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2017-10-21 00:54:07

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診療マル秘裏話   号外Vol.736 平成28年12月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)小児慢性疲労症候群患児に特異的な脳機能低下
2)高齢期に身体機能が低いと死亡リスクが高まる

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 小児慢性疲労症候群患児に特異的な脳機能低下

 
 
 
 
 
 
 
 
理化学研究所、大阪市立大学、
熊本大学の研究グループは、不
登校の児童・生徒に多く発症し
ている小児慢性疲労症候群(C
CFS)患児に特異的な脳機能
低下があることを突き止めまし
た。学習の報酬感が低いケース
では健常児に比べ、大脳基質核
の主要構成要素の一つである、
線条体の被殻と呼ばれる領域の
神経活動が低下していました。
線条体はドーパミン神経が豊富
なことから、ドーパミン神経系
を標的とした投薬などが新たな
治療法につながる可能性がある
としています。

CCFSは、疲労・倦怠感、
睡眠・覚醒リズム障害などが3
カ月以上持続します。学習意欲
や記憶・注意力の低下につなが
り、学校生活への適応を妨げて
いることが懸念されます。病態
と脳機能の関係は、明らかでは
ありませんでした。

被殻と尾状核から成る線条体
は大脳皮質へのシグナル信号の
入り口で運動機能、学習、記憶
などの機能に関与しています。
今回、学習などの行動における
意欲喚起や、持続性を支える脳
機能である報酬感受性に着目し
ました。金銭報酬をともなうカ
ードゲームによる脳機能変化を
機能的磁気共鳴画像法(fMR
I)を用いて調べました。

達成感が実感しやすい、高い
報酬が得られる場合では、健常
者、患児ともに線条体(被殻、
尾状核)は、活性化しました。
一方、低い報酬しか得られなか
った患児では、被殻の活性度が
健常児に比べて低下している事
が分かりました。

慢性疲労症候群の子供達の病気

の原因について述べている動画

です。



 
 
被殻と尾状核を比較する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 高齢期に身体機能が低いと死亡リスクが高まる

 
 
 
 
 
高齢期に身体機能が低い人は、
高い人に比べて死亡リスクが2
倍以上に高まるという研究結果
を東京都健康長寿医療センター
研究所の谷口優研究員らが老年
医学の国際誌に発表しました。

 
高齢になっても、身体機能の
維持向上に努める大切さを改め
て示す結果です。

谷口研究員らは2002年からの
10年間、群馬県に住む65歳以上
の高齢者1048人を対象に、身体
機能(握力・歩行速度・目を開
いて片足で立っていられる時間)
を繰り返し調べました。各機能
の加齢に伴う変化を分析し機能
の高さが異なる高、中、低の三
つのパターンに分類しました。
調査期間中の死亡数から算出し
た死亡リスクを比べると、握力
の機能が低い人は高い人に比べ
2.4倍、歩行速度は2.2倍、片足
立ちは2.5 倍、それぞれ死亡リ
スクが高いという結果がでまし
た。 谷口研究員は「高齢期の
身体機能の水準を高めておくた
め、若いうちから運動を習慣づ
けることも大切だ」と話してい
ます。

加齢に伴う身体の変化について

解説している動画です。



 
 
 
恒例の高齢者行事。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
不登校の児童・生徒に、多く
発症している小児慢性疲労症候
群(CCFS)患児に特異的な
脳機能低下があることを突き止
めたのは、素晴らしい業績です。
不登校の児童に、小児慢性疲労
症候群(CCFS)が発症して
いることや、小児にも慢性疲労
症候群が存在することなど本当
に目から鱗の話でした。学習の
報酬感が低いケースでは健常児
に比べ、大脳基質核の主要構成
要素の一つである線条体の被殻
と呼ばれる領域の神経活動が、
低下していることが分かり、更
に、線条体はドーパミン神経が
豊富なことからドーパミン神経
系を標的とした投薬などが新た
な治療法につながる可能性があ
ると言うのは簡単ですが、ドー
パミン神経系を標的とした薬物
と言えば、覚醒剤を思い浮かべ
てしまいます。覚醒剤を治療に
使うことは、無理があります。
覚醒剤でなくとも、メチルフェ
ニデート塩酸塩(コンサータ)
等は、覚醒剤と同じく中枢神経
刺激作用があり、依存性がでる
可能性があるので使えません。
日本では認定を受けた医師にし
か処方ができないように、なっ
ています。
ストラテラには、中枢神経刺激
作用は、ありませんがノルアド
レナリンのトランスポーターは
ドーパミンの再取り込みも同時
に行っているため、結果として
ドーパミンの量も増えることに
なるということです。 しかし、
即効性はなく、服用を開始して
から効き目が現れるまでに約2
週間かかり、安定した効果が得
られるまでには、6~8週間程度
必要ということです。
高齢期に身体機能が低い人は、
高い人に比べて死亡リスクが2
倍以上に高まるという研究結果
が国際誌に発表されたのは偉大
な業績です。身体機能を高める
努力は、高齢期に至るまでの間
にするべきであるということで
しょう。握力の機能が低い人は
高い人に比べ2.4 倍、歩行速度
は2.2 倍、片足立ちは2.5 倍、
それぞれ死亡リスクが高いとい
う結果が出たのは残念と言うよ
り他ありませんでした。数字を
鵜呑みにしては、なりませんが、
握力が足らないだけで、死亡リ
スクが上昇するというのは画期
的な業績であると、確信してい
ます。ピンピンコロリのように
健康寿命が延長することを祈念
したいと思います。

核心の話になるとはぐらかさ
れ、悪意を確信した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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