最近の号外Vol.627メルマガ

2017-06-16 10:03:07

カテゴリー:ブログ



 
藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
診療マル秘裏話   号外Vol.627 平成28年8月14日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)PD-1分子が自己免疫疾患を抑制する機構の一端
2)新潟県の30歳代女性が、デング熱のため死亡

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 PD-1分子が自己免疫疾患を抑制する機構の一端

 
 
 
 
 
 
京都大学は7月20日、同大学
医学研究科の本庶佑客員教授ら
の研究グループが、PD-1分子が
自己免疫疾患を抑制する機構の
一端を明らかにしたと発表しま
した。研究成果は、「米国科学
アカデミー紀要」(Proceeding
s of the National Academy of
Sciences of the United Stat
es of America)の電子版に7月
7日付けで掲載されています。
免疫系は、病原体やガン細胞を
ターゲットとして認識し攻撃、
除去することによって、体を守
る大切な仕組みですが、免疫系
が、自己をターゲットとみなし、
攻撃してしまうと、自己組織を
破壊したり深刻な自己免疫疾患
を起こしたりする事があります。
これを避けるために過剰な免疫
活性化を抑制する、いくつもの
仕組みが備わっています。
その中でも、PD-1分子と呼ばれ
る、活性化した免疫細胞に発現
するレセプターは、ターゲット
に対する免疫細胞の攻撃を弱め
ることが知られています。PD-1
分子を欠損したマウスは、自己
免疫疾患を自然発症しますが、
マウスの遺伝的背景により疾患
の重症度、ターゲット組織が異
なり、これを規定する第2、第3
の因子があることは明白でした。
PD-1と同様に、制御性T細胞(
regulatory T cell:Tレグ)は、
Forkhead Box P3(FoxP3)遺伝
子を強く発現して、自己反応性
の免疫細胞(悪玉細胞)を制御
することによって自己免疫疾患
を抑制していると考えられてい
ます。
研究グループは、TレグにPD-1
が多く発現することから、Tレ
グの制御機能や恒常性をPD-1が
調節すると考え、Tレグにおい
てPD-1の発現が直接必要なのか、
あるいはPD-1とTレグは別々の
抑制機構を発揮するのかを明ら
かにしようと試みました。
その結果、Tレグは、自己反応
性の悪玉T細胞の活性化を間接
的に抑制すること、一方でPD-1
は、悪玉T細胞の分化や組織へ
の攻撃を直接抑制する事、この
両方の役割分担によって、自己
組織に対する免疫系の暴走を抑
えていることが明らかになりま
した。
また、PD-1の不全だけでは起こ
らない、致死的な自己免疫反応
が、FoxP3 の不完全な発現によ
り重篤化することが示されたと
しています。
近年注目される、PD-1をターゲ
ットとしたガン治療法では免疫
増強の副作用として、自己免疫
疾患が問題となりますが、今回
の研究成果は、一部の患者さん
で自己免疫疾患が起こる原因の
究明に役立つものと、研究グル
ープは述べています。

Tレグについて解説している動画

です。



 
 
左様な副作用が報告される。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 新潟県の30歳代女性が、デング熱のため死亡

 
 
 
 
 
 
厚生労働省は22日、フィリ
ピンから帰国した新潟県の30
歳代女性が21日にデング熱の
ため死亡した、と発表しました。
国内でデング熱による死亡が
確認されたのは2005年以来、
11年ぶりだそうです。女性は
フィリピンで感染したとみられ
ます。同省などによると、女性
は、6月29日~今月15日に、
フィリピンを訪問しました。フ
ィリピン滞在中から頭痛や発熱
の症状があり、帰国後の16日
に発疹や出血などのため、新潟
市の医療機関に入院しました。
検査の結果、デング熱と診断さ
れました。

デング熱の予防対策について

解説している動画です。



 
 
貴国から帰国した。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
Tレグは、自己反応性の悪玉
T細胞の活性化を間接的に抑制
すること、一方でPD-1は、悪玉
T細胞の分化や組織への攻撃を
直接抑制すること、この両方の
役割分担によって、自己組織に
対する免疫系の暴走を抑えてい
ることが分かったのは、偉大な
業績です。
同時に、PD-1の抑制だけでは、
起こりにくい致死的な自己免疫
反応が、FoxP3 の不完全な発現
により重篤化することが分かっ
たので、現在、PD-1の抑制作用
で、抗ガン剤の致死的副作用が
生まれるメカニズムの全容解明
を、早期にして頂きたいと思い
ます。
国内でデング熱による死亡が
確認されたのは2005年以来、
11年ぶりということでデング
熱やジカ熱の流行地には、くれ
ぐれも不要不急の理由で行かな
いことが、いかに重要であるか
が思い知らされました。それと
ともに、デング熱に対し二酸化
塩素の投与を、ご家族に説明の
上、だめもとで試して頂きたか
ったと思いました。二酸化塩素
の投与で、昏睡に至っていた、
デング熱の患者さんが回復した
という報告があるからです。

扶養は不要と宣言された。笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。

 
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント