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2017-08-27 00:02:30

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診療マル秘裏話  Vol.616 平成27年10月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)抗生剤使用が2型糖尿病発症リスク上昇と関連
2)心発作後の禁煙が胸痛を軽減しQOL を改善

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 抗生剤使用が2型糖尿病発症リスク上昇と関連

 
 
 
 
 
 
米国内分泌学会(ENDO)は8
月27日、抗生剤使用が2型糖尿
病発症リスク上昇と関連する可
能性を示したデンマークの研究
を紹介しました。Journal of
Clinical Endocrinology &
Metabolism誌に掲載されました。
この研究は集団ベースの症例
対照研究の一環として2型糖尿
病患者17万504人と非糖尿病者1
30万人を対象に追跡しました。
デンマークの患者登録レジスト
リー3件から抗生剤の処方量を
解析しました。

その結果、1年あたりの抗生
薬処方の平均回数は、2型糖尿
病患者群で0.8 回だったのに対
し、対照群では0.5 回で、抗生
剤の処方回数が多いほど糖尿病
と診断される割合が高いという
結果が出ました。また、多種類
の抗生剤が糖尿病リスク上昇と
関連しましたが、特にペニシリ
ンV のような狭域抗生剤で強い
相関が確認された。さらに、2
型糖尿病患者さんは抗生薬投与
を受ける回数が、糖尿病と診断
される最長15年前から有意に高
かったことも分かりました。

これまでの研究で、抗生剤が
腸内細菌を変化させ、ある種の
腸内細菌が糖尿病患者の糖代謝
機能の低下を起こすことが示さ
れています。研究者は、「因果
関係までは推定できなかったが、
抗生剤が2型糖尿病の発症リス
クを高めている、もしくは2型
糖尿病を発症する過程で感染症
リスクが高まっていることが考
えられる」と分析した上で「抗
生剤の使用パターンを調べる事
で、糖尿病の予防や早期発見に
つながるのではないか」と期待
感を示しています。

糖尿病は、高脂肪食によって、

腸の炎症が起こることから始ま

るという動画です。動画中の

論文を紹介しているサイトは、

以下の通りです。

www.dm-net.co.jp/calendar/2016/025847.php


 
 
水底の様子を推定する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 心発作後の禁煙が胸痛を軽減しQOL を改善

 
 
 
 
 
 
米国心臓協会(AHA)は8月25
日、心発作後の禁煙が、胸痛を
軽減し、QOL 改善に役立つこと
を示した研究を紹介しました。
Circulation: Cardiovascular
Quality and Outcomes誌に掲載
されました。

この研究は、米国の多施設心
発作患者レジストリ2件に登録
した成人4003人を対象に、入院
時および心発作後1、6、12カ月
での喫煙、胸痛、健康関連QOL
評価項目(身体的、精神的要素
を含む)について検討したもの
です。入院時の喫煙状況は、非
喫煙者が29%、元喫煙者で心発
作前に禁煙した患者さん34%、
喫煙者37%で、喫煙者のうち46
%は心発作後1年以内に禁煙し
ていました。

解析の結果、最も健康状態が
良かったのは喫煙の経験のない
心発作患者で、心発作前に禁煙
した患者の健康状態も、非喫煙
者と同程度でした。一方、心発
作後1年以内に禁煙した患者で
は、胸痛の程度は中等度を報告
していましたが、メンタルヘル
ス面では非喫煙者と同等でした。
最も健康状態が悪かったのは、
心発作後も喫煙を続けた患者群
で、追跡1年の時点で非喫煙者
に比べて胸痛を訴える確率は,1
.5倍高かったそうです。また、
胸痛に関連するQOLスコアは3.5
ポイント低く、さらに、一般的
身体機能についても1.6 ポイン
ト、メンタルヘルススコアも2.
3 ポイント低いと言う結果がで
ました。

研究者は、「この情報は喫煙
者の禁煙に対するモチベーショ
ンを高める」と述べるとともに、
「現在の禁煙教育は、喫煙が心
発作再発や死亡のリスクを上昇
させることに注目する傾向があ
るが、健康関連QOL も、長生き
と同等かそれ以上に患者にとっ
ては重要だ」と指摘しています。

禁煙すると起こる身体の変化に

ついて解説している動画です。



 
循環器の患者さんに、共通の
胸痛。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
抗生剤使用が2型糖尿病発症
リスク上昇と関連する可能性を
示した研究がなされているとは、
露程も知りませんでした。腸内
細菌の抗生剤投与による乱れで
糖尿病になる可能性について、
もっと注目すべきであったと悔
やんでおります。
最も健康状態が良かったのは
喫煙の経験のない心発作患者で、
心発作前に禁煙した患者の健康
状態も、非喫煙者と同程度であ
り、心発作後1年以内に禁煙し
た患者では、胸痛の程度は中等
度と報告していましたが、メン
タルヘルス面では、非喫煙者と
同等ということから心発作後1
年以内に禁煙で胸痛を軽減しQO
L 改善に役立つという結論が導
かれました。最も健康状態が悪
かったのは、心発作後も喫煙を
続けた患者群という結果から、
いかに喫煙が循環器の病気に対
して悪い影響を与えるかが判明
しました。、

近縁の人から禁煙してもらう。


 
 
 
 
 
 
 
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