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2017-08-29 01:24:18

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診療マル秘裏話   号外Vol.690 平成28年10月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)スイホウガン 水泡由来体液を細胞増殖促進剤とする
2)新種のバンコマイシン耐性の腸球菌を発見したと発表

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 スイホウガン 水泡由来体液を細胞増殖促進剤とする

 
 
 
 
 
 
中国原産の金魚「スイホウガ
ン」の目の下にできる風船のよ
うな水泡から抽出した体液を、
現代の医療や医学研究に欠かせ
ない、細胞の増殖促進剤として
活用する研究が金魚の街・愛知
県弥富市で進んでいます。一般
的に使われている牛の血清の代
わりにする試みです。 人間と
金魚は牛ほど共通の病気が多く
なく、安全性が高いとされてい
ます。 ヒトの皮膚や内臓など
細胞を培養しやすい容器の改良
などの課題を解決すれば、実用
化が視野に入ります。

研究は、愛知県水産試験場(
蒲郡市)の内水面漁業研究所の
弥富指導所で、進んでいます。
金魚の養殖で知られる弥富です
が、生産者の高齢化などで衰退
基調にあり、観賞魚以外の商機
拡大を目指し2007年から、
名古屋大 理学研究科付属臨海
実験所(三重県鳥羽市)の荒木
聡彦講師らと共同研究します。

牛の血清は、牛海綿状脳症(
BSE)の原因となるプリオン
蛋白など病原体を含む恐れがあ
ります。魚類から体液を採取す
る手法は安全性が高いとされて
きましたが、天然の魚は体重の
数%しか体液が採取できず大量
の魚を、犠牲にする必要もあり
ます。

着目したのが、人の手で交配
を重ねたスイホウガンの目の下
に膨らむ水泡です。注射器を使
い、体長10センチほどの成魚
から体重の30%近い40ミリ
リットルの体液を採取できます。
空になってしぼんだ水泡も、数
カ月後には元の状態に戻り、同
じ個体から何度でも体液を採る
ことも可能です。

ヒトの細胞を、増殖させる「
実力」も証明済みだそうです。
血管内皮細胞を10日間でどれ
だけ増殖させられるか、スイホ
ウガンの体液を加えた培養液、
牛の胎児の血清を加えた培養液、
促進剤ゼロの培養液の3種類で
比較しました。スイホウガンは
牛血清の1.14倍、促進剤ゼロの
4.89倍の増殖効果がありました。
昨年12月にはその培養技術で
特許を取得しました。

実用化に向けて、課題も残り
ます。人の皮膚や内臓の細胞は、
周囲の細胞に付着しながら増え
る性質があります。細胞を人工
的に培養する場合は基盤となる
容器に接着させる力が必要です
が、スイホウガンの体液は、牛
血清よりもこの力が弱いそうで
す。 今後、容器の表面処理や
活性炭成分を加えるなどの方法
で、接着力を高める必要があり
ます。

県水産試験場の荒川純平主任
研究員は、「細胞培養は病気の
診断や医薬品の開発のほか遺伝
子治療や再生医療にも欠かせな
い。 人工的に生み出してきた
観賞魚の水泡を医学にも役立て
たい」と話しています。

 
<スイホウガン(水泡眼)>
突然変異のフナを交配させた
観賞魚です。中国の旧王朝など
で飼われ、かつては門外不出の
秘宝とされました。1958(
昭和33)年に、日本に初めて
輸入され、近年は、国内のペッ
トショップで1匹1000円程
で買えます。弥富市は、奈良県
大和郡山市と並ぶ金魚の産地で
知られますが、生産量は75年
の7157万匹をピークに減少
し、2015年は853万匹だ
そうです。

スイホウガンの泳いでいる姿の動画

です。



 
 
後輩が、金魚を交配させた。


 
 
 
 
 
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2】 新種のバンコマイシン耐性の腸球菌を発見したと発表

 
 
 
 
 
大阪府立 公衆衛生研究所(
公衛研)は30日、ベトナムのホ
ーチミン国立公衆衛生研究所と
の共同研究で抗生物質「バンコ
マイシン」などが効かなくなる
新種のバンコマイシン耐性腸球
菌(VRE)を発見したと発表
しました。

公衛研によると、新種のVR
Eはホーチミン市内で市販され
ていた鶏肉から見つかりました。
2011年から続けている、「薬剤
耐性菌」の共同研究の過程で、
発見し、細菌分類の学会誌で近
く発表します。この発見で病原
体の生息地域や性質の解明など
の研究が進みVREの拡散防止
につながることが期待されると
いうことです。

バンコマイシンは、「メチシ
リン耐性黄色ブドウ球菌(MR
SA)」による感染症の特効薬
です。VREはバンコマイシン
などの多くの抗生物質が効かな
くなるとされています。 健康
な人は問題ありませんが、手術
後や免疫不全など抵抗力の弱い
人が感染すると、腹膜炎、肺炎、
敗血症などを引き起こします。

多剤耐性菌について解説してい

る動画です。



 
 
 
大勢が耐性菌となり、体制が
もたない。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
人間と金魚は、牛ほど共通の
病気が多くなく、安全性が高い
という利点がありながら、細胞
の増殖させる実力は素晴らしい
というエレガントな性質を持つ
「スイホウガン」の目の下にで
きる風船のような水泡から抽出
した体液は、その内、再生医療
でどんどん使われるようになる
気がします。注射器を使い体長
10センチほどの成魚から体重
の30%近い40ミリリットル
の体液を採取でき、空になって
しぼんだ水泡も、数カ月後には
元の状態に戻り、同じ個体から
何度でも体液を採ることが可能
というのも本当に素晴らしい限
りです。私が将来行おうとして
いる骨髄幹細胞の培養もこれを
使ってやったら、成功するかも
しれません。
新種のVREは、ホーチミン
市内で市販されていた鶏肉から
見つかり、2011年から続けてい
る、「薬剤耐性菌」の共同研究
の過程で、発見したということ
です。バンコマイシン耐性の腸
球菌は、北欧で、家畜から見つ
ることが多かったと記憶してい
ますが、ベトナムのような国か
ら発見されたのは、本当に驚き
ました。 耐性菌と抗生物質の
知恵比べは、いつまでたっても
止む気配がありません。いたち
ごっこと称して、あまり関心を
持たない人が多いようです。し
かし、自分が免疫不全の環境に
置かれると、非常な脅威として
感じられるようになると信じて
います。あわよくば、そうなら
なくても、非常な脅威と考えて
関心を持って頂かないと研究が
進まず、被害が大きくなる予感
がします。

驚異の胸囲を持ち、運動選手
の脅威となる。笑

 
 
 
 
 
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