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2017-08-25 00:04:45

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診療マル秘裏話   号外Vol.687 平成28年10月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
 
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目次

1)ガン幹細胞が血管に分化し腫瘍内血管系を形成
2)乱用や薬物依存の恐れがある抗不安薬と睡眠薬

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 ガン幹細胞が血管に分化し腫瘍内血管系を形成

 
 
 
 
 
 
 
岡山大学は9月26日、ガン幹
細胞が、血管の細胞へ分化して
腫瘍内で血管系を形成すること
を証明したと発表しました。こ
の研究は同大学大学院自然科学
研究科(工)ナノバイオシステ
ム分子設計学研究室の妹尾昌治
教授らの研究グループによるも
のです。研究成果は「American
Journal of Cancer Research」
に9月末に掲載予定だそうです。

研究グループは2012年に,iPS
細胞からガン幹細胞を作成する
ことに、世界で初めて成功しま
した。 多種多様なガン細胞を
調整できることを示しガン患者
さんの組織内に存在する細胞と
の関連の研究を続けています。

腫瘍は血管新生を促すことが
知られていますが、そこで作り
出される血管のネットワークは
複雑で、腫瘍由来の細胞が構成
する血管構造の存在もわかって
きています。中でも、腫瘍細胞
の血管内皮細胞への分化には、
腫瘍の不均一性の根源である、
ガン幹細胞が直接関わっている
と考えられるようになってきま
した。 一方で、疑似血管も幹
細胞性マーカーを発現する細胞
から構成されていることが知ら
れていますがガン幹細胞と疑似
血管の関連性についてはわかっ
ていませんでした。

研究グループは今回、すでに
マウスiPS 細胞から樹立してい
るガン幹細胞株miPS-LLCcm細胞
を用いて腫瘍血管の解析を実施
しました。その結果、miPS-LLC
cm細胞が、血管新生因子である
血管内皮細胞成長因子VEGF-Aと
塩基性線維芽細胞成長因子FGF-
2 を産生し、宿主由来の血管内
皮細胞を巻き込みながら、自ら
も、血管内皮細胞や疑似血管を
構成していく様子を観察する事
に成功したということです。

これらは、ガン幹細胞が腫瘍
周囲の血管において内皮細胞の
成長を促すだけでなく、腫瘍内
の血管ネットワークを構成する
細胞までも生み出していること
を示しており、従来の腫瘍血管
新生の概念を進化させる、世界
的にも新しい発見であるという
ことです。

今回の研究成果によって、ひ
とつのガン幹細胞から血管内皮
細胞と疑似血管細胞の両方が作
り出されることが明らかとなり、
腫瘍血管を標的する、新たな制
ガン剤開発の基盤を提供しより
効果的な制ガン剤開発への応用
が期待できると、研究グループ
は述べています。

ガン幹細胞について解説してい

る動画です。



 
基盤と基板をしっかり染色し
黄ばんだ。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 乱用や薬物依存の恐れがある抗不安薬と睡眠薬

 
 
 
 
 
厚生労働省は28日、乱用や
薬物依存の恐れがある抗不安薬
エチゾラム(製品名デパスなど)
と睡眠薬ゾピクロン(製品名ア
モバンなど)について、1回に
処方できる量を30日分までに
制限することを決めました。
いずれも14日に厳格な取り
扱いが求められる、向精神薬に
指定されていました。この2種
は、厚労省研究班が2014年
に行った実態調査で、乱用され
た処方薬の上位に入っていまし
たが、向精神薬に指定されてい
なかったそうです。

向精神薬について薬剤師の先生

が解説している動画です。



 
幻覚が厳格な教官を襲った。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
ガン幹細胞が、血管の細胞へ
分化して腫瘍内で血管系を形成
することを証明したのは、偉大
な業績です。ガン幹細胞自体が
新生血管となるなんて、まさに
驚天動地という他ありません。
次は、ガン幹細胞の血管へ分化
するプロセスを解明して欲しい
と思います。ガンの幹細胞株が
血管新生因子である、血管内皮
細胞成長因子VEGF-Aと、塩基性
線維芽細胞 成長因子FGF-2 を
産生し宿主由来の血管内皮細胞
を巻き込みながら自らも、血管
内皮細胞や疑似血管を構成して
いく様子を観察することに成功
したということですがこの過程
の何処を阻害すると新生血管が
できなくなるかが重要ではない
かと考えています。
先日も、デパスやアモバンで
はありませんが、中時間作用型
の製造中止になっている睡眠薬
を処方してくれと言ってやって
きた肝硬変の女性がいました。
強硬にこの薬でなければ効果
がないと言い張りその日はその
薬を処方しました。ありとあら
ゆる薬局に処方箋を持って行っ
たそうですが、その薬を在庫し
ている薬局はなくその他の処方
も、薬局で受け付けてくれなか
ったそうです。この薬は依存性
から販売中止、製造中止になっ
た薬で、最初の来院時、私はそ
の事を知りませんでした。次に
来た時に、非常に態度が悪く、
その睡眠薬以外の処方も特殊だ
から、処方されなかったと言う
ので、近くの薬局に電話して確
かめた所、睡眠薬以外は、全て
在庫しているという返事を頂き
ました。対応に困るこのような
患者さんは、本当に救いようが
ありません。依存症は、本当に
恐ろしいと感じた次第です。

依存症の治療に異存はない。


 
 
 
 
 
 
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