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2017-06-25 07:37:10

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診療マル秘裏話   Vol.607 平成27年7月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)乳ガンの遺伝子の発現を抑制する、核酸医薬製剤
2)炎症反応制御と造血作用の蛋白質に脂肪燃焼効果

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 乳ガンの遺伝子の発現を抑制する、核酸医薬製剤

 
 
 
 
 
 
 
国立ガン研究センター(堀田
知光理事長)は、「リボフォリ
ン2,(RPN2)」遺伝子の
発現を抑制する核酸医薬製剤
「TDM-812」をスリー・
ディー・マトリックスと共同
開発し、乳ガンを対象とした第
1相医師主導臨床治験(P1試
験)を開始しました。核酸医薬
による乳ガンの治療薬をヒトに
投与するのは、世界で初めてだ
そうです。

このほど、一人目の被験者に
TDM-812を投与しました。
P1試験は約2年間実施される
見込みで、登録症例数は3~3
0例を予定しています。順調に
いけば、3~4年後の実用化が
見込まれます。

TDM-812は、同センタ
ー研究所(中釜斉所長)が発見
したもので、乳ガンの治療抵抗
性にかかわるRPN2遺伝子の
発現を抑制する核酸遺伝子製剤
。RPN2遺伝子は、粗面小胞
体上に位置する膜蛋白質を生産
する遺伝子で、乳ガンの「ガン
幹細胞(CSC)」画分に強く
発現する。乳ガン細胞などでR
PN2遺伝子が強く働くと、が
ん幹細胞を生み出す元となる
細胞を作り出します。更に、
「トリプルネガティブといわれ
る乳ガン患者のガン細胞の悪性
化に関与していることが分かっ
た」(同センター研究所 分子
細胞治療研究分野 落谷 孝弘
主任分野長)談。RPN2を低
分子2本鎖リボ核酸(siRN
A)によりノックダウンする事
で治療抵抗性を解除し治療抵抗
性乳ガンにおける腫瘍細胞のア
ポトーシスを誘導することが同
センターの研究により明らかに
なっています。

スリー・ディー・マトリック
スは、核酸医薬を分解から守り、
ガン細胞内に効率的に導入する
ためのドラッグデリバリーシス
テム(DDS)である界面活性
剤ペプチド「A6K」を提供し
ます。A6Kは、siRNAと
混合することで複合体を形成、
生体内での siRNAの分解
抵抗性を高めます。とくに局所
投与に適しており、正常組織へ
の影響が少ないなどの特徴を持
っています。大型動物(イヌ)
を用いた非臨床試験では、RP
N2siRNAをA6Kととも
に自然発症乳腺腫瘍に局所デリ
バリーすることで腫瘍縮小効果
を確認しました。また、複数回
の投与により、1年以上の延命
効果を示した例もありました。

核酸医薬はこれまで、安定化
と薬物輸送などの課題が解決し
ておらず、ガンの治療薬として
承認されているものはありませ
ん。同センターは、今後、P1
の進行度により肺ガンや大腸が
ん、卵巣ガンなど他部位への
治験も視野に入れ、研究開発を
進めていくそうです。

ガン幹細胞をターゲットにした

薬剤の研究を行っている研究室

の動画です。



 
 
過大な課題を架台でこなす。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 炎症反応制御と造血作用の蛋白質に脂肪燃焼効果

 
 
 
 
 
 
和歌山県立医科大(和歌山市)
の森川吉博教授らの研究グルー
プは8日、体の炎症反応を制御
し造血の働きもある蛋白質に、
脂肪を燃焼させる作用がある事
を突き止めたと発表しました。
メタボリック症候群や脂肪肝の
改善、肥満が原因の糖尿病の
治療に役立つ可能性があるとい
うことです。成果は欧州糖尿病
学会誌の電子版に掲載されまし
た。

森川教授によると、蛋白質は、
生理活性物質の一つ「オンコス
タチンM」。オンコスタチンM
の作用を失わせたマウスと通常
のマウスを比べたところ、作用
を失った個体は通常の食事でも
肥満化しました。

肥満化したマウスにオンコス
タチンMを投与すると、少量、
短期間で血中の中性脂肪やコレ
ステロールが減少しました。1
週間で体重が約3グラム減りま
した。 体重60キロの人間に
換算すると約4キロに相当する
そうです。

脂肪肝には現在、特効薬が、
ありませんが、脂肪肝をつくり
出したマウスにオンコスタチン
Mを投与すると、肝臓の脂肪が
分解されて症状が改善しました。
森川教授は「副作用の有無を調
べ、臨床実験をした上で早期の
新薬開発につなげたい」として
います。

メタボリック症候群について

解説している動画です。



 
 
特効薬を飲んだ特攻野郎Aチ
ーム。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
自然発症乳腺腫瘍に局所デリ
バリーすることで腫瘍縮小効果
を確認したこと。また、複数回
の投与により、1年以上の延命
効果を示した例もあったという
事実から素晴らしい薬剤である
事が分かります。鍵を握る界面
活性剤ペプチド「A6K」の優
れた、ドラッグデリバリーシス
テムに由るところところが大で
あると推察しています。
肥満化したマウスにオンコス
タチンMを投与すると、少量、
短期間で血中の中性脂肪やコレ
ステロールが減少した事と、1
週間で体重が約3グラム減った
事は、素晴らしい成果であると
申せましょう。事分けて、体重
60キロの人間に換算すると約
4キロに相当する減量が可能で
あったというのは、驚天動地の
事実です。

閑散としたイベントの人出を
換算する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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