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2017-11-15 00:10:51

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診療マル秘裏話    号外Vol.757 平成29年1月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)心臓拡張機能障害で心不全が惹起される仕組み
2)ガンによる75歳未満の死亡率減少割合が約16%

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 心臓拡張機能障害で心不全が惹起される仕組み

 
 
 
 
 
 
 
高血圧などによる心臓の拡張
機能障害のため心不全が引き起
こされる仕組みを、愛知県岡崎
市の自然科学研究機構・生理学
研究所の西田基宏教授(43)
らのグループが明らかにしまし
た。心不全の新しい治療法につ
ながる事が期待されます。成果
は12月19日付の英科学誌(電子
版)に掲載されました。

心臓の拡張機能障害は、高血
圧や大動脈狭窄が原因で血流に
よる負荷がかかり続けることで
心臓が硬くなった結果、心臓が
広がりにくくなり、血液を十分
にため込むことができなくなる
状態です。 心不全患者さんの
半数がこの障害によりますが、
治療法は見つかっていません。

これまでの研究で、心筋細胞
の間に、コラーゲンがたまると
心臓が硬くなることが分かって
いました。西田教授らは、心筋
の細胞膜上にある蛋白質「TR
PC3」に着目しました。TR
PC3の量が増えて活発に働く
ことでカルシウムイオンを細胞
内に取り込み、有害な活性酸素
が発生した結果、コラーゲンが
増えることを突き止めました。

TRPC3を取り除いたマウ
スを高血圧状態にして実験する
と、心臓が硬くならず、心不全
にもならないことが確認されま
した。西田教授は「TRPC3
の機能を薬で、抑制することが
拡張機能障害の心不全に有効と
考えられる」と話しています。

心臓のしくみについて解説して

いる動画です。



 
 
 
格調高い論文で、心臓の拡張
機能障害を論じる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 ガンによる75歳未満の死亡率減少割合が約16%

 
 
 
 
 
 
国立ガン研究センターは21日、
ガンによる75歳未満の死亡率
が減った割合が2005年から
の10年間で約16%にとどま
ったと発表しました。国が目標
とする20%減は達成できない
と予測されていましたが、それ
を実測値で裏付けました。

国は目標達成が困難との予測
を受け15年に「ガン対策加速化
プラン」を策定しました。現在、
ガン対策推進基本計画の見直し
を進めていますが、より効果的
な施策が求められそうです。

目標は、高齢化などの影響を
取り除いた死亡率で、算出しま
した。センターが15年の人口
動態統計を基に全てのガンによ
る死亡率を計算した所、15年
は人口10万人当たり78人で、
05年の92人より15・6%
減っていました。センターが15
年に発表した予測では17%減
としており、予測より減少が約
1ポイント少ない結果となりま
した。

75歳未満のガン死亡率は、
長期的に減少傾向にあり、肝臓
ガンによる死亡者は05年から
半減し、胃ガンも約33%減少
しました。原因となるC型肝炎
ウイルスや、ピロリ菌の感染が
減ったためとみられています。
一方、子宮頸ガンや、乳ガンは
増え、大腸ガンや肺ガンも数%
程度の減少にとどまりました。

都道府県別で20%以上減っ
ていたのは兵庫、奈良、広島、
佐賀の4県でした。これらの県
は肝臓ガンが多かったのですが、
C型肝炎ウイルスの感染が減り、
死亡率が下がったとみられてい
ます。

ガン5年生存率について解説し

ている動画です。



 
 
佐賀と東京都の差が大きい。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
高血圧などによる心臓の拡張
機能障害のため心不全が引き起
こされる仕組みが解明されたの
は、偉大な業績です。日本人は、
塩分の摂取量が多く、そのため
高血圧の人が多いものと考えら
れています。高血圧の人のなれ
の果てが心不全という病態であ
ると言えるでしょう。もちろん
高血圧以外でも心臓の拡張機能
障害は生ずることがあり、全て
を高血圧が原因と決めつけるつ
もりは、ありません。 しかし、
多くの日本人が濃い味が好きで
それに合わせて外食産業が濃い
味つけ(塩分濃度が高い味付け)
をしているのは、事実です。高
血圧から心不全というお決まり
のコースに乗らないためには、
家庭で薄味の料理を奨励する事
が重要だと思います。 話を心
不全に戻しますと、TRPC3
の機能を薬で、抑制することが
拡張機能障害の心不全に有効と
結論が出ている訳ですから早い
ところTRPC3の機能を抑制
する薬を開発して頂きたいもの
です。
ガンによる75歳未満の死亡
率が減った割合が2005年か
らの10年間で約16%にとど
まったことはそう悲観する必要
はないと私は、考えています。
実際の所、肝臓ガンによる死亡
者は05年から半減し、胃ガン
も約33%減少しています。原因
となるC型肝炎ウイルスや、ピ
ロリ菌の感染が減ったためとみ
られていることから、こうした
ガンの原因となる感染症を制圧
することは実現していると思わ
れるからです。子宮頸ガンや、
乳ガンは増え、大腸ガンや肺が
んも数%程度の減少にとどまっ
た原因として、食事の西欧化が
進んでいることが挙げられると
私は考えています。子宮頸ガン
については、原因が乳頭腫ウイ
ルスであることが分かっている
ので免疫が弱くなっている状況
を改めれば、変な性的嗜好に陥
らなければ、必ず減ってゆくも
のと、予想しているからです。
免疫が弱くなる原因も、実は食
生活をはじめとする生活習慣の
乱れが大いに関係しています。
ぜひそこを改めて、ガンの死亡
率を顕著に減少させて頂きたい
ものです。

嗜好品について思考する。笑

 
 
 
 
 
 
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