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2017-09-25 01:02:31

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診療マル秘裏話   号外Vol.713 平成28年11月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)潜在的睡眠不足の解消で内分泌機能が改善した
2)酸化ストレス疾患のマーカーを安価な試薬で簡便に検出

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 潜在的睡眠不足の解消で内分泌機能が改善した

 
 
 
 
 
 
 
国立精神・神経医療研究セン
ター(NCNP)は10月26日、現代
人の多くが、自覚できない睡眠
不足(潜在的睡眠負債)を抱え
ている危険性を明らかにし、こ
の潜在的睡眠不足を解消する事
により、眠気のみならず、糖代
謝、細胞代謝、ストレス応答等
に関わる内分泌機能の改善が認
められたと発表しました。この
研究は、同センター 精神保健
研究所 精神生理研究部の北村
真吾室長、三島和夫部長らのグ
ループによるものです。 研究
成果は「Scientific Reports」
に、10月24日付で掲載されてい
ます。

日本人は世界的に見ても睡眠
時間が短いことで知られ、NHK
の生活時間調査によれば日本人
の睡眠時間は過去40年間にわた
り一貫して減少を続けています。
その結果、経済協力開発機構(
OECD)の調査でも日本は加盟国
中で最も睡眠時間が短い国の一
つとなっています。 糖尿病や
うつ病など種々の健康リスクと
睡眠時間との関係を調べた疫学
研究の結果では、日本人の睡眠
時間は、4時間以下から10時間
以上まで幅広く、7~8時間を底
としたU字型の関係(長くても
短くてもリスク が高まる)が報告
されています。

 
研究には、健康な成人男性15名
(平均年齢23.4歳)が参加しま
した。実験室内で9日間にわた
り就床時間を12時間に延長して
睡眠を充足(飽和)させる試験
を行いました。 試験期間中の
睡眠時間の変動曲線から各被験
者の必要睡眠時間を試算しまし
た。試験に先立って2週間にわ
たり自宅で測定した習慣的睡眠
時間との差を、自覚していない
睡眠不足(潜在的睡眠不足)と
して算出しました。

その結果、各被験者の必要睡眠
時間は平均8.41時間(8時間25
分)と試算された一方、自宅で
の習慣的睡眠時間は、平均7.37
時間(7時間22分)で1日当たり
平均1時間短いことが明らかに
なりました。さらに、睡眠延長
後には眠気の解消だけではなく、
空腹時血糖値の低下、基礎イン
スリン分泌能の増大、甲状腺刺
激ホルモンや遊離サイロキシン
濃度の上昇、副腎皮質刺激ホル
モンやコルチゾール濃度の低下
など、糖代謝、細胞代謝、スト
レス応答等に関わる内分泌機能
が有意に改善したという事です。

睡眠不足の有無については、
眠気をバロメータにして判断し
がちですが、同研究から、自覚
症状のない睡眠不足でもヒトの
心身に無視し得ない負担を生じ
ている危険性が明らかとなりま
した。自分では存在を自覚でき
ていないこのような睡眠不足を、
研究グループは、「潜在的睡眠
不足(potential sleep debt)」
と命名しました。臨床上および
公衆衛生学上留意すべき危険な
睡眠習慣として注意を喚起した
いとしています。

睡眠負債解消法について解説し

ている動画です。



 
 
 
注意を喚起して、歓喜のうず
に身を投じる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 酸化ストレス疾患のマーカーを安価な試薬で簡便に検出

 
 
 
 
 
 
理化学研究所は、10月26日、
酸化ストレス疾患のマーカーを、
抗体を使わず市販の安価な試薬
だけで、簡便に検出する方法を
開発したと発表しました。この
研究は、理研田中生体機能合成
化学研究室の田中 克典准主任
研究員、髙松正之大学院生リサ
ーチ・アソシエイトらの、国際
共同研究グループによるもので
す。研究成果は、英科学雑誌「
Scientific Reports」オンライ
ン版に10月26日付で掲載されて
います。

