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2017-10-28 00:07:14

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診療マル秘裏話   号外Vol.742 平成28年12月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)アストロサイトが,受傷した脳組織の修復に働く仕組み
2)アレルギー疾患の対策の方向性を定めた基本指針案

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 アストロサイトが,受傷した脳組織の修復に働く仕組み

 
 
 
 
 
 
 
神戸大学は11月29日、脳内の
神経細胞(ニューロン)の周り
に存在する細胞「アストロサイ
ト」が、損傷を受けた脳組織の
修復に働く仕組みを解明したと
発表しました。この研究は、同
大学医学研究科細胞生理学分野
の遠藤光晴講師と南康博教授ら
の研究グループによるものです。
研究成果は「GLIA」の2017年1
月号に掲載されるのに先立ち、
オンライン版で、公表されてい
ます。

アストロサイトは、グリア細胞
の一種で、ヒトの大脳皮質にお
いては最も数が多い細胞ですが、
近年、損傷を受けた脳組織の
修復にアストロサイトが重要な
働きを持つことが明らかになっ
てきています。損傷部周囲では、
アストロサイトが増殖して数を
増やし、損傷部でダメージを受
けた神経細胞、アストロサイト
自身や、損傷部に進入した炎症
細胞などを取り囲む事で、炎症
の拡大を最小限にとどめている
ことが示されていました。しか
し、正常な脳内で増殖を停止し
ているアストロサイトが、どの
ようにして損傷に応答して増殖
を開始するかについての仕組み
は不明のままでした。

研究グループは、損傷部周囲
で増殖を開始するアストロサイ
トが、神経幹細胞に似た性質を
獲得することに着目しました。
発生過程の大脳皮質の神経幹
細胞で高発現している受容体型
チロシンキナーゼ「Ror2」と呼
ばれる細胞表面蛋白質は、通常、
成体の脳内においてはRor2遺伝
子がスイッチ・オフの状態であ
り発現が、ほとんど認められま
せんが、今回、成体の大脳皮質
においても脳の損傷に伴って、
損傷部周囲のアストロサイトの
一部で再びRor2遺伝子がスイッ
チ・オンとなり、Ror2が発現す
ることを見いだしました。

Ror2は神経幹細胞の増殖制御
に働く重要な細胞表面蛋白質で
あり、Ror2が損傷部周囲のアス
トロサイトの増殖制御に働く事
が推測されました。そこで、ア
ストロサイトにおいてRor2遺伝
子が発現しないようにした、ア
ストロサイト特異的Ror2遺伝子
改変マウスを作製して解析を行
ったところ、この遺伝子改変マ
ウスでは、損傷後に増殖するア
ストロサイトの数が顕著に減少
し損傷部周囲のアストロサイト
の密度が低下することが明らか
になりました。

研究グループはさらに、培養ア
ストロサイトを用いてRor2遺伝
子がスイッチ・オンとなる仕組
みを解析し、塩基性線維芽細胞
増殖因子(bFGF)が、Ror2遺伝
子のスイッチをオンとする働き
を持つことも解明しました。bF
GFの信号を受けたアストロサイ
トの一部の集団ではRor2が発現
するようになり、この細胞集団
が主に増殖を開始することが分
かったとしています。

今後、研究グループでは、加齢
に伴って、Ror2を、細胞表面に
発現することができるアストロ
サイト(集団)が減少し、その
ため認知症が進むという可能性
も含めて、これらの異なる細胞
集団を作り出す仕組みの解明を
目指します。アストロサイトの
増殖を人為的にコントロールす
ることで、将来的には頭部外傷
や脳梗塞などによる脳損傷時に
神経組織が受けるダメージを最
小限に食い止め、再生を促すた
めの新たな治療法の確立にもつ
ながることが期待されると研究
グループは述べています。

アストロサイトについて解説し

ている動画です。



 
 
 
人の現症と現象を見て、減少
分を補う。

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 アレルギー疾患の対策の方向性を定めた基本指針案

 
 
 
 
 
 
 
厚生労働省は、12月2日、ア
トピー性皮膚炎や花粉症などア
レルギー疾患への対策の方向性
を定めた基本指針案をまとめま
した。どこの地域に住んでいて
も適切な医療を受けられるよう、
国や地域の拠点病院とかかりつ
け医が連携する仕組みを整え、
患者さんの生活の質向上を目指
します。

アレルギー疾患に対する基本
指針を国が策定するのは初めて
だそうです。アレルギーの児童
が他の児童と分け隔てなく学校
生活を送るため、適切な教育も
求めました。 2日の厚労省の
協議会で了承を得て、本年度中
に運用を始めます。

日本はアレルギー患者が急増
し乳幼児から高齢者まで2人に1
人が何らかのアレルギーを持つ
とされています。

このニュースのニュース動画

です。



 
 
 
私信の手紙から指針を立てる。


 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
脳内の神経細胞(ニューロン)
の周りに存在する細胞「アスト
ロサイト」が、損傷を受けた脳
組織の修復に働く仕組みを解明
したのは偉大な業績です。アス
トロサイトの増殖を、人為的に
コントロールすることで、将来
的には頭部外傷や脳梗塞などに
よる脳損傷時に神経組織が受け
るダメージを最小限に食い止め、
再生を促すための新たな治療法
の確立につなげて頂きたいもの
です。また加齢に伴って、Ror2
を、細胞表面に発現することが
できるアストロサイト(集団)
が減少し、そのため認知症が進
むという可能性も含めて、これ
らの異なる細胞集団を作り出す
仕組みの解明を目指し、やがて
は、認知症の新治療法につなげ
て頂きたいものです。
アトピー性皮膚炎や花粉症等
アレルギー疾患への対策の方向
性を定めた基本指針案をまとめ
たのは、喜ぶべきことでしょう。
しかし、対策の具体的なものは、
どこの地域に住んでいても適切
な医療を受けられるよう、国や
地域の拠点病院とかかりつけ医
が連携する仕組みです。旧来の
治療法を使う限り、アレルギー
疾患の撲滅を期待するのは無理
と言えましょう。アレルギーの
根本原因として、トランス脂肪
酸等の食品添加物が考えられる
ので、食品添加物を除くことを
本気を出してやってほしいと思
います。米国では、あと1年弱
で、トランス脂肪酸の食品添加
をできなくするとFDAが宣言
しています。日本でも米国を見
習って役所が本気を出して規制
をかけて頂きたいものです。

天下の食品添加物。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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