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2017-11-29 01:23:05

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診療マル秘裏話    号外Vol.769 平成29年1月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)日焼けマシン利用制限で、メラノーマ発症と死亡を抑制
2)入手希望情報と医療関係者の説明の内容にずれ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 日焼けマシン利用制限で、メラノーマ発症と死亡を抑制

 
 
 
 
 
 
18歳未満の日焼けマシン利用
制限に関する製品ラベルの記載
強化を求めた2015年12月の米国
食品医薬品局(FDA )の通達に
より、6万1839 件のメラノーマ
発症と6735人のメラノーマによ
る死亡が予防できる他、米国の
14歳未満6120万人の生涯にわた
るメラノーマ治療のための医療
費3億4290 万ドルが節約される
という米国疾病予防対策センタ
ー(CDC )の研究結果が明らか
になりました。米国皮膚科学会
(AAD)が、12月6日、同学会ジ
ャーナルJournal of the Ameri
can Academy of Dermatology誌
オンライン版の掲載論文を紹介
しました。

今回の研究で、CDC のグルー
プは、FDA による年齢制限によ
って全米の日焼けマシンの普及
率を29%下げることができると
試算しました。また、同マシン
の普及率が20%低下しただけで
も、4万410件のメラノーマ発症
と、4286人のメラノーマによる
死亡を予防できる可能性がある
とも報告しています。これによ
り、削減できるメラノーマ治療
費用は2億1900 万ドルです。日
焼けマシンが完全に無くなった
場合には、20万2662件のメラノ
ーマ発症と2万3266 人のメラノ
ーマによる死亡を予防でき、11
億ドルを節約できるとの試算も
示しました。

同学会会長のAbel Torres 氏
は、「今回の研究は、18歳未満
の日焼けマシン利用を制限した
ことが健康に及ぼす潜在的なメ
リットを具体的に示しました。
米国皮膚科学会連合(AADA)は、
FDA によるこの年齢制限案を支
持してきました。今回の研究を
機にFDA が命を救い、医療費を
抑えるためにこの提言を早急に
最終確定することを希望する。
さらに、今回公表されたデータ
を受けて、特に若者には日焼け
マシンの利用を避けるようにな
ってもらいたい」と述べました。

紫外線対策と皮膚ガンについて

解説している動画です。

 
 


 
 
 
日焼けマシンの利用低減につ
いて、提言する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 入手希望情報と医療関係者の説明の内容にずれ

 
 
 
 
 
医師から処方される薬につい
て一般市民が入手したい情報と、
医師や薬剤師から実際に説明さ
れる内容には、ずれがあること
が日本製薬工業協会の調査で分
かりました。今年6月にインタ
ーネットで実施、20歳以上の
男女2千人の回答を分析しまし
た。

市民が、聞きたい情報(複数
回答可)は多い方から、薬の副
作用(53%)、効能・効果(50
%)、種類・成分・特長(42%)、
薬の飲み合わせの注意(41%)
等でした。

一方、回答者が実際に説明を
受けたのは薬の服用方法(77%)、
効能・効果(75%)、種類・成
分・特長(71%)が多く、薬の
副作用は31%、薬の飲み合わせ
の注意は20%にとどまっていま
した。

治験の大切さについて解説して

いる動画です。

 
 


 
 
高価な薬の効果を確認する。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
メラノーマは、白人に多く、
黄色人種、黒人には、少ないと
言われています。そのため白人
が日焼けマシン利用制限を行う
と大きなメラノーマ発症と死亡
の抑制効果が得られますが黄色
人種と黒人が利用制限を行って
も、いまいちの抑制効果しか得
られない可能性があります。そ
うした人種差を考慮した計画を
立てることが肝要であると私は
考えています。 とらぬ狸の皮
算用は、なさらない方がよろし
いかと思います。フロンガスに
よるオゾンホールの拡大によっ
て、メラノーマが増えて困った
のは、白人でした。 そうした
過去の事例を踏まえて計画を立
てて頂きたいものです。
医師から処方される薬につい
て一般市民が入手したい情報と、
医師や薬剤師から実際に説明さ
れる内容には、ずれがあること
が明らかになりましたが、一般
市民が入手したい情報の内容は、
多い方から、薬の副作用(53%)、
効能・効果(50%)、種類・成
分・特長(42%)、薬の飲み合
わせの注意(41%)等で、薬を
服用する立場としては、ごもっ
ともと言える内容でした。そこ
の所を医療関係者は、斟酌する
必要があると、私は思います。
医療関係者も、自分が服薬する
際には、そうした情報が欲しい
と感じるはずです。相手が欲し
いと思う情報を提供するのが、
第一ではないかと思う次第です。
しかし、薬の服薬方法に重点を
置いて説明をしているのは患者
さんが誤った方法で服用してい
る事例が後を絶たないせいでは
ないかと考えています。その点
を患者さんも考慮に入れて説明
を聞くようにして頂かないと、
結局、困るのは、患者さんであ
るという認識を強く持って頂く
必要があります。

辞令を拒否した事例。笑

 
 
 
 
 
 
 
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