最近の号外Vol.692メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.692メルマガ

2017-08-31 00:25:46

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
 
診療マル秘裏話   号外Vol.692 平成28年10月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)1975年型日本食は健康有益性が高いことを発見
2)肥満治療薬「ベルヴィーク」の徐放性製剤発売

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 1975年型日本食は健康有益性が高いことを発見

 
 
 
 
 
 
 
東北大学は、9月12日、ヒト
介入試験を行い、1975年頃に食
べられていた献立の特徴を有し
た食事(1975年型日本食)と、
現代食の生体への影響を比較し
た所、1975年型日本食は、健康
有益性が高いことを見出したと
発表しました。この研究は、同
大学大学院農学研究科食品化学
分野の都築毅准教授らのグルー
プが同大学院医学系研究科公衆
衛生学分野の辻一郎教授、遠又
靖丈講師らと共同で行ったもの
です。

日本は世界が認める長寿国で
あり、日本人の日常摂取してい
る食事である「日本食」の高い
健康有益性がその理由の一つと
考えられています。以前、研究
グループは、現代と過去の日本
食をマウスに摂取させ最も健康
有益性の高い日本食の同定を試
みたところ、1975年頃の日本食
は肥満を抑制し、加齢性疾患で
ある糖尿病、脂肪肝、認知症を
予防し、寿命を延伸することを
マウスを用いた動物試験で明ら
かにしています。

そこで今回の研究では、この
1975年の日本食の特徴を明確に
し、1975年型日本食がヒトにお
いても有益な効果を発揮するか
を証明するために健常人や軽度
肥満者に与える影響を現代食と
比較・検討したということです。

まずは1975年の日本食の特徴
を過去の研究結果をもとに明確
にしました。その特徴は、5つ
の要素に分けられた。第1は「
多様性」で、いろいろな食材を
少しずつ食べ、主菜と副菜を合
わせて3品以上ありました。第
2は「調理法」で、「煮る」、
「蒸す」、「生」を優先し、次
いで、「茹でる」、「焼く」を、
「揚げる」、「炒める」は控え
めでした。第3として、「食材」
で、大豆製品や魚介類、野菜(
漬物を含む)、果物、海藻、き
のこ、緑茶を積極的に摂取し、
卵、乳製品、肉も適度に(食べ
過ぎにならないように)摂取し
ていました。第4は「調味料」
で、出汁や発酵系調味料(醤油、
味噌、酢、みりん、お酒)を上
手く使用し、砂糖や塩の摂取量
を抑えていました。 第5は「
形式」で、一汁三菜(主食(米)、
汁物、主菜、副菜×2)を基本
として、いろいろなものを摂取
していたということです。

この特徴を有した食事を1975
年型日本食とし、実験1として
軽度肥満者に実験2として健常
人に与える影響を現代食と比較
しました。実験1では、BMIが24
~30の軽度肥満者で年齢20~70
歳の被験者を現代食群30人と19
75年型日本食群30人に割り当て、
それぞれの食事を1日3食、28日
間摂取してもらい、試験期間前
後に各種パラメーターの測定を
実施しました。実験2として、B
MIが18.5~25の健常者で年齢20
~30歳の被験者を現代食群16人
と1975年型日本食群16人に割り
当て、それぞれの食事を1日3食、
28日間摂取してもらいました。
試験期間中に週3回、1日1時間
以上の中程度の運動を行い試験
期間前後に各種パラメーターの
測定を実施しました。

実験1の結果、現代食群と比
べて、1975年型日本食群におい
て、BMI や体重が有意に減少し、
LDL コレステロールやヘモグロ
ビンA1c 、腹囲周囲長が、減少
傾向、HDL コレステロールが、
増加傾向を示しました。また、
実験2の結果、現代食群と比べ
て、1975年型日本食群において、
ストレスの有意な軽減と、運動
能力の有意な増加が見られたと
しています。

この時代の日本食の特徴を、
社会に発信することにより現在
の食生活を見直す食育の一助と
なることが期待できます。また、
高齢社会にあって患者数が増加
している老化性疾患の予防に役
立つ「日本食」を世界へアピー
ルすることが期待できると、同
研究グループは述べています。

このニュースのニュース動画

です。



 
 
 
高齢化社会の恒例行事。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 肥満治療薬「ベルヴィーク」の徐放性製剤発売

 
 
 
 
 
 
 
エーザイは10月4日、肥満
治療薬「ベルヴィーク」(一般
名・ロルカセリン)の新剤形で
ある1日1回製剤「ベルヴィー
ク XR」を米国で発売したと
発表しました。

同剤は、1日かけてゆっくり
と生体内に吸収される様に設計
された徐放性製剤です。2016年
7月に米食品医薬品局(FDA)
から、BMIが30キログラム
/平方メートル以上、または少
なくとも1つ以上の体重に関連
する合併症を有するBMIが27
キログラム/平方メートル以上
の成人患者の体重管理を目的と
した食事療法と運動療法に対す
る補助療法の適応で承認されま
した。

同剤は、米アリーナ社からの
導入品で、1日2回製剤ベルヴ
ィークと共に、エーザイが米国
での独占的な販売権を持ってい
ます。

肥満症について解説している

動画です。



 
 
政財界の有名人が、飲む製剤。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
 
1975年頃に、食べられていた
献立の特徴を有した食事(1975
年型日本食)と、現代食の生体
への影響を比較した所、1975年
型日本食は、健康有益性が高い
ことが分かったのは素晴らしい
業績と言えましょう。主に低温
調理で調理(煮る、蒸す、生で
たべる)して食べると、健康に
有益であることは、明らかです。
糖質が氾濫していて肉類や、乳
製品の多い現代食と較べて、19
75年型日本食は、バランスがと
れているのは、間違いありませ
ん。私に懐古趣味は、ありませ
んが、古き良き時代にバランス
のとれた食生活をしていたのに
それを放棄して、欲望に忠実に
なった現代食を食べているのは、
本当に皮肉としか言いようがあ
りません。
1日かけてゆっくりと生体内
に吸収される様に、設計された
徐放性製剤の肥満治療薬が米国
で発売されたのは、喜ばしい事
でしょう。穀物メジャーの支配
するアメリカ合衆国では大統領
夫人が、子供たちの健康を憂い
て、肥満を解消するプログラム
を作ろうとしても、そのプログ
ラムを作るために必要な資金を
穀物メジャーに出されてしまい、
骨抜きにされてしまったという
恐ろしい現実があります。肥満
を食事から改善というオーソド
ックスな手法がうまく行かない
以上、肥満治療薬に優れた製剤
が出てくる以外、肥満症の人達
を救済する方法は、残っていな
いような気がします。

蚕の作るシルクの着物を着る
懐古趣味。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。