脳梗塞、アルツハイマー、ガン
などの酸化ストレスを原因とす
る疾患では、生体内でアクロレ
インと呼ばれる有機化合物が、
過剰に発生しますが、このアク
ロレインが生体内の蛋白質のア
ミノ基と反応することで、ホル
ミルデヒドロピペリジン(FDP)
を生成します。

酸化脳梗塞のモデル動物や患者
さんでは、FDP が多く生成され
ていることが知られていること
から、尿や血液中のFDP 量を、
抗体で検出する方法が開発され
てきましたが、抗体を使うため、
コストが高い、利便性が悪い、
結果が出るまでに時間がかかる
などの問題がありました。

今回、研究グループは、FDP を
直接検出するのではなく、FDP
が還元する物質を測定すること
により、尿や血液からFDP 量を
検出する手法を考案しました。
生体内で生成されたFDP とニト
ロベンゼン誘導体(4-ニトロフ
タロニトリル)を塩化カルシウ
ム存在下で加熱したところ、4-
ニトロフタロニトリルがアニリ
ン誘導体(4-アミノフタロニト
リル)に還元されることを発見
したということです。

更に、この4-アミノフタロニト
リルは著しい蛍光性を示すこと
を見出し、この反応を利用して、
ラットやマウスの尿や血清サン
プルに、塩化カルシウムと4-ニ
トロフタロニトリルを加えて、
加熱後に、4-アミノフタロニト
リルが発する蛍光を測定する事
で、サンプル中のFDP 量測定に
成功しました。この方法では、
抗体を用いる場合よりもFDP の
量を非常に容易に高感度で検出
できるうえ、安価な市販試薬の
みで行えるということです。

この手法は、簡便で安価、しか
も大量のサンプルを一挙に短時
間で測定できることから、今後、
健康診断などで、酸化ストレス
疾患の兆候を直ちに調べる方法
の開発に繋がると期待されてい
ます。

酸化ストレスチェック検査につ

いての動画です。



 
 
 
 
 
朝貢貿易を強制される兆候。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
現代人の多くが、自覚できな
い睡眠不足(潜在的睡眠負債)
を抱えている危険性を明らかに
し、この潜在的睡眠不足を解消
する事により、眠気のみならず、
糖代謝、細胞代謝、ストレス応
答等に関わる内分泌機能の改善
が認められたと発表したのは、
偉大な業績です。しかし、睡眠
不足に陥っている原因によって
は、潜在的睡眠不足を解消する
ことが難しい場合も存在すると
私は、考えています。たとえば、
会社の経営がうまくいかず寝る
間も惜しんで、経営努力しなけ
れば、ならない時に呑気に寝る
ことは、できない訳です。 抗
酸化物質の摂取をすることで、
睡眠時間が少なくても超人的な
努力を続けている人を知ってい
ます。その人がショートスリー
パーだからと言ってしまえばそ
れまでですが、もともとその人
はショートスリーパーではあり
ませんでした。疲労自体が酸化
によって起こることが明らかに
なっている以上、抗酸化物質の
摂取が非常に重要であることは、
明らかです。
酸化ストレス疾患のマーカー
を、抗体を使わず市販の安価な
試薬だけで簡便に検出する方法
を開発したのは、画期的な業績
と言えましょう。ホルミルデヒ
ドロピペリジン(FDP )の様に
検出するべきものが分かってい
ても、抗体を使う方法ではコス
トがかかり過ぎて、困るという
ことはよくあることです。コス
トを下げつつ、生体内で生成さ
れたFDP とニトロベンゼン誘導
体(4-ニトロフタロニトリル)
を塩化カルシウム存在下で加熱
したところ、4-ニトロフタロニ
トリルがアニリン誘導体(4-ア
ミノフタロニトリル)に還元さ
れることを発見し、尚且つこの
物質が著しい蛍光性を示すこと
を見出し、この反応を利用して、
ラットやマウスの尿や血清サン
プルに、塩化カルシウムと4-ニ
トロフタロニトリルを加えて、
加熱後に、4-アミノフタロニト
リルが発する蛍光を測定する事
で、サンプル中のFDP 量測定に
成功したのはエレガントな手法
と言えるでしょう。

携行した蛍光ペンで、傾向と
対策を練った。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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