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2017-08-28 00:03:22

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診療マル秘裏話   号外Vol.689 平成28年10月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)腹側CA1 領域の神経細胞活性化で記憶を操作可
2)起床直後の学習が長期記憶に残りやすい可能性

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 腹側CA1 領域の神経細胞活性化で記憶を操作可

 
 
 
 
 
 
理化学研究所脳科学総合研究
センターの奥山 輝大研究員と
利根川進センター長らは、記憶
や、空間学習能力に関わる脳の
器官「海馬」が他の個体につい
ての記憶「社会性記憶」を貯蔵
する仕組みをマウスで解明しま
した。よく知る相手を思い出し
ている時に、海馬内の「腹側CA
1 領域」と呼ばれる部分の細胞
集団の活性化を確認しました。
この細胞集団を、光で人工的に
活性化させると、忘れた相手を
思い出すことに成功しました。

自閉症患者さんは、この社会
性記憶が低下していると分かっ
ています。このため、研究が進
めば治療法の開発に貢献できる
可能性があります。

マウスはよく知る相手より、
知らない相手に近づく性質があ
ります。この性質を応用し、マ
ウスの行動テストを行いました。
テスト対象のマウスが、よく知
る別のマウスに接触する際の脳
の活動を観察した結果、腹側CA
1 領域の神経細胞が活性化して
いることが分かりました。

マウスは、よく知る相手でも、
24時間程度離れると相手の事を
忘れてしまったかのような行動
をとります。こうしたマウスに
青色光で、人工的に神経細胞を
活性化できる蛋白質を発現させ、
青色光を照射したところ、長時
間離れても相手を思い出させる
ことができました。

さらに、光で腹側CA1 領域の
神経細胞を活性化しながら電気
で恐怖刺激を与えると恐怖刺激
と相手の記憶が合わさり、相手
のマウスを避けるようになりま
した。同様に同領域の神経細胞
を活性化しながら、薬物による
報酬刺激を与えると、相手のマ
ウスに接近行動をとるようにな
り、記憶を操作できました。

すぐにできる記憶術について

解説している動画です。



 
 
 
詩劇を見て、刺激を受ける。


 
 
 
 
 
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2】 起床直後の学習が長期記憶に残りやすい可能性

 
 
 
 
 
人間を含むさまざまな動物は、
体内時計で睡眠やホルモン分泌
などさまざまなリズムを制御し
ていますが東京大の研究チーム
はマウスを使った実験で、長期
記憶をつかさどる脳の「海馬」
という部位も体内時計で制御さ
れている事を明らかにしました。
マウスは夜行性のため、夜の
活動開始直後の学習効率が最も
良かったそうです。人間では朝
起きた直後の学習が長期記憶に
残りやすい可能性があるという
ことです。

論文は、9月30日、英科学誌
ネイチャー・コミュニケーショ
ンズ電子版に掲載されました。

東京大大学院の清水 貴美子
助教と深田吉孝教授らはマウス
に2種類の積み木の形を覚えさ
せた上、8分後(短期記憶)と
24時間後(長期記憶)に記憶が
残っているかを測定する実験を
実施しました。さまざまな時間
に学習とテストを行い、マウス
の体内時計との関連を調べまし
た。

その結果、短期記憶ではいつ
学習させても変化はありません
でしたが、長期記憶ではマウス
の活動時間帯前半の成績が良か
ったそうです。

さらに、海馬内の体内時計だ
けを働かなくしたマウスでは、
長期記憶ができなくなることが
判明しました。長期記憶に必要
な脳内の蛋白質分泌が、海馬の
体内時計リズムに関連している
ことも分かりました。

陳述記憶について解説している

動画です。



 
 
 
寵姫の長期記憶がなくなる。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
記憶や、空間学習能力に関わ
る脳の器官「海馬」が他の個体
についての記憶「社会性記憶」
を貯蔵する仕組みを、マウスで
解明したのは、偉大な業績です。
しかし、マウスの実験とは言え、
記憶を操作することができるな
んて本当に驚天動地としか言い
ようがありません。悪用されな
いよう、気をつけて記憶の操作
を行う仕組み作りが、必要です。
唯一、自閉症スペクトラムにつ
いては、新治療が生まれること
を期待しています。
長期記憶をつかさどる脳の「
海馬」という部位も体内時計で
制御されている事を明らかにし
たのは、すばらしい発見です。
体内時計のリズムが壊れるよう
なことをすると(たとえば夜型
の生活をする等)長期記憶形成
が、うまく行かなくなって成績
が下がるということが類推され
ます。実際、以前のメルマガで
夜間に、スマートフォンを使う
子供は、成績が悪くなることを
調べた調査があったことを思い
出しました。子供の将来のため
にも、携帯電話や、スマートフ
ォンは、幼い内から与えないの
がよろしいようです。

生来の癖を、将来のために直
す。笑

 
 
 
 
 
 
 
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