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2017-09-30 00:50:41

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診療マル秘裏話   号外Vol.718 平成28年11月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)オートファジーが、如何程起きているかを簡単に測定
2)特定遺伝子で制御可能なネクローシス(壊死)を発見

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 オートファジーが、如何程起きているかを簡単に測定

 
 
 
 
 
 
細胞内でごみになった蛋白質
などをリサイクルするオートフ
ァジー(自食作用)が、どれく
らい起きているかを簡単に測定
する方法を開発したと、東京大
の水島昇教授らが発表しました。
蛍光色の変化で活性の度合いが
分かり、オートファジーを利用
した新薬開発に役立つという事
です。論文は4日付の米科学誌
モレキュラー・セル電子版に、
掲載されました。
活性が高くなるにつれ蛍光色
が青から緑、黄、赤に変わりま
す。細胞で蛍光蛋白質を生み出
す遺伝子などを導入する必要が
あるため、動物が対象で人には
使えませんが、オートファジー
を誘導したり阻害したりする薬
を動物実験で特定できます。既
に使われているさまざまな病気
の薬を試し、誘導剤を47種類、
阻害剤を43種類確認しました。

水島教授は「オートファジー
に依存するタイプのガンを見つ
ければ、阻害剤が有効な抗ガン
剤になる」と説明しました。パ
ーキンソン病など、神経細胞に
異常な蛋白質が、溜まる病気の
治療には、誘導剤が使える可能
性があるということです。
オートファジーは、細胞内の
ごみを膜で取り囲み、分解酵素
がある小器官に融合させて処理
します。水島教授らは緑と赤の
蛍光蛋白質が1対1の割合でで
きるよう工夫しました。 緑色
蛍光蛋白質は膜と一緒に消えま
すが、赤色蛍光蛋白質は取り込
まれず光り続けるため、緑と赤
の比率の違いで全体の色が変化
します。
この測定法で、マウスやゼブ
ラフィッシュの受精卵でオート
ファジーが進む様子を観察でき
ました。また、ゼブラフィッシ
ュの胚の眼球は透明な水晶体で
活性が高く、マウスの骨格筋で
は速筋の活性が高いことも分か
りました。

オートファジーについて解説し

ている動画です。



 
蛍光蛋白質を携行する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 特定遺伝子で制御可能なネクローシス(壊死)を発見

 
 
 
 
 
 
 
老化やけがなどによるものと
は違う、細胞の新たな死に方を
見つけたと、大阪府立成人病セ
ンター研究所の辻本賀英所長の
チームが英科学誌電子版に11月
4日発表しました。

この新たな細胞死を制御する
遺伝子も特定しており、死に導
く仕組みを利用する事で、ガン
細胞を死滅させる薬剤の開発が
期待されるということです。

チームによると、細胞死の一
つネクローシスは壊死で、偶発
的に起きるため、生体の制御シ
ステムが関わらないとされてき
ました。

チームは生体内のネクローシ
スを可視化する方法を開発し、
マウスの胎児を観察しました。
特定遺伝子により、制御できる
ネクローシスを見つけたとして、
新タイプの細胞死と判断しまし
た。

ネクローシスを起こした細胞の

様子が動画になっています。

ネクローシスは、突然起こる事

が分かります。



 
 
絵師の足が壊死する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
細胞内でごみになった蛋白質
などをリサイクルするオートフ
ァジー(自食作用)が、どれく
らい起きているかを簡単に測定
する方法を開発したのは偉大な
業績です。オートファジーにつ
いては、2016年度のノーベル医
学生理学賞を受賞した大隅良典
博士が行った研究として知られ
ていますが、どの程度、起きて
いるかについては判別する方法
がありませんでした。蛍光蛋白
質を用いて、色で判断するとい
うのは、エレガントな手法と言
えましょう。オートファジーに
依存するタイプのガンを見つけ
れば、阻害剤が有効な抗ガン剤
になるとか、パーキンソン病等、
神経細胞に異常な蛋白質が、溜
まる病気の治療には、誘導剤が
使える可能性があるということ
が分かっただけでも今後の研究
の成果が楽しみです。
細胞死の一つネクローシスは
壊死で、偶発的に起きるため、
生体の制御システムが関わらな
いとされてきた訳ですが、特定
の遺伝子で、制御できる壊死が
存在するなど、夢にも思わなか
ったことが現実となっています。
まさに、コロンブスの卵と言え
ましょう。この新たな細胞死を
制御する遺伝子も特定されてお
り、死に導く仕組みを利用する
ことで、ガン細胞を死滅させる
薬剤の開発が期待されるという
のも今後の研究が楽しみでなり
ません。

生体の動物に整体を加える事
で、QOL を向上させた。笑

 
 
 
 
 
 
 
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