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2017-06-21 00:19:35

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診療マル秘裏話   号外Vol.631 平成28年8月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)メチル化DNAを簡便に測定できる方法の開発に成功
2)アルコール性肝障害マーカー の体外診断用医薬品の承認

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 メチル化DNAを簡便に測定できる方法の開発に成功

 
 
 
 
 
 
 
東京工科大学は、7月25日、
ガンなどのバイオマーカーとし
て期待される、メチル化DNA を
簡便に測定できる方法の開発に
成功したと発表しました。この
研究は、同大学応用生物学部の
吉田亘助教、軽部征夫教授らと、
東京農工大学大学院の池袋一典
教授、長澤和夫教授、埼玉大学
大学院の飯田圭介博士、サウジ
アラビアのUmm Al-Qura Univer
sityとが共同で行ったものです。
研究成果は、科学誌「Analytic
al Chemistry」オンライン版に
6月28日付けで掲載されました。
ヒトゲノム中の塩基シトシンの
メチル化は遺伝子の発現を制御
する「遺伝子スイッチ」として
の働きを持っており、ガン細胞
ではこの遺伝子スイッチが異常
になっていることが確認されて
います。このスイッチの異常、
すなわちガン関連遺伝子のメチ
ル化頻度は、ガンのバイオマー
カーとして期待されています。
通常、DNA は、二重らせん構造
を形成しますが、特定の配列を
持つDNA は四重鎖構造を形成し
ます。今回の研究では、四重鎖
DNA がメチル化されると、それ
を、PCRで増幅させた場合、PCR
増幅効率が減少することを発見
しました。実際にヒトゲノムを
対象とし、ガン関連遺伝子であ
るVEGF-A (血管内皮細胞増殖
因子をコードする遺伝子であり、
血管新生に関連 )中の四重鎖
領域の増幅効率をリアルタイム
PCR 法により測定した結果、メ
チル化頻度に依存して減少する
ことが分かりました。
すなわち、この方法で標的ガン
関連遺伝子のメチル化頻度を、
簡便に測定できるとしています。
この方法を使用すれば、従来
よりも簡便にガン関連遺伝子の
メチル化頻度を測定できるため、
ガンの簡易診断への応用が期待
できます。また、DNA メチル化
の異常は、ガンだけでなく生活
習慣病やうつ病の発症にも関連
しているためそれら疾患の簡易
診断への応用も期待される、と
研究グループは述べています。

DNAのメチル化について解説し

ている動画です。



 
 
依存症の治療に異存はない。


 
 
 
 
 
 
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2】 アルコール性肝障害マーカー の体外診断用医薬品の承認

 
 
 
 
 
 
 
シーメンスヘルスケア・ダイ
アグノスティクス株式会社は7
月25日、アルコール性肝障害マ
ーカー「N-ラテックスCDT」(C
DT:Carbohydrate-Deficient T
ransferrin、糖鎖欠損トランス
フェリン)の日本初となる体外
診断用医薬品の承認を取得した
と発表しました。

大量のアルコールを継続的に
飲酒していると、血中の蛋白質
のひとつであるトランスフェリ
ンから、糖鎖が欠損した物質「
CDT」が上昇します。 そのため、
CDT 検査は、習慣飲酒のマーカ
ーとして有用なだけでなく、総
トランスフェリン中の、CDT の
比率を算出し、アルコール性肝
障害と非アルコール性肝障害の
鑑別診断の一助としても有用と
されています。

ガンマGTはアルコールに敏感
に反応しますが、飲酒してもガ
ンマGTが上昇しない人(ノンレ
スポンダー)のアルコール性肝
障害診断にもCDT 検査は有用で、
欧米では、飲酒マーカーとして
認知されており、ドライバーの
検診などにも利用されています。

N-ラテックスCDTは8月下旬を
目途に販売を開始し、今後は、
アルコール性肝障害マーカーと
して保険適用の申請を予定して
います。

お酒と肝臓の関係について解説

している動画です。



 
 
 
神聖なる力をもって保険適用
の申請を予定。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
メチル化DNA を簡便に測定で
きる方法の開発に成功したのは
ガンの患者さんや、ガン疑いの
方にとって朗報であると考えて
います。ガンは今でも早期発見
早期治療が、必要な病気です。
しかし、早期治療の治療法が間
違っていることが多いように思
われます。折角早期発見しても
治療が、身体と経済的な負担が
大きいものだと患者さんの方で
治療を受けることをためらって
しまうことが多いのではないか
と考えております。早期発見が
射程に入ったことを考えれば、
今度は、治療法の改革をしなけ
れば、ならない段階にきている
のではないでしょうか?
アルコール性肝障害マーカー
「N-ラテックスCDT」(CDT:Ca
rbohydrate-Deficient Transfe
rrin、糖鎖欠損トランスフェリ
ン)の日本初となる体外診断用
医薬品の承認を取得したのは、
喜ばしい限りです。アルコール
依存症に陥る方が増えていて、
そうした場合、依存症であると
いう証拠を突きつけないと患者
さんが治療を受けようという気
にならないことが多いと思われ
ます。たくさんの隠れアルコー
ル依存症の人を発見して治療に
結びつけて欲しいと思います。
トランスフェリン中の、CDT の
比率を算出し、アルコール性肝
障害と非アルコール性肝障害の
鑑別診断の一助としても活用し
て頂きたいと思いました。

産出量を算出した。笑

 
 
 
 
 
 
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