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2017-06-22 00:28:13

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診療マル秘裏話   号外Vol.632 平成28年8月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)腸内細菌叢変化による薬の効果への影響を検証
2)男女を合わせた喫煙者率は、過去最低を更新す

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 腸内細菌叢変化による薬の効果への影響を検証

 
 
 
 
 
 
熊本大学は7月26日、同大学
大学院生命科学研究部微生物薬
学分野の大槻純男教授らの研究
グループが、腸内細菌叢(腸内
フローラ)の変化による、薬の
効果への影響を理解するために、
肝臓と腎臓における薬の効果に
影響を与える蛋白質の腸内細菌
叢による変化を明らかにしたと
発表しました。研究成果は分子
薬剤学分野の雑誌「Molecular
Pharmaceutics 」オンライン版
に7月5日付けで掲載されました。

生活において、腸内細菌叢に
著しい影響を及ぼす因子として
抗菌薬、抗生物質の服用が挙げ
られますが、研究グループは、
不必要な投与によって引き起こ
された腸内細菌叢の変化が同時
に服用している治療に必要な薬
の効果を変えてしまう可能性も
考えられるとしています。

そこで、腸内細菌叢の総量が
低下しているモデルマウスとし
て、長期間(出生時から)腸内
細菌を有さない無菌マウスと、
抗菌薬を短期間(5日間)投与
したマウスを使用し、正常な腸
内細菌叢を有するマウスに対し、
これら、2つのモデルマウスの
肝臓および腎臓で量が変動して
いる薬の代謝および輸送に関わ
る蛋白質を、最先端プロテオミ
クス技術によって明らかにしま
した。

その結果、最も顕著に、量が
減少した薬物代謝酵素であるcy
tochrome P450 2b10(Cyp2b10)
は、その量が最大96%減少して
いるだけでなく、肝臓における
薬の代謝能力が最大82%低下し
ていることが明らかになりまし
た。同様に薬物代謝酵素である
Cyp3a11 も両方のモデルマウス
の肝臓でその量が最大88%減少
しました。この2つのマウスの
薬物代謝酵素(Cyp2b10およびC
yp3a11)に対応するヒトの薬物
代謝酵素(CYP2B6およびCYP3A4)
は、市場の半分以上の医薬品の
代謝に関わることが報告されて
います。

さらに、薬物輸送体であるbr
east cancer resistance prote
in 1(Bcrp1)は,両方のモデル
マウスの肝臓で、その量が50%
以上減少しました。Bcrp1 は多
くの種類の抗ガン剤を運ぶ蛋白
質ですが抗ガン剤はその副作用
である骨髄抑制に伴う感染症の
治療・予防のために、抗菌薬が
併用されることがあります。つ
まり今回の研究によって、これ
らの蛋白質で代謝もしくは輸送
される薬は、腸内細菌叢の変動
によって薬効もしくは副作用の
発現が減弱・増強される可能性
が明らかとなりました。加えて、
Cyp3a11およびBcrp1に関しては
抗菌薬を短期間投与したマウス
においても、無菌マウスと同等
の量の減少であったため短期間
の腸内細菌叢の変動であっても
薬の効果に影響を与える可能性
があるとしています。

今後、ヒトにおいても同様の
メカニズムが働いていることが
確認されれば腸内細菌叢の変化
による薬の副作用の低減や個々
の患者さんに最適な投与設計に
貢献できることが期待されると、
研究グループは述べています。

腸内細菌叢の不思議な働きに

ついて解説している動画です。



 
 
 
高祖の薬物代謝酵素。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 男女を合わせた喫煙者率は、過去最低を更新す

 
 
 
 
 
日本たばこ産業(JT)が28日
発表した2016年の「全国たばこ
喫煙者率調査」によると、男女
を合わせた喫煙者率は前年に比
べ0.6 ポイント減の19.3%とな
り、過去最低を更新しました。
特に男性が1.3ポイント減の29.
7 %と、1965年の調査開始以来、
初めて3割を切りました。女性
は0.1ポイント増の9.7%でした。

JTは、「健康意識の高まりや
高齢化の進展、定価の改定が、
影響している」と分析していま
す。

調査は5月に全国の20歳以上
の男女計約3万2千人にアンケー
トを郵送する方式で実施しまし
た。有効回答率は61.2%でした。

このニュースのニュース動画

です。



 
 
文責の人が分析する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
腸内細菌叢(腸内フローラ)
の変化による薬の効果への影響
を理解するために、肝臓と腎臓
における薬の効果に影響を与え
る蛋白質の、腸内細菌叢による
変化を解明したのは素晴らしい
成果と言えましょう。ヒトにお
いても同様のメカニズムが働い
ていることが確認されれば腸内
細菌叢の変化による薬の副作用
の低減や個々の患者さんに最適
な投与設計に貢献できることを
期待したいと思います。
男女を合わせた喫煙者率は、
前年に比べ0.6 ポイント減の19
.3%となり、過去最低を更新し
たのは喜ばしいことです。特に
男性が1.3ポイント減の29.7 %
と、1965年の調査開始以来、初
めて3割を切ったのは驚天動地
としか言いようがありません。
しかし、子供を産む性の女性が
0.1ポイント増の9.7%となった
のは、残念でなりません。妊婦
さんの喫煙が胎児に深刻な影響
を及ぼすという啓蒙活動ももっ
と盛んにして頂きたいものです。

胎児が、親の喫煙に対峙する。


 
 
 
 
 
 
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