HIF-1α )が誘導・活性
化されることで、胆汁への水分
を供給する蛋白質(アクアポリ
ン8)が減少しその結果、胆汁
が濃縮されてコレステロールが
析出、胆石形成が促進される事
が明らかとなりました。

更に、メタボリックシンドロー
ムに伴った脂肪肝を有する患者
さんの肝臓生検サンプルを用い
た検討でも、胆石を有する患者
さんでは肝臓のHIF-1α が増加
していることも発見しました。
このことから、マウスの結果が
ヒトでも裏付けられヒトの胆石
の原因として脂肪肝に伴う肝臓
の酸素不足が重要であることが
分かったとしています。肝臓の
低酸素に介入することが、今後
脂肪肝に伴う胆石の治療、ひい
ては胆のうガン発症の予防につ
ながる可能性が考えられると、
研究グループは述べています。

メタボリック症候群について、

解説している動画です。

 
 


 
 
 
脂肪肝は、甘く見てると死亡
感につながる。笑

 
 
 
 
 
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2】 体の一部がヒトの細胞でできたブタ胎児が成長

 
 
 
 
 
ヒトの人工多能性幹細胞(i
PS細胞)を、ブタの受精卵に
注入した後に、雌ブタの胎内に
移植し、体の一部がヒトの細胞
でできたブタ胎児に成長させた
と、米ソーク研究所やスペイン
のムルシア大などの研究チーム
が1月26日付の米科学誌セルに
発表しました。
移植から3~4週間後に胎児
を取り出したところ、体に占め
るヒト細胞の割合は低いことが
分かりました。ヒトiPS細胞
が脳神経細胞に変わる様子はな
く、筋肉などに変わっていたと
いうことです。
この研究は将来、ヒトの膵臓
などの臓器をブタの体内で作り、
患者さんに移植する再生医療の
実現が目標です。 その場合は、
ブタ受精卵に注入するヒトiP
S細胞が、特定の臓器に変わる
よう遺伝子操作で誘導します。
研究チームはこの実験の前に、
マウス受精卵に、ラットiPS
細胞を注入しマウス胎内に移植
する方法と遺伝子操作を組み合
わせ、ラットの膵臓や心臓、目
を持つマウスの子を誕生させま
した。ただ、ヒトとブタは種の
違いが大きく、ヒト臓器を生み
出すには技術の改良を積み重ね
る必要があるということです。

内在ウイルスの除去に成功した

という動画です。

 
 


 
 
 
捜査で遺伝子操作を行う。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
メタボリックシンドロームで
胆石が増えるメカニズムを遺伝
子改変マウスを用いて解明した
のは、偉大な業績です。脂肪肝
から脂肪肝炎(NASH)へと
すすみ、脂肪肝硬変になってし
まう症例が多くなっています。
初期、とくに脂肪肝の時は症状
がなく、推奨できない食事をと
り続けると脂肪肝硬変になって
しまうようです。そのため私は
脂肪肝が疑われる症例では患者
さんにL-カルニチンのサプリ
を内服するよう勧めています。
その理由は、肝臓内脂肪蓄積
により、肝細胞では酸素不足が
生じ低酸素誘導因子(HIF-1α)
が誘導・活性化されるとミトコ
ンドリアがジャイアントミトコ
ンドリアになり、やがてはミト
コンドリアが死滅してしまいま
す。ミトコンドリアが死ねば、
エネルギー産生が行われず肝臓
は機能不全に陥ります。この様
な事態にならぬよう脂肪をミト
コンドリアで燃焼促進するL-
カルニチンを摂取して頂きます。
ヒトの人工多能性幹細胞(i
PS細胞)を、ブタの受精卵に
注入した後に、雌ブタの胎内に
移植し、体の一部がヒトの細胞
でできたブタ胎児に成長させた
というのは素晴らしい業績です。
しかし、ヒトの移植に使う臓器
をブタに作らせるには、まだ道
半ばという感は、否めません。
移植から3~4週間後に、胎児
を取り出したところ、体に占め
るヒト細胞の割合は低いことが
分かり、ヒトiPS細胞が、脳
神経細胞に変わる様子はなく、
筋肉などに変わっていたという
ことですから、目的の臓器を作
れるようになるまで、試行錯誤
を繰り返しながら、技術の改良
をして進めてゆくしかないでし
ょう。

異種動物の力を借りる異色の
移植。笑

 
 
 
 
 
